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4 相手の磁場に飛び込む場合はこちらも磁場線(後ろ盾)が必要
自分の磁場と相手の磁場との間には中和が発生し、擬似的に何もない状態になる
これは例えれば重力の全く無い真の無重力である宇宙空間でなく
回転運動で重力と打ち消しあっている無重力状態に対比される
擬似的な状態の方が均衡が崩れると一方的になり易い
こちらの磁場線の垂直方向の力で相手の磁場線を打ち消しながら、自身は天元の
周りに発生する磁場の優位点を確保するのが天石流の極意である
4.1 なぜ磁場でなく磁場線でなければいけないか
これは天石流の要点になる大事な概念なので特に詳しく説明する
そもそも磁場とは「地になり易さ」である、石を盤面に置いた時点でその周囲の地に
なりやすさは増加する
地になる確率を計算すると別記した磁場の説明にあるように石の直ぐ横の地点で
1/4目である
つまり石一個おいただけではその周囲が地になるとはとてもいえない状態になっている
ましてや相手の磁場線に飛び込む場合マイナスが中和される程度の変化であり
相手の地になる確率の方が高い中に石が存在すると考えたほうが妥当である
相手の勢力圏に飛び込む必要条件は今着手した石の周囲2〜3の距離だけでも
相手の磁場から自分の磁場に転換できる強さをもっていることが必要と考える
これが天石流が単騎によらず磁場線であいての磁場を消す理由である
ところで2つ以上の石が引き合う磁場線の強さは、磁場の説明にあるような単純な
足し算の世界なのだろうか
例えば4つの石が4角形になった中心点は1つの石が与える地になりやすさの4倍なのか
実際は計算上の確率よりももっと高い確率で地になっている事実がある
このギャップは特定地点に対する大局者の思い入れがあるのではないかと考える
高段者の大局ではしばしば振り代わりが現れるが低段になるほど少ない
理由は高段者ほど固定的に地に執着しないからである
逆に言えば相手に執着させるように仕向けることが大局を征することにつながる
従って低段者同士の場合は先に石を置くとその近辺が地になり易く
また高段者の場合も相手に仕向けられるがゆえに地にさせられやすい
これの理論的証明が不可能なのは理解いただけると思うが、証明できなくても
納得いただけると思う
本著の主旨に反するが説明はここまでとし、証明は行なわない
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