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標準部品の形状可変パターン化
スペーサ
ともかくも標準形状のパターン化はできたが少しずつ違う形状を何百
種類も登録するものだから、メニューが複数のタブレットになってしま
い、部品を持ってくるたびにタブレットを専用のものに交換するという
方法は使い勝手が悪かった
先を急がず、まず使い勝手を良くし、設計効率化を少しでも良くしない
と設計者を味方に出来ない
そこで標準タブレットを交換しないで部品を呼びだす工夫をした
自分も手書きで設計をし、少しは設計作業が判ってきたため、可能性
も見えてきた
ようするに部品寸法を計算する方法が判ればそれをプログラミングし
計算した寸法で作図すれば良いのである
その典型的な例を挙げる
右図はスペーサーと呼ばれる部品である
簡単な構造だが、パラメータのポイントは長さと幅、ボルト穴、深さが
段階的に変化することである
数字で表現すると表のようになるスペーサ式
長さ100mmの場合と200mmの場合を描くとこんな感じになる
ようするに長さLが変化するのは、自在だが、幅やボルト穴は段階的
なのである
更にボルトは長さが200mm以上では3本にし、中央も強化する
数表の右端にMCが2と3となっているのはボルト本数のつもりである
またCはコーナーカットである、図としては細かいので省略してある
この図形が中心を指定し、Lを指定するだけでポンと出てくれば設計作スペーサ200
業は大幅に効率化されるであろうことは間違いない
贅沢をいえば、水平に出てくるか、垂直に出てくるか指定出来ると良い
が、もはやそのレベルで注文をつける設計者はいないだろう
タブレットのコマンド指示欄にスペーサーのマンガ絵でボルト穴2本の
絵が書いてあり、L=250と指示したらボルト穴が3本出てきた時の設
計者の驚きは嬉しかった
そしてこの瞬間に自動設計は設計者の夢から目標に変わったのである
それまでの形状可変パターン化という聞きなれない用語が、無視され
続けてきたが、こういう意味かと初めて判ってもらえたのである


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