TOP 自分の思い 邪馬台国 バイク 瓢箪 霊場巡り 囲碁と将棋 CAD/CAM 生産管理 海外の思い出 索引
KJ法まとめ
正しいKJ法を行う場合の要点は
1.KJ法で何をしたいのか自覚する
単に情報整理や意見の集大成を作りたいなら、普通にグルーピングすればよい
もっといえばKJ法でなくても良い
創造技法としてKJ法を使う場合は、その旨をメンバー全員で自覚する必要がある
そして、カードに最初に記入していく時点で、上っ面の意見でなく、自分の思いで
あったり、真因であったりする一段深い内容を意識して記入する必要がある
例:ローソクが暗い → もっと光を!!
2.導きだしたい概念を明確に持っている必要がある
ここでいう概念とは、推理小説での真犯人を探すことに相当する
答えではない、答えはどんなものでなければならないかという意識である
3.自分の考えだけでなく他の人の意見に視野を広げて見る
集めようとしているカードの裏に隠された共通概念を新しい言葉で表現してみる
その時肝心なのは、カードに書かれた言葉に捉われないということである
名探偵の例のように、現場にロープが落ちていたからと言って、ロープという
言葉をどうあやつっても犯人の名前にはならないのである
ロープがなぜ置かれていたのかとか、犯人は背が低い左利きだとかいうことが
導き出したい内容なのである
4.導きだしたい概念と同じ世界内の知識が必要である
これは、インターネットでなく私の経験からである
例えば会社の利益が出ないのはなぜかというテーマでKJ法をやる場合
経理部門の人間だけでやると金の問題しか出てこない
工場長が集まってやると工場の問題しか出てこない
会社の利益は会社内だけでなく世の中のいろいろな事象も影響しているが
それらは知識としてもっていないと出てこないのである
仮に知識があっても自分たちだけで何とか処理できる範囲になってしまい
真の問題が出てこないことが多い
実は専門家には生きづまりに見える問題が、門外漢のアイデアで解決の
糸口が見えるということはよくあるのである
自分には専門外だがメンバーの知識としてカードが書かれた場合、それを
新しい知識として取り込み、自分なりの問題認識に変えるのは重要である
会社の利益ならば経営ジャーナリストや工場の品質部門、下請け会社の
社長等をメンバーに入れ外から見た利益、使う側でなく、稼ぐ側見た利益等
角度の違う視点を入れるとより適格性を増す事が予想される
逆に言えば経理部門だけで利益を論じるべきではないのだ
5.突飛な結論にはならない
前に述べたように創造とは既存の2種類の物事から出たものであるから
「言われてみればそうだよね」といった感じになれば成功である
突飛な結論になった場合は論理の組み立てを再度フローチャートに
するなどしてまとめておいたほうが良い
特に企業で使う場合は根拠を求められるので尚更である
品質に対する思い違いの章でも述べたが、責任を追及されるのを恐れる
あまり、事実だけを確認したがる傾向が企業人には強い
閃きは突飛であればあるほど、実行には困難が伴うと考えるべきである
TOP