用語集
【さ】
サーバークライアントシステム サービスパーツ
【し】
システムオペレーション
下請法
自動設計
シミュレーション
射出成形
ジャンプ命令
受注リードタイム
需要予測
将棋
小集団活動
情報処理
所要量計算
仕分け
【す】
推定在庫
姿彫り
スプライン曲線
スペーサー
図面変換機能→IGES変換を参照
スライド
【せ】
成型機
生産計画
製造現場
センタードリル
【さ】
サーバークライアントシステム
今では死語に近いが一応説明を入れる、例によって多少の偏見が入っている
コンピュータと通信は共に進歩してきたが、必ずしも同期してきたわけではない
コンピュータがより進歩すると、集中利用型になり、通信が先行すると分散型に
なる
初期は集中型から始まった、IBMのコンピュータルーム構想が席巻した
次に、人間が一々コンピュータルームに出かけなくても良い方式として、構内に
比較的高速の回線を敷設し、端末で大型コンピュータを利用する方式が普及した
この時端末で気楽に利用できるプログラム言語としてBASICが開発された
その後ネットワークが発達し、コンピュータも急速に安価に小型になっていったため
新しい構想が求められた
その頃出始めたコンピュータにWS(ワークステーション)があった
これはハードウェア本体のみを提供し、周辺装置や、OSは別途料金というもの
だった
これに自作のOSを乗せ、端末機でみんなで使用しようという発想である
WSのOSはUNIXが主流となった
この利用形態をサーバークライアントシステムという
やがて端末機はPCに替わっていった
今でもサーバーの概念は存在するが、PCが大きく進歩したため、大規模システム
や商用システムで見られる程度である
サービスパーツ
製品を販売した後、故障や、性能向上のため部品だけを購入するユーザ―が
発生する
そこで一般的には製品の製造メーカーが部品の供給を予め準備する事が多い
この部品をサービスパーツと呼ぶ
価格は原価に保管料や郵送料を上乗せするため、高額になる
部品によってはほとんど注文が無いため、受注生産とする部品もある
在庫があって即納できる状態にどの位の部品を品ぞろえするかというのはメー
カーにとって頭の痛い問題である
これを即納率という
在庫した部品を果たしてデッドストック(死蔵品=使えない部品)と呼ぶべきか否か
何時いくつ廃棄するかもサービス率低下となりかねず大きな課題になる
【し】
システムオペレーション
コンピュータを使用して業務に必要な情報を定期的に処理して、必要情報に
変換するプログラムの一連の集まりをシステムと呼ぶ
定期的に処理する事をシステムオペレーションと呼んだ
利用が進むとオペレーションの専門家も発生した
人を介さずに運用する事を無人化と呼んだ
システムを作りかえる毎に無人化への変更が発生した、無人化のために残業したり
徹夜すると一体無人化とは何かと思ったものである
下請法
製品を作るため、部品を作り、組み立てるという行程を取る場合
部品を作る工程を外注化するのは一般的な負荷分散の手法である
外注化される下請け業者が、大企業であれば良いが、中小企業の場合、親会社
の出す条件(規格、納期、価格、注文量等)を呑まないと注文を貰えないという
恐怖心が常に発生する
たとえ適正価格と思っても、親会社からはより厳しい条件が出されてくる
これに目を付け、適正な取引が行われているかを監視する法律が下請法である
具体的な例では、資本金3億円以下の企業に対しては、注文してから納品までの
期間(リードタイム)は7日以上必要である、納期変更は許されない
また注文したものは必ず引き取らねばならない
これに引っかかりそうなのが、かんばん方式であり、裁判にまでなった
実際はトヨタ自動車が発注する相手は資本金3億円以上の企業ばかりであるが
2次、3次になってくると中小企業も出てくる
かんばん方式でなくても、見込みで仮注文しておき、直近になってから正式注文
するやり方は広く普及している
注文を貰う側も仮注文がなく突然大量に注文されても対応しきれないため、下請
法は注文する側だけでなく、受ける側からも問題視された
自動設計
製品の設計を人間でなくコンピュータを使用してやってしまおうという発想
無人と言いたいが、指示を出す人だけは必要
どこまで無人化できるかが自動設計のレベル評価尺度となる
条件がプログラミング出来た一部の業界では目覚ましい高速化、緻密化が進んだ
しかし、ほとんどの業界では条件出しさえ満足にできず、挫折した
一時期は人工知能の適応分野として脚光を浴びたが、所詮条件だし出来るか否か
という人工知能以前の問題であった
シミュレーション
自然現象や人の行動等を良く観察すると、一定の法則が当てはまるケースが多々
ある、もちろん法則といっても実際はゆらぎがあるがそのゆらぎをある程度許容できる
ケースではコンピュータに法則を入力し、事前に予知するようにプログラム可能である
これをシミュレーションと呼ぶ
法則から外れる状況が発生するとシミュレーション結果は当てにならなくなるが、
厳密にやればやるほど複雑になる
射出成形
プラスチックでできた製品を作る一般的方法、メス型、オス型を間に隙間ができるよう
に作成し、隙間に溶けたプラスチックを流しこみ、冷やしてから取り出す
他に平たい板状のプラスチックを温め、メス型の型に吸引しながら成形する方法や、
筒状製品では風船のように膨らませる方法等がある
ジャンプ命令
コンピュータのCPUには予め基本命令が準備されている
CPUの記憶できる部分にデータを送り込む、2進数で足し算する等があるが、メモリー
のアドレスの中を飛び回れる命令がジャンプ命令である
これらの命令は「マシン語」と呼ばれ、2進数の数字で割りつけられているため人間には
非常に判りずらい
これを人間になじみやすい言葉で表現したのが「高級言語」である
初期の高級言語はマシン語を単に言い換えただけなのでジャンプ命令もそのまま存在
した
その後、プログラム作成技術が進むにつれ、ジャンプ命令を使うとプログラムが複雑で
判りづらくなるとの理由からジャンプ命令の存在しない高級言語がでてきた
今でもOSの作成等に使われる言語ではないと不自由なため使われている
受注リードタイム
リードタイムとは注文してから納品されるまでの日数である
一般的に時間までは厳しく言わない(リードタイム3時間というような言い方はしない)
受注リードタイムとは受注を受けてから納品までの日数、つまり注文を受ける側の意識する
リードタイムである
注文をインターネットでしても、それを検索する側が1時間に一回程度だと、場合によっ
ては仕事が後回しになり納期が遅れてしまうケースも発生する
通常のリードタイムとの差が常に問題になる
需要予測
商品を仕入れて販売する際の問題が、いくつ仕入れればちょうど良いか
特に食料品等返品の利かない商品では、出来るだけ精度良く仕入れて、うまく売り切りたい
また、品切れになるのはいやがる販売マンが多い
また、お客の側からは山積みになっていると買う気が促進されるという効果もあるようである
原価が売値に対して安い場合は最初から余るのを承知で大量に仕入れる場合もあるようだ
こういったことを理論的に解明しようというのが需要予測である
需要予測は前提条件が
・一年単位で周期性がある
・原因がつかみやすく、しかも突発的でなく再発性がある
・製品や製品グループが継続して売れる
・過去数年に渡り必要十分なデータがある(日毎販売数、顧客情報等販売数に影響する
要因の分析資料等)
別ページに需要予測のやり方を説明している
将棋
将棋がどんなものかある程度は知っていると思う
少し詳しく説明をするが、インターネットや入門書を見た方が正確で早いと思うよ
小集団活動
会社内で数人のグループで自職場の改善個所を見つけ、仕事の時間外で改善する
給料でなく報奨金、奨励金を出す会社は多い
定期的に発表会を行い、成果を認め合う、全国組織もあり、地域代表選考会もある
情報処理
コンピュータを情報をため込み、加工し、公開する機械とみなして、他の加工機同様の
表現をすると、情報処理機となる
より高度な使い方をすることも増えてきて、情報処理という言葉も次第に多様化し、難し
い概念も出てくるようになった
所要量計算
部品を購入し、組立て製品を生産する形式の製造会社では、製品の販売見込みから
逆算し、部品を何時幾つ手配するかを常時タイムリーに計算できる仕組みが必要になる
この計算は製品の販売計画や生産計画と製品の部品構成表からマトリックス計算される
更に在庫のある部品は在庫分を差し引いて注文する必要がある
この計算を所要量計算という
仕分け
昨今事業仕分けという言葉が流行ったが、使った側は削減という意味で使ったらしいが
世の中の理解は、後回し、内緒、というような意味合いだったかなと思う
冗談はさておき、
【す】
推定在庫
MRPシステムの用語であり、これが理解できれば入門編は完了といったところか
現在ある在庫は誰でも理解できるが、生産計画には未来に渡る生産順序が入っている
先々の生産に対し、在庫がどのように推移するかを自動で計算するのがMRPだと言っ
ても良い
これで在庫がゼロにならないように部品調達リードタイム分遡って注文しなければならない
しかし得てして遡ると現在日を超えてしまい、昨日注文しないと間に合わなかったという事態
が発生する
姿彫り
整理整頓をしていくと、どうしても定位置に強制的に置き、無い時はすぐ判るようにしたい
衝動に駆られる
そこで小物でしかもいつも使用するものに限って定位置に小物の形をした置き場を用意する
スプライン曲線
自由曲線のこと、方程式等で近似出来ないため、点群の情報と補正値というどの程度
点群をトレースするカーブの度合いを表現する値で表現される
スペーサー
金型がオス型とメス型で出来ている事は別に説明済みだが、2つを重ね合わせる時、位置が
ずれると壊れてしまう
かといって成形機は非常に大型の機械であり、細かい精度は期待できない
そこで、せんたんが細くもとに行くに従って正味寸法となる金属のガイドを金型の4辺に設定
してスムーズに寸法が合うようにする
本来はガイドピンも同じ目的を持っているが、大型の金型では力も大きく掛るため、スペーサー
も設置するようである
図面変換機能→IGES変換を参照
スライド
プラスチック成形品を金型で制作する場合、基本的に一方向に抜ける形状でないとうまく成型
できない
例えば側面に穴の空いた形状にするにはどうするか
金型のオス型とメス型を抑えつけながら、同時に側面からもピンを差し込むような構造にする
上下方向の動きを横方向にするには斜めの形状の部品を金型にはめ込み、先端にピンをつける
これを動きからスライドとなづけている
【せ】
成型機
金型をセットし、溶けたプラスチックを流しこむ機会
金型は大型になるほど強い力で押しつけていないと隙間からプラスチックが洩れてしまう
成形機の大きさは押しつける強さで表現する
例えば500トンというと約30センチ四方程度の面積を持つ品物用である
生産計画 →生産計画の話参照
製造現場
生産管理マンが製造現場または単に現場というと特別な響きがあると思うべきである
刑事もので現場百編とか、迷ったら現場へ戻れというように、生産管理でも現場は原点である
事実の前ではいかなる理論も勝てない
シミュレーションの項でも話したが、理論というのは現実のある部分を前提条件を置いて簡略化
した上で成立している
その前提条件が崩れる要素が現場にはごろごろしている
しかし、だからといって何でも容認した理論というのはあり得ない、複雑すぎて理論とは呼べない
この兼ね合いを理解していればいいのだが、ついつい忘れてしまう
だから製造現場は原点なのである
センタードリル
金型は金属でできている、金属を削って部品を作り、組み合わせて金型になるのだが、金属を
金属で削る世界では独特の手法が存在する
例えば一点に穴を開ける場合、精度良く空けるため、まず小さな穴を横滑りしにくいドリルで開け、
それから、小さな穴をガイドに縦方向へ削っていく専用ドリルに交換する
そうやって空けた穴は側面が荒れているため、側面をなだらかに削る専用ドリルで穴径の寸法
精度を出しながら削る
最後に穴のふちを面取りしてバリで怪我しないようにして完成である
最初の工程の位置を精度よく出すドリルがセンタードリルである