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生きがいとは
人生もそろそろ晩年を意識し始めると、「生きがい」、なんてことも考えたくなる
子供の頃は遊びに勉強に夢中であった
社会人となって働き出してからしばらくは、こんなんで生きていけるのか
不安であった、働いても金がたまらないのである
むしろ赤字が広がっていく始末
2〜3年たったある日、残業帰りにラーメンの代金を払おうとして、財布の
金が思ったより減っていないことに気づく
ああそうか、遊ぶ時間がないほど残業すれば、金がたまるのかと気づく
ほどなく見合い結婚をして、相変わらず夢中で働いているうちに子供も
でき、今度は子供をどう育てるかで夢中になり・・・・
会社をリストラされ、はて自分は今まで何をしてきたのか
これからどう過ごせば死ぬときに満足できるのか
自分なりに考えてみた
<不整脈で心臓手術をした>その後息切れしなくなり快適である
なにしろ疲れない、もう一度人生を考え直している

生きがいとは人生の意義ということらしい(活き貝ではない)
よく引き合いに出されるのがマズローの5段階欲求説である
いわば欲望が満たされた時、または欲望を満たそうと行動している時に
生きがいを感じるということだと解釈しておく
ご存知の方も多いと思うが、マズローの5段階欲求説とは
1. 生理的欲求(physiological need)
2. 安全の欲求(safety need)
3. 所属と愛の欲求(social need/love and belonging)
4. 承認の欲求(esteem)
5. 自己実現の欲求(self actualization)
人はこの5段階の欲求をもち、高度な欲求が満たされていても、低次元の
欲求を失うと再び低次元の欲求を満たすべく行動を起こすというものである
1の生理的欲求とは早い話性欲であり、2の安全の欲求とは要するに食欲
かなと思っている
この2つでうろちょろしている人がほとんどと思う
少なくとも私はそうであったと気がついた
昼飯をがまんして子供におもちゃを買って帰る経験をした人は多いと思う
明らかに種族保存の欲求の方が生存の欲求より強いことを感じる
結婚は人生の墓場というが、人間である前に生物として、結婚できた人は
独身貴族に対して、勝者ではないかと思うのである
この理屈でいくと、本来子供ができればそれで終わりなのであるが、なまじ
長生きしてしまうと、今度は孫の顔が見たくなる
またある程度の生活の予定が立つと少なくとも2レベルまでは満足されたと
感じ、次の段階に興味が移るようである
幸い日本に暮らしていて、かつ程程の生活が出来ていれば、安全の欲求は
満たされていると考えるようである
社会の中でいっぱしの役割を担い、みんなに慕われ、信頼されたい
周りから良い人、立派な人と言われたい
所属と愛の欲求や承認の欲求を言い換えるとこんな感じかなと思うが、私の
場合今まで生理的欲求で目一杯だったせいかあまり感じない
それより自己実現の欲求とはどんなものなのか興味がわいた
人に聞いた説明によると画家やお坊さんのように、自分を高めたいとする
欲求の様である
辞書に依れば、
1.自分なりの理想像を求めて自らの能力をフルに活用して人生を生きること
2.自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるもの
にならなければならないという欲求
だいぶ聞いた話と違っているが、言いたいことはなんとなく判った
私は現在無職なので自らの能力をフルに活用して生きているとはいいがたい
自分は何にならねばならないかで迷っているのでは2番目の定義からも遠い
ただ昔プログラマーだった時にギンギラギンに頑張って自分の天職と感じな
がら仕事をしていた時期があったが、そのときは生理的欲求が満たされて
いなかった
これは自分なりに老荘思想の道に相当するものを探さないといけないらしい
ヒントとして、これら5段階の欲求が全て満たされると、以下の様な態度を取るらしい
数字の前のマルバツは自分の自己評価である
評価 行動
○ 1.現実をより有効に知覚し、より快適な関係を保つ
○ 2.自己、他者、自然に対する受容
○ 3.自発性、単純さ、自然さ
○ 4.課題中心的
○ 5.プライバシーの欲求からの超越
× 6.文化と環境からの独立、能動的人間、自律性
× 7.認識が絶えず新鮮である
× 8.至高なものに触れる神秘的体験がある
× 9.共同社会感情
× 10.対人関係において心が広くて深い
○ 11.民主主義的な性格構造
○ 12.手段と目的、善悪の判断の区別
○ 13.哲学的で悪意のないユーモアセンス
○ 14.創造性
× 15.文化に組み込まれることに対する抵抗、文化の超越
何を持って○とするか、マズローさんのいうことを誤解しているかもしれないが、
まずはこんなものかと考えた
自分流に解釈し、今後の生き方として、
1.人と接し、自然と接し、受け入れられるように維持する、要するにボケずに頑張る
2.前向きに考える癖を継続する、想像力、創造力を維持する
3.世の中の出来事に対し、人に流されない善悪の判断ができるようボケずに頑張る
そのための手段として、
1.囲碁を続ける
2.野良仕事を続ける、バイクに乗り続けることで体力維持を図る
3.読書を継続し、難しいもの、新しいものへの探求を継続する
4.孫ができ、育つのを見守る(子どもといると気持ちが若返るから)
5.新しい仕事を見つけ、年をとっても続ける(社会、人間とのふれあいと遊ぶ金確保)
4と5はまだ達成できていない
これが出来れば私なりの5段階の欲求の充足の継続ができるのではないかと考えた
つまり、生きがいとは、何か一つのものや出来ごとではなくて、満足した人生を継続する
ように生きること、そのものなのではないかと思い到った
仕事が生きがいであったり、奥さんや恋人が生きがいであったり、その時その時で
変わるという人もいるだろう
私のはずいぶん気楽な生きがいだが、もっとずっと深刻な人も多いに違いない
健康か、仕事かでぎりぎりでやっている人もいた
そして健康を損ねて仕事にも大きな穴を開ける人を何人も見るにつけ、マズローの5
段階の欲求説の基本原則、より下位の欲求が満たされなくなった時・・・に思い到る
だからこそ、まず健康(仕事が出来る)、女房子供がいる、社会的に認められている・・・
を常に意識し、同時に自己実現を両立させる、いざとなれば自己実現を置き去って、
低位の欲求を維持することが必要と考える
蛇足
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