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写経筆顛末記

札所巡りを続けるうちに、ご朱印をいただくことになんとなく後ろめたいというか
やっぱり納経をするべきではなかろうかという思いが出て来た
しかしどうやっていいか判らない
ある時100円ショップの文房具エリアで写経用紙を売っていることに気が付いた
更には写経の仕方という本まで見つけた
まず本を購入して読んだ、中にはお手本が書いてあり、その上に和紙を載せて
写せば良いとの事
早速100円で写経用紙を買い、墨と筆(大小セットで100円!!)墨汁、硯、
下敷き、更に筆ペンもついでに購入した
いざ書いてみると当り前だが思った様に書けない
No1の筆
まず、墨を含ませ過ぎるとにじむので筆運びを早くしなければならない
そして墨が無くなってくるに従い少しずつ筆運びを遅くしていく
しかしちょっと手が震えると太くなってしまう
太い筆で上手に書こうというのがムリだと思い、細い筆で書いてみた
No2の筆
細い筆だと墨を含む量が少なくなんども墨を付けながらやることになる
しかも神経の使い方は太筆とそれほど変わらない、ちょっとでも気を緩
めると太くなってしまう
弘法筆を選ばずというが、ヘボは良い筆を使わないとまともに字もかけ
ないことが判った
No3の筆
ある時カインズの文房具売り場で写経専用筆というのを発見
さすがに100円ではなかったが購入した
これは良く出来ていて、胴体が太いため墨を良く含み、しかも先端が細く
「はね」や「とめ」がやりやすい、あいかわらず字はのたくっているが、これ
ばかりは筆を良くしてもダメ、これでしばらく書いていた
No4の筆
文房具店でもう少し良い筆ならば太い筆でもうまく書けないかと思い購入した
さすがに100円の筆よりも先がしっかりしており、良くかけるがNo3には及ばない
No5の筆
同時に買った細筆もNo3から見るとはねやとめがやりずらい
No6の筆
極細の筆を売っていたので買ってみたが、筆が細いと墨を含まないので
やはり書きずらい、用途は米粒に絵を描くような場合に使用するらしい
No7の筆
同時に買った筆ペンも試したが、字が太くにじんでしまい、しかも太さに
強弱がつけずらくうまく書けない
また、インクが終わったら新しいのも同じ筆ペンでないとまずい
終わり近くになるとインクがかすれてしまう
No8の筆
そこでインクを補充できるタイプを購入したが、字が太くにじむ点は同じで
ある
細ければどうかと思い、文房具専門店に行った、さずがに色々種類があり
細いのを3本買った
No9(細)、No10(極細)の筆
極細では鉛筆みたいになってしまうが細字はなかなか具合が良い
なにより強弱が入れやすくにじみずらいのがいい
No11の筆
これは先端が柔らかく集中力が必要だが、その分文字の先をすっと伸ばしたり
柔らかく曲げたりするのがやりやすいのでうまくなったような気がするのが良い
結局下記の3番と11番を気分で使い分けている
上州33か所、関東88か所、坂東33か所、それから秩父34か所にも何ヶ
所か納経した
全てのお寺に納経したわけではないが、多少お寺巡りをするのに気分が良い
相変わらず下手な字だが、ようは気持ちの問題かと思い、書き続けている
もう少しうまくなって、ご朱印を書いてくれる方達の様に太筆で細い文字を書き
たいと思い、太筆も持っている
また瓢箪も無地のモノがまだ残っているので、筆で絵を描けないかとも思って
いる、その時にはNo6の筆の出番である




追記)
その後、川越に遊びに行った際に中国製か台湾製か判らないが細筆を書道専門店で
売っていたので2〜3本買って見た、値段は250〜700円である
書いてみると細い字が非常に書きやすい
それまで使っていた3番と11番より上手に書ける
さすがは中国4000年というか、書道の本場というかこの値段でこの品質はすばらしい
以来、写経は中国製と決めている、もう2〜30枚は書いたろうか
ひょうたんに太めの文字を書くときは従来の日本性をもったいないので使っている
このお店で硯(すずり)を買ったがお店の御主人が包もうとして落としてしまい欠けてしまった
模様の違う別のすずりをよこし、更に割れたすずりもいただいた
私は辰年なので龍の模様のすずりが欲しかったのだが残念だった
それ以上に御主人が気の毒で仕方が無い
以来、半年に一回くらいの割合で写経用紙を購入している
本当は100円ショップで買えば安いのだがせめてもの御好意へのお返しのつもりである
中国製の筆はまだ充分使えるのだが、これもこの間更に2本買ってしまった
川越に遊びに行ける元気が続くうちはずっと通いたいと思っている

写経のその後

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