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DNC化

DNCとはNCデータのオンライン伝送のことである構内配線図
今では死語だが当時はそう呼ばれていた
Direct(直接)NC機を動かすというような意味だったらしい
こちらはそんなことはどうでも良い
第3次で3次元CADを導入し、先のエジェクタピンだけでなく
全ての加工データをCADシステムで作成する準備が出来、
試行を始めたら大きな問題に突き当たった
今までは紙テープでNCデータを作成し、NC装置まで持って
いったのだが、一つの面単位にデータを作成していたから、そ
れで済んでいたのである
従来は自動プロという装置で作成していた、それなりに優秀な
装置だった、優秀な作業者が3次元の面を想定し、プログラムを
組んでNCデータに変換していたのである
しかし、エジェクタピンだけでなく、全ての加工を長時間無人で
やろうというのが狙いであったため、データが従来の10倍~10
0倍になった、NC機は従来のKB単位でしかデータ用メモリー
がない(2種類のNCがあり2KBと8KBだった)
そこでNC加工機の速度に合わせ、数KBに区切りながらちん
たらとNCデータを送るシステムが必要になったメニュー
基本システムは先の自動プロメーカーが販売していたので、これ
LANで伝送する仕組みにした
当時はサーバークライアントシステムなんてのは聞いただけで胸
躍らせたものである
サーバーに2次元、3次元CAD、自動プロ、私の手作りシステム
からデータをため込み、NC機側で、データ一覧から使いたい
データをロードする
基本はこれだけである
ただし、うまくロード出来なかった場合や、夜間に加工したが失敗
してもう一度同じ加工データを持ってきたい場合
逆に一度使ったデータを候補から自動削除する機能等、補助機
能について、メーカーでも初めて本格的に導入するとあって一か
ら設計するありさまであり、私も設計にSEとして参加せざるを得な
かった
ここでも事務処理SEとしてのノウハウのない会社だったので珍重
された、まじめに開発部長からスカウトされたほど当時は人材が
不足していたということだと思う

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