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絵を描く趣味の顛末記
今、私は絵を描くことにはまっている
最初は100円ショップで24色の色鉛筆を見つけたのが始まりだった
100円で24もの色鉛筆が手に入る。子供の頃には考えられない事
であった
ちょうど関西方面へ旅行を計画していた矢先であったため、とても
魅力的に映った。
早速、色鉛筆とついでにB5サイズのスケッチブックを購入した
旅行で泊まった琵琶湖湖畔の宿の窓から、朝30分程で書いてみたら
我ながらよくかけるではないか
霧にかすむ湖と、突き出た半島、遠くにかすむ対岸、なによりも松が
良かった
絵としてもそれなりに表現できたとその時は思った
難を言えば、色が薄く、また単色であるため微妙な変化が書ききれ
ないことであった

自分はもっとやれる、もっと感動的な絵が描けるはずだ、そう思った
私は再び100円ショップに行った際に、48色のクレヨンを100円で
購入していた
しかし、書いてみると女房のお化粧のように色が乗らない
やはり安物かと普通ならそこまでだろう
しかし私はしつこいのである
それなら別の種類のクレヨンはないかと試したところ、ソフトクレヨンは
だめだったがオイルクレヨンは良く色がのった。しかも重ねて塗ると
中間色も出る。
12色100円だがこれならと5〜6枚書いた
だが細かい描写ができない、描くうちに線が太くなってしまうのである
女房の顔を描こうとしたがついにクレヨンはあきらめた
つぎに絵具が12色100円で売っていたので、これならと思い購入した
こうなるともう止まらない
筆、パレット、水入れ、A4画用紙、台紙、ついでに道具を入れるバック
まで購入した
全部買っても1000円程度じゃないかという気安さはあった
ここまでやって自分を追い込んだ手前止めるわけにはいかない
だがここにきて自分の才能の限界と何事も努力だと気づくのである
美術館や絵画集等で有名な絵と同じようにどうしてもならないので
ある
有名な絵を自分が書くつもりで見てみると、今までと全く違って見える
事に気付いた。なにしろ同じことをやってみてうまくいかない理由を
探すために見るのである
改めてプロの仕事のち密さと道具の使い分け、色使いの技法等が
理解できるのである
同時に、かけた時間と手間、一本の線に懸ける情熱を思うと絵を
描くということのすさまじいまでの労力に愕然とするのである
またデッサンの正確さもとても真似できない
今はバイクで遠乗りし、景色のよいところで携帯で写真をとり、
自宅に帰ったら、パソコンに写真をコピーし、プリンタで画用紙に薄く
印刷する
これを下絵にオイルクレヨンか絵具で色を塗るという形に落ち着いた
少なくともデッサンについては解決した(個性は消えるが)
また、細かいところは色を塗らなければ写真の状態が残るし、塗って
しまったが細かく書きたいところはサインペン(これまた100円で30色)
で仕上げることにしてようやく欲望は満たすことができた
子供のころには何も考えず夢中で描いて目指していたものが実はなん
だったのか、おぼろげながら判ったのは収穫であった
プロ並みの絵を描くというのは夢に終わったが、趣味としてはまあまあ
と思っている

(平成22年9月14日 草津温泉にて)
中央黒い服が愚妻、本当はこっちを向いていたが鑑賞に堪えられないと判断
後ろ向きに訂正、これが絵の良いところである
付録:100円ショップで見つけたクレヨン絵具の種類
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