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詰将棋入門2
詰め将棋
手筋
詰将棋の手筋の本質は「感覚の盲点」である、まさかと思うのはどん
な時か、人によって盲点が異なるのではないか
そして解けた時に感動が得られるのである
・本将棋では絶対出てこない手
・大駒を惜しみなく捨てる
・・・
これらを分類してみた
例題に挙げたのは、私の手持ちの本からであるが、出来るだけ本の名と
著者名をあげたが、本は絶版のようである


詰将棋手筋
・大駒を捨てる、(小駒より先に捨てる)
 図2が詰将棋らしいと感じるのは、一見重要と思われる大駒の角を
 捨てるからである
 特に()が付くと難解度が上がりより高度な手筋になる

・大事に思われる駒を(先に)捨てる逃げ道
 これも大駒と同様の理由である

・ワザと逃げる方向に追い込む
 逃がしたくないという心理を逆用し、逃げ道へ誘導する
 3手詰では2三の地点を逃げ道と感じないかもしれないが、気持ち
 は判ると思う
 (図3)佐藤大五郎九段作:2三金、同王、3四角成り

・王側の駒がたくさん利いているところへ駒を捨てる
 詰将棋を解いていて嫌なのは、複雑で面倒くさい手を読むことである
 この手筋は捨てられた駒をいろいろな駒で取るのを全て読むこと
 にある
 一直線に読むのは得意でもいろいろ読むのは行きつ戻りつで嫌い
 とか攻める手を読むのは好きだが受ける手を読むのは苦手という空き王手
 人には難しい詰将棋になる
 特に実戦型詰将棋で3三の場所が空いている場合、無意識のうちに
 その場所に打ちこむ手を読むのは、有段者はほとんど癖になって
 いるといっても過言ではない

・空き王手
 味方駒が移動することで、飛車、角、香車の利きが直射する
 (図4)若島正氏作:3七角、1五龍、5五角
 ただし、2手目で1六龍と香を取ると、5五角で駒余りの3手詰みに
 なる、1五合い駒では5五角で飛車を取るのでこれまた駒余りになる
 龍の移動合いでしかも中合という大変珍しい手筋をたった3手で実両王手逆空き王手
 現しているので名作と思う

・逆空き王手
 王手を防ぐため駒が移動しようとすると、空き王手になってしまい
 移動できないという手筋、比較的多い
 (図5)佐藤大五郎九段作:1一飛車、同王、1二銀

・両王手
 空き王手で移動した駒も王手を掛ける、比較的多い、判った瞬間の
 爽快感が高く、詰める側から人気がある
 (図6)原田泰夫九段作:3二銀、同飛車、1二と、同玉、2一銀

・逆王手(双玉の場合のみ)
 自分の王が逃げると、王の後ろにいた飛車、角、香車が相手王に直射不成り双玉
 双玉は大道詰将棋で使われる特殊なものであり、あまり考えなくて
 良いかもしれないが、一応載せた
 (図7)湯川博士氏著書より、8三歩成り、8一王、9二金、同飛車、
    同と、同王、9三飛車、8一王、9一飛車成り、同王、8三王、8一王
    9二香成る

・不成り
 成らないことで相手王の逃げ道を作り、打ち歩詰め等の回避をする
 (図8)若島正氏作、2八桂、同と、3六飛車成らず、2六歩、3四角、
    2五桂、1七歩、2七王、3七飛車、同桂成り、1六角

・打ち歩詰め誘導
 逆に王側が歩成りや合い駒で打ち歩詰めを誘導したり、詰め手数を伸ばす
 駒が成らないという事は、敵陣にいるということであり、入玉型でやり易い限定打
 適当な題材なし、難解な詰将棋にまれに出てくる
 また、玉側の馬が移動中合をすることで打ち歩詰めに誘導するという手筋
 もある

・限定打
 飛車、香車等を離して打つと詰まないようにする
 これは普通の指し将棋の格言で「香は下段から打て」を逆手に取った
 という意味合いになる
 比較的事例は多い
 (図9)若島正氏作:2六飛車、1四王、2五銀、1五王、1六歩、2六王
     3六馬
 初手2六飛車が限定打、わざと取られる位置に飛車を打ち、打ち歩詰めを
 打開する

・そっぽ行きそっぽ行き
 私はこの手筋は知らなかったが、言われてみればごもっともで、立派な手筋である
 そこで該当文書をそのまま掲載する、より詳しくは将棋タウンのHPをご覧いただき
 たい、不当な検索等でご迷惑をかけたくないのでリンクはしない
 「主に開き王手をかける時に、駒が敵玉から遠くなる方向へ移動する着手を“ソッポ
 行き”と言う(開き王手でない場合も、もちろんある)
 攻駒が玉から遠ざかるのは心理的に不利感があるため、意外性は十分と言える」
 (図9−1)NET将棋タウンより:42桂成、@45龍、24桂、22玉、32成桂まで5手





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