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終盤は計算の世界
辺の磁場の中和が一通り済んだ段階で天石流から目数計算に発想をシフトする
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天元周辺も序盤では大局を制する要点であるが、終盤では最も地になりにくい
場所になる
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終盤の1手の大きさは目数を計算することで可能であり、そこには思想は無く
デジタル計算の世界である
天石流で得た優勢は先手の利であり、終盤の目数に換算するとおよそ11目〜15目と
なろうか、互先でコミがあっても4〜5目は充分に余る計算になる
6 この優位を保ったまま終盤に突入し、優位を継続するにはあたかもコンピュータのように
デジタル計算を正確にこなす能力が必要になる
これは訓練でそろばんの段級位を取るように誰でもある程度は向上できる世界である
また計算の仕方のマニュアルも本が出ており理解は難しくない
ひたすら習得し、スピード向上を図るのみである
そして1手の価値の大きい場所から順番に打っていく
7 ただし、単純な1手の大きさでなく、ここでも先手の利が存在することを忘れてはならない
場所により先手で着手した場合と後手に回った場合で1手の価値が大きく違う場所が
存在する
これを両先手の場所、片先手の場所、両後手の場所として分類する
8 両先手の場所とは
先に仕掛けると相手が手を抜けない場所である、手を抜いた場合は大きく目数を損する
例えば1線の跳ねであるが、相手が手を抜くとおよそ10目程度相手の地を侵略できる
のは誰でも理解できるであろう
だから相手は必ず受ける、受ければたかだか2目の手である
両先手とはどちらが先に打っても相手が受けざるを得ない場所を言う
9 片先手の場所と逆先手
片方だけが先手だが相手が打っても手を抜かれる可能性の高い場所を片先手という
例えばそこに打ったら相手の大石が死ぬといった場合
相手にとっては必着点であるが、相手がそこに打ってもこちらの石や地が減るわけではない
だから次に別のところを着手できる
しかし相手に打たれたら先手になる場所を隙を見て後手ではあるがこちらから着手する
これを逆先手という
10 先手の価値
後手より先手の場所の方が優先するのは間違いないがどの程度優先するのか
ものの本では2倍と教えている、単純で判りやすいが正確ではない
先手で打って相手が手を抜いた損失(つまり後手になった)と後手の場所の手の大きさの比較が正解である
例えば、両先手の場所で相手が受けた場合2目、手を抜いたら(つまり自分が後手を引いたら
10目とする、対して後手であるが12目の場所があったら後手の場所の方が大きい
自分がまず12目の場所を打ち後手に回る、相手が先手を得て先手2目の場所を打つ
実践では先に2目の場所を打てば相手が受けてくれるかもしれないが
手を抜かれて後手12目の場所を打たれたら10目侵略しても差し引き2目の損になる理屈である
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