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海外の思い出6
すり
日本ですりと言えば本人に判らないようにそっと忍びより、ポケットから財布を奪う
手口をまず想像する
日本人は器用だがパワーがない、逆に言えば外人、特に大柄な体格の外人は
不器用だが力ずくで解決すると感じたのがすりである
フランスですりと言えば、電車で数人で小柄な人を囲み、力ずくでかばんを奪い、
ドアが閉まる寸前で逃げるというもの
日本で自動販売機から盗む手口も日本人グループは金具で器用に奥から盗む
というイメージだが、外人グループの場合は自販機毎クレーンでトラックに積み込
み持ち去るというもの、それが理由かは判らないがフランスの街並みに自販機は
一台もなかった、景観を壊すという意味かもしれないが・・・
つまり、発想が違うのである、考え方というのは自分で出来る範囲を基に展開され
るものらしい
私もパリで電車の切符を買っている時、旅行鞄を後ろから引っ張られたことがある
両足でかばんを挟んでいたので、動いたのに気付き、すぐに後ろを向いたから事
なきを得た
私が日本人らしくなく隙が無いので、盗もうとした連中は驚いたようだった
東京でもそうだが、財布とパスポート、かばんは常に体で意識し続ける事、
これは常識だと思うのだが、実はそういう人は少数派で、盗まれてから慌てるよう
である、日本人が間抜けで隙だらけというのは海外では有名である
3か所程度なら意識し続ける事は、ちょっと訓練すれば簡単にできる事なので、
皆さんも是非訓練していただき間抜けでない日本人になってから旅行に行くべきと思う
日本でも圧倒的にすりや詐欺が多いのは東京であるように、フランスでもパリの危
険度は1ランク上である
日本でも田舎町でめったにすりに合わないように、私が住んでいた町もすりはいな
かった
フランス人は英語が話せるのに話せないふりをして旅人を困らせるというが、我々
が、もしガラの悪そうな、にやにや笑った、数人の外人に囲まれて、英語で話しかけ
られたらあなたも英語が話せるのに話せないふりをしないだろうか
私の様に一人で、しかも礼儀正しく片言の英語で話しかけたらどうだろう
少なくとも私はフランス人に無視された事は無かった、恐らくフランスの田舎町という
こともあったろう、皆いい人たちだった、真剣にワインのレクチャーをしてくれた人
もいた(正直困ったが)
あなたがもしパリで不愉快な思いをしたならそれは農協の団体旅行の様なイメージ
で悪い印象を持っている人に出会ったのだとおもう
あるいはあなたがそう見られるような態度や服装をしているせいだと思う
大抵の旅行はどこの国へ行っても、日本人と接する事の多い観光が商売の人が
相手ではないか、普通の現地人に触れる事は実は少ないのではないかと思う
そこでは日本の常識、日本の相場、日本的味覚で用意された中をうろついて異国
情緒といっているのではないか
味噌醤油で味付けされたフランス料理を星2つ位の日本人街の店で食べ、数万円
のフランス人は誰も飲まないワインを購入し、なんとか美術館を見て帰る
まあ、雰囲気が楽しめればいいかという人が多いと思うので追求はしないが、普通の
フランス、一般的なフランス人はパリでは皆さんと直接接することは少ないと思う
それだけでフランス人を冷たいと思ったら偏見であると申し上げておく
またパリはすりが多いがだからフランス人は油断がならないというのも偏見と思う
事実は日本人とは違う意味で彼らもいい人だというのが私の感想である
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