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海外の思い出5

環境破壊
いつもと違う環境に置かれると、さまざまな事で良い点と悪い点を考えさせられる
動物愛護というのは、動物の意思を尊重することである、だからフランスでは犬は
どこでもフンをし、鎖に繋がれずに歩いていた(今は違うらしい)
駅の構内で小さな子供がよちよち歩きしているそばを子供より大きなドーベルマン
がゆったりと歩く、子供は手を繋がれているが、犬は繋がれていない
シャンデルゼ通りで景色を見ながら歩く人はいない、皆フンを踏まないように下を
見て歩く、それでも一日歩くと何回かは失敗する
これが「花の都」の実態かと唖然とした
思いだしたがハイヒールは道を歩く時、着物が汚れないようにというのが起源である
昔は大便を家の外へ捨てていたらしい
ヒットラーがフランスへ侵攻した時、文字通り地下に潜伏した人達がいたらしいが、
もぐった場所は道路の汚れを洗い流した下水を始末する地下下水道だったとの事
こんな知識がいろいろと繋がって実感できた
百聞は一見にしかずというが正にそうである

森林破壊というが、欧州の気候では木は人間が育てないと枯れてしまう、昔は大
丈夫だったかもしれないが、今はだめらしい
だから、森林を保護するために伐採をするという概念が無い
TGVで走ると判るが畑は種を蒔かねばそのまま砂漠である
森林は川に沿って僅かに残るのみである
田んぼは無い、畑は痩せてていてトウモロコシのようなのものしか育たない
砂漠にしないようにするには人間が自然を育てなければならないのである
グリム童話にあるような鬱蒼とした森林が人工で再現され大都市の公園にあるが
日本人の考える自然には存在しない、別の地域では判らないが・・・
自然を大切にしようという意味が日本と違う
その言い分をそのまま日本に適用しようとした自然保護愛好家がいる
木を切るな、植物を大切に、蛍を川に戻そう・・・
現場を見てものを言えといいたい
日本で森林をほったらかしにしたらジャングルになる、適度に伐採するぐらいでちょう
どいいのである
高崎市のど真ん中にジャングルを作るような人が自然保護愛好家として市議会に立
候補し、あやうく当選しそうになったことがある、西洋かぶれは明治の死語ではない
同宿のアメリカ人と公園でキャッチボールをしたことがある(会社の同僚なので同じア
パートに住んだ、かなり乱暴な扱いと思うが、会社としては人種別に住みかを確保で
きなかったのであろう、彼とは同じ部屋でテレビを見たり料理を作ったり、しかし全く
会話は無く、唯一チェスだけは好敵手で食事をしながら楽しんだりした
ある日部屋から出てこないので仕方なく会社に行ってから通訳に説明し彼の部屋に
行って貰い、風邪だったことが判ったり私は頼りにならない同宿人だった)
芝生で覆われ、とても快適であった、我々のすぐ隣が件の自然の森であった
私はとても中に入る気はしなかったが、覗いた分にはグリム童話の様な森の中へ、
歩きやすそうな整備された道が続いていた、もちろん道には木の葉一枚見当たらない
これが彼らが考える自然なんだろうなと思った

世界地図で見ると判るが、欧州の広い範囲に渡って標高は100m以下である
イギリスはほぼ全てだし、フランスもアルプスに近い所以外は全てである
これでどうなるかというと、川が流れない、日本の様に汚れた水を流す場所が無い
川は昔運河で使われていたらしいが、今はどこも全く流れておらず、淀んでいる
我々日本人から見たらこれは川ではなく水たまりである
汚水処理をどうしているのか私には判らなかった
水道の水は井戸で汲み上げているらしいが、結局汚水の循環であろう
日本でも大きく考えれば同じなのだが、自然の力に大きく依存した設備でなく、人工設
備だけでやっているに違いない
川が流れるというのはそれだけで幸せなのである
そういえばアパートのシャワーは一人分なので、私と同宿者とで交互に使ったり、少しで
終わりにしたりしていた、水は貴重であった
笑ったのはコーヒーだ、ミルク入れみたいな小さなカップにものすごく濃いコーヒーが
入っていた、今でこそエスプレッソコーヒーは一般的になったが、私はコーヒーで喉を潤す
習慣があったのでとても困った
聞いた話では軟水という不純物の少ない水を飲める国は世界で3ケ国だけだそうである
他の国は硬水と言って、ミネナルが多くそのままでは料理に適さない、アメリカンコーヒー
は作れないそうである、洗濯もだめ、湯を沸かすと何回かで沈殿物がたまる・・・
日本は豊富に軟水が手に入る数少ない国である、特殊な国なのだ
海外へは少ない水でどう過ごすかを事前に訓練したり、想定してから行くべきである


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