用語集

【A−Z】
ASCII文字列                BASIC                       CAD/CAM            CIM                      COBOL言語
DOT                         EC                            FORTRAN形式          Gコード                   IGES変換
iーPAD                        ISO                           KJ法                       KYトレーニング       LAN
LOCATE命令                  MRP、MRPシステム    N88BASIC     NC機                    NCタレパン
QC7つ道具                 QCストーリィ                SIS                         WS(ワークステーション)型システム

【0〜9】
2S                   2プレート                    5W2H                      7つのムダ

【A−Z】
ASCII文字列
 コンピュータはデータを記憶するために2進数で覚えるが
 文字は何種類もあるため、初期型のパソコンでは、256
 文字(2の8乗)を2進数8桁で記憶する方式が基本となった
 どの2進数にどの文字を当てはめるかで何種類かあったが
 パソコンで普及したのがASCIIと呼ばれた形式である
 0−127は制御文字であり、開始や改行等の意味を持つ、
 128以降は国によって配列が異なる

BASIC
 もともとは大型コンピュータの端末用に開発されたが、8BIT
 パソコンでも動かせるプログラム言語として、TinyBasicが
 開発されてから火がついた
 64KBのメモリーで言語とプログラム、データを同居させるた
 め、限界は多々あるが、自分のパソコンでプログラムが動く
 それも専門家でしかできないマシン語でなく視覚的に理解し
 やすい素人でも扱える言語であった
 現在はVisualBasic等で複雑化しているがなごりはある
 
CAD/CAM
 ComputerAdedDesignの略で設計作業をコンピュータで支援
 ツール
 CAMはDesignでなくManufactuaringであり製造への支援
 になる
 設計で作られたCAD情報をCAMシステムに引き渡して活用
 しようという意図があり、CAMは単独でなくCADと繋げて使わ
 れる事が多い
 具体的にはCADで3次元形状を作成し、CAMでそのデータの
 通りに品物を作ること

CIM
 ComputerIntegratedManufactuaringの略、コンピュータを
 使って生産工程全体を統合し、モノづくりを行う
 実際は一部の自動化等が実現しただけで、大がかりなものは
 コンピュータの能力が不足し出来なかった

COBOL言語
 大型コンピュータで事務処理を行うために開発されたプログラ
 ム言語

DOT
 パソコンの画面に点を表示しようとするとプログラム言語で座標
 で指示すると点が表示できる機能がある
 この時の点をDOTという
 DOTは表示の最小単位であり、この点の集合で文字や絵を表現
 する、どの位細かく表示できるかを示すのに縦横のDOT数で表す
 
EC
 ネットワークを介して行う商取引のこと、今では一般化しているが
 最初はネットワークでの信頼感が希薄であり、危ぶまれた

FORTRAN形式
 FORTRANは大型コンピュータで動いた技術計算用プログラム
 言語
 そのデータの持ち方は数学的であり10の31乗といった大きな
 桁数でも扱う事が出来るように工夫されていた
 このデータを別の言語例えばCOBOLで読み込むのは難しい

Gコード
 NC装置の工具を動かすための言語、基本的にGOOというGの
 次に数字2桁で命令を表現するためこう呼ばれる

IGES変換
 図面情報を違う種類のCADで読み込ませるため開発された図形
 データの表現形式をIGESと呼ぶ
 しかしCADによって独特の機能があり、どのCADでも完全に互換
 性があるとはいえないのが問題だった
 例えばIGES仕様では線分の色は16色だが、あるCADでは線分
 の色を256色の中から選べる、その場合CADからIGES形式に
 変換するのに何色にするかという事が問題になる
 これはIGES形式から図形に復元する場合でも同様で、図形が映
 らないと思ったら透明な色で変化されていたというようなミスにつな
 がる

iーPAD
 APPLE社から発売された新感覚のタブレット型パソコン
 ボタン式からタッチパネルにしたのが受けたが、遅く使いづらいため
 一時期安売りされた
 現在は「今度はつながる」、「軽快に操作できる」という当たり前の
 ことをキャッチフレーズに巻き返しに必死である
 本来の優れた機能が当たり前に使えるようになりつつあるが、相変
 わらず電話が使いづらいらしい
 タッチパネルだから電話を受けるのに1タッチでなく2タッチになって
 しまうのはやむを得ないのだが、面倒な事には違いない

ISO
 会社としての仕事の仕方が標準に適合しているか否かを検査し、
 合格の場合には認証をする仕組み
 定期的に検査がある
 仕事の仕方がISO9001,環境に適合しているか見るのがISO14001
 である
 標準が非常に判りづらく、標準的でないため、一般の企業ではまず適合
 できないため、無理やり合わせる合わせ方を指導する機関が存在する
 その機関に依頼して資料を作ってもらい、審査に合格するのが一時期
 大流行した
 すなわち、ISO14001をとったということは、環境に配慮している会社
 というお墨付きを得た事になり、PR効果抜群ということである
 実際の内部事情は上記のとおりであり、実態と異なることがあるらしい
 (そんなことはないと言われそうなので、「一部企業では」と言っておく)

KJ法
 川喜多次郎氏の作った方式なので本人の頭文字でKJ法という
 解説は省略

KYトレーニング
 危険予知トレーニングの略、実際に起きた事故をイラストにして、数人で
 どうやったら事故が起きないか考え、対策を確認し、「もしこういうじたいに
 なったらOOで対応しよう」と確認し合う
 これを続ける事で、各人の安全に対する感度が上がってくる事を期待する
 トレーニングなので感度の上がり方に個人差があったり、本人にやる気が
 ないと上達しなかったりするが、本気でやると目覚ましい効果があること
 から普及した

LAN
 LOCAL AREA NETWORK の略
 会社内だけで限定したイーサネットを活用したネットワークを敷設する
 ツールは社外ネットワークと共通のものを使用する
 会社が複数拠点に分かれていても、一旦社外の汎用ネットワークにつなぎ、
 セキュリティ対策を施して、あたかも社内だけの様にして使用できる
 しかし、このことがネットワークを悪用しようとする一部の悪人に悪用
 され、防護設備が必要になり、現在多額の費用を投資しないとLANが敷設
 できない状況にある
 本来、イーサネット型ネットワークが普及したのは、アメリカの軍隊が使用
 していたシステムをモバイルに移行したため、いらなくなったので無償で使用
 出来るようになったのがきっかけである
 だからパソコンでネットワークにつなぐのにお金が掛るのがおかしいのである
 ウィルス防御の会社や、ネット運営会社にお金を払うのは「理想的」ではない
 のである
 この原理原則を忘れてはならない

LOCATE命令

 パソコンの画面の任意の場所に座標を指定し、絵や文字を表示するのに使用
 する命令

MRP、MRPシステム
 マテリアル リクワイヤメント プランニングの略
 資材所要量計画と翻訳されるがリクワイヤメントでなくリソースとして
 経営資源全般の計画を立てるとするように拡大解釈される事もある
 大抵、大ボラである
 具体的機能は説明省略

N88BASIC

  まだパソコンでなく、マイコンと呼んでいた頃、BASIC言語は普及したが、
  パソコンが次第に複雑化し、遂には8ビットでなく16ビットになった頃、従来の
  当時もっとも普及したNECで開発されたBASIC言語
  古い機能と新しい機能の両方を満たしていたが、当然複雑化し難しい言語に
  なってしまった
  本来のBASICの良さは失われたものの、代る言語がなく止むを得ず使われた
  その後出てきたC言語等も、専門家が新しいマルチ画面をマルチタスクで処理
  できるよう複雑化していたため、初心者入門用のBASICは息絶えた
  結果としてパソコンユーザーがプログラムを作って遊ぶという楽しみは無くなった
  個人的にはBASIC言語だけは初心者向きのやさしい言語であって欲しかった
  理屈屋がジャンプ命令があるとプログラムが複雑になると言ったが、短いプロ
  グラムでは便利である事に変わりない
  インタープリタで簡単にデバッグ出来、ちょっとgoto文を追加して直す
  画面はマルチでなく、簡単に80文字X25文字固定だっていいではないか
  だけどその意見は無視された、今では良き思い出である
  先日20年ぶり位でプログラムを作ってみたが、やはり楽しい
  goto文もあった方がいい

NC機
  数値制御の略で、工作機械を動かす命令を数字に当てはめて指示する
  実際は数字の頭に命令を意味するアルファベットがつき、G05等と表記する
  命令には開始や終了、工具に上下左右前後、工具の傾き、ドリルの回転数、
  移動速度、工具交換等がある

NCタレパン
  薄い鉄板にパンチと呼ばれる刃物を打ちつけ穴を開ける装置をタレットパンチ
  と呼ぶ、これを数値制御する
  NC機の一種である
  それまでは鉄板の加工には金型を使用していたが、制作に日数がかかるため
  試作等ではパンチを手作業で打ちつけていた
  いわば職人芸だったのが、NCタレパンの登場で多品種少量の主役になった

QC7つ道具
  グラフ、ヒストグラム、管理図、チェックシート、パレート図、特性要因図 (cause
  and effect diagram)、散布図の7つをいう
  各々は仕事を通してみた事があると思う
  専門家ではないので、この道具で何が出来るのか良く判らない
  専門書がたくさん出ていると思うので勉強したい方はご覧いただきたい

QCストーリィ
  仕事の成果を説明するのに聞く側が、この順番で説明してもらえると判り易いと
  する説明の手法を判り易くしたもの
  「テーマ」「取り上げた理由」「現状の把握」「解析」「対策の立案」「対策の実施」
  「効果の確認」「歯止め」「残された問題と今後の進め方」の順で説明する
  構成要素に「目標の設定」を含めることもある。
  各構成要素は、その順序を守って活動せよ、または発表せよ、という意味ではない
  が、一般的には誤解されて知られている

SIS
  戦略的情報活用システムの略
  1970年頃、情報システムをうまく使って他社をリードした事例が話題になり、
  総称としてSISが使われた
  情報システムはあくまで道具であり、本質は活用のアイデアにあるのは明白だが、
  コンピュータメーカーのハード販売の口実として使われた
  つまり、家のシステムを買ってくれればSISの相談に乗りますよというのが言い分
  だが、うまくいくわけもなくすぐに下火になった

WS(ワークステーション)型システム
  大型コンピュータとその端末機しかなかった時代に、CPUとメモリーが安価に大量
  生産されるようになり、筺体にCPU、メモリーだけを乗せたハードを販売するビジネ
  スが発生した
  ソフトウエアはOSも含めて全てユーザーに委ねられていた
  研究所や大学を中心に広まり、やがて独自OSとしてUNIX、開発言語としてC言語
  が定着すると共に、民間企業にも広まった
  ネットワークも当時アメリカの軍隊で使用していたイーサネットを流用し独自の環境が
  整備された
  この時初期型で使われたコンピュータがWSである
  WSはやがてパソコンの能力アップとともにとって代わられた

【0〜9】

2S
  整理、整頓、清掃、清潔、躾を頭文字をとって5Sというが、その内最初に手を付ける
  のが整理、整頓、つまり2Sである
  これに清掃を加えて3Sということもある
  5つの言葉をみると判るように、3Sまでは行動を表すが、後の2つは状態である
  つまり、3Sを徹底的にやって定着した状態が清潔と躾であると考えると判り易い
  もちろん継続はもっとも難しいことであり、達成のための勘所もあるが、基本的には
  清潔と躾は行動ではない
  私の説明の中では徹底的に実施するとか、追求するとかいうしつこい概念が念頭に
  ある
  だから整理も整頓も奥さんが家の中をちょこちょこっとやるようなイメージとは程遠い
  概念でとらえてほしい
  どうしつこいのかは本文を参照

2プレート
  プラスチック製品を成型する金型の構造の中で、もっともシンプルな構造
  ゲートと呼ばれる細長い管からプラスチックを製品形状の隙間に流しこみ、冷やして
  から金型を開くと製品が出来上がっている
  当然ゲートも付いたままなので、ハサミ等でカットする
  金型を開く際に単純にオス型とメス型を引き離すだけで良いため、メス型の側は
  2枚の金属板で良いためこう呼ばれる
  対応する用語として、ゲートを出来るだけ小さく製品にくっつけ、更に製品の形状に
  傷が見えずらい側面にゲートを持ってくる方式がある
  この方式ではメス型側に3枚の金属板が必要になるため3プレートと呼ばれる

5W2H
  Who、What、When、Where、Why、How、How mach
  また、Whomをつけて6W2Hということもある
  一般的には海外では5W、またはHowも含めて6Wといい、日本では5W1Hという
  ニュース記事を書く時の慣行であるが、企業等では報告や連絡等の抜け漏れ防止
  の目的で合言葉となっている

7つのムダ
  トヨタで改善個所を見つけるポイントを判り易くまとめた言葉
  トヨタではムダを「付加価値を高めない各種現象や結果」と定義している
  このムダを無くすことが重要な取り組みとされる
  ムダとは、代表的なものとして以下の7つがあり、それを「7つのムダ」と表現している
  1. 作り過ぎのムダ
  2. 手待ちのムダ
  3. 運搬のムダ
  4. 加工のムダ
  5. 在庫のムダ
  6. 動作のムダ
  7. 不良をつくるムダ
  また、上記のムダを改善しないことを8つ目のムダとすることもある

  トヨタ生産方式を自社でも取り入れて、柳の下のどじょうを狙ってみると、このムダ表記
  は、実は7つではなく自分たちの仕事のほとんどが無駄だったと気づかせるための
  道具だったと気づく
  これに気づけば、ムダは7つではなく、50や1000でも同じことなのである
  ようするに行動するかしないかが問題なのである
  だから改善しない事を8つ目のムダと言う人がいる
  トヨタ式説明の中に行動することの大事さを訴えるエピソードがものすごくたくさんある
  それでもできない会社がたくさんある
  見掛け上の「かんばん」や「平準化」がたとえ出来たとしても、トヨタ式が出来たとは言わない
  逆に、何人かの人達が率先して改善をやりだしたら、少なくとも第一段階は出来たと言え
  るのである