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囲い
囲いとは戦法の中の王様の守備に関する形である
必ず戦法とセットでなければならない
なぜなら、戦法によって相手の形も規制され、相手の攻め方に対応して
守備の形が違ってくるからである
例えば、相手が飛車を使って囲いの上から攻めてこようとしている時に、
側面からの攻撃に強いが上からの攻撃に弱い囲いを選択するのは、
囲いになっていない
囲わない方がいいぐらいである
しかし、戦法に対して囲いが一意に決まっているわけではなく、色々な
種類から選択する事になる
逆に臨機応変に対応できるよう、いろいろな形を覚えておくのが良い
ただ暗記するのではなく、要するに悪い形を作らないようにする位にゆるく
覚える方がいいと思う
その意味で、まず悪い囲いとはどういうことか具体的に形で示す
1.金銀の連携が悪い

1図 2図
1図では5九の金が浮きゴマになっていて、取られた時取り返せない
その金がいなくなると今度は6九銀が浮きゴマになる
これを連携が悪いという
2図のように金が3段目に上がると斜め後ろに利かないため連携が悪くなる
逆に銀は1段目では横に利かないため連携が悪い
7八金と6九銀が入れ換わった形は美濃囲いといってよい形の代表であるが、この図は
銀が浮きゴマで悪い、しかし高美濃といえども3段目に金が上る形であり部分的には
良形とはいえないことは知っておくべきであろう、矢倉もそういう意味では同様である
俺はこんなへまはしないと言うだろうが、実は駒組みの段階では結構皆やっている
急戦の狙いになっているぐらいである
例えば王が2八に移動して美濃囲いにする寸前は、居飛車急戦の仕掛けどころである
2.攻められる方向に対応していない

3図 4図
穴熊に組んだ後で、上部を固めるため、銀冠に組んだ、その後、飛車を打ちこまれたのが3図
である
プロの実戦でもあったが、こうなってみると囲いが攻められる方向に対応していない事になる
そう仕向けた後手を誉めるべきか
4図は8七の地点がぽっかり空いているが、極端に弱い所がある例である
囲いの手数がかかったが今後穴熊に組みかえるため更に手数が掛る
3.手数が掛る割に固くならない
3図がそうである、4図も同様
固い囲いの代表として美濃囲い、矢倉、穴熊があげられるが、この内矢倉と穴熊は手数が掛る
相手の攻め方を見ながら組み上げるという意味で、あまり勧められない
強くなるための過程としてなら、逆に是非やってみるべきである
攻防のコツとでもいうものがつかめると思う
4.極端に弱い所がある
4図がそうである
実はこのようなあからさまな場合は別にして、どんな優秀な囲いでも弱点がある
相手の攻めの形が囲いのどの弱点を攻めようとしているか見抜いて対応できると
また1ランク面白さが増す
悪い形をまとめると
金の斜め下に駒がある
銀の横に駒がある
離れ駒がある
歩越しの駒がある
桂馬の早飛び
壁銀で王が逃げられない形になっている
3段目に金が上っている
底歩があるため、上から香車で攻められる
囲いの一覧
囲いは攻めの形に呼応すると述べたが、自分の攻めの形とも関連する
一方的に囲いだけをするのではなく、攻めの手と相手の出方とを見ながら
行う事になる
だから隙なく順序良く段々に手のかかる囲いに変化していく
主な変化は4種類である、順に説明する
美濃囲い変化
居飛車囲い変化(舟囲い、蟹囲い)
穴熊変化
居飛車穴熊変化
その他の囲い
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