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海外の思い出3
日光の恩恵
前日はそうめんをごちそうになり、シャワーを浴び、早々に寝たが、会社へは
7時出発というので一応6時に目覚ましをセットした、行ったのは10月で日本では
6時はそろそろ明るくなるのだが、真っ暗だった
異常に思ったのはその後だ。会社に着き8時に社内に着任のあいさつをしていても、
いっこうに明るくならないのである
ようやく日が昇ったのは9時すぎだった
ほとんど高崎から外へ出た事が無かったので、緯度が違うという事が実感できた
初めての瞬間だった
しかも昼間も薄暗い、室内も薄暗い、アパートもそうだったのでこれが普通らしい
だから電卓が使えない、ソーラー式腕時計を新調したのに機能しない
3時になると夕暮れになり、帰る時には真っ暗である、まあ帰りは日本でも真っ暗
だったから違和感はないが・・・
フランス人に聞いてみたが、夏があるから冬が我慢できるという言葉があるらしい
*なぜフランス語を話せないお前に聞く事が出来ると突っ込まれそうなので説明しておく
最初の内は休憩時間も通訳がそばにいてくれたのである
ひどい時に来たと思った
それにしても照明が暗いのにはまいった、本も読めない
もっとも本は日本から持ってきた囲碁定石の本だけだったが・・・
外人は目が黒くないため、強い光線に弱くサングラスをかけるというが、その逆は
どうすればいいのだろう
考えてみれば日光の恩恵はいろいろある、単に明るいというだけでなく、殺菌作用
もある、これから暮らしていく中で布団を干すという行為はどうするのか
聞いてみたらこのアパートはウィークリィマンションというらしい
毎週家具類は掃除してくれるらしい
しかし殺菌は日干しではないはずだ、日が射さないのだから
公園で水着になっている写真を見た事があるが、北国の人達にとって日光浴は脚
気予防のためのビタミンDの補給方法として深刻な問題のはずである
昔、黒死病というのが流行ったが、あれもこういった風土と無関係ではあるまい
その証拠に衣類の洗濯は高温で行うのである、だから衣類はすぐにだめになる
これも昔の話で恐縮だが洗剤で全温度チェアーというのがあった
温度が何度でも同じようにおちるというのが長所だが日本では受けなかった
多分欧州ではそれは大きなセールスポイントなのだろう
数カ月して友人とパリへ遊びに行った時の事、日本人街でラーメンを食べていたら
日本人の夫人が飛び込んできて、助けてくれとラーメン屋の日本人ウェイトレスに言う
聞くともなく聞いていたら、ホテルに泊まり、朝起きてみたら頭が小さな虫だらけなの
だという、どうもシラミの様な虫らしい
本来ならホテルの責任者に苦情を言うのだが、言葉が通じない
苦情の前にまず医者に連れて行って、今行った事を説明してほしいという内容であった
旅行会社のガイドはどうしたのかといったことは忘れてしまったが、恐らく旅行慣れ
している人で、ほとんど自分でやれるとふんでの行動だったらしい
多分ホテルも自分で手配すれば旅行会社が手配するより安いとか考えたのであろう
環境や安全が日本と同じと考え行動すると、思わぬ落とし穴があるという良い教訓に
なった、日光が射さないという事でここまで用心する必要があるのである
ともかくも、生活が始まったが、苦労はこれで終わりではなかった
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