TOP 自分の思い 邪馬台国 バイク 瓢箪 霊場巡り 囲碁と将棋 CAD/CAM 生産管理 海外の思い出 索引

現場品質

トヨタ系のコンサルタントの常套句はいくつかあるが、「現場」はその代表的
な一つである
実際現場に行くと逆に困る事の方が多いのに手を焼く
まず、うるさくてコンサルタントの声が聞こえない
あぶない、大勢で押し掛けるので、仕事の邪魔・・・
しかし、現物を見て話が出来る、ああこれが言いたかったのかと思う
確かに、写真や文字では伝わらない「何か」を共有できる気がする
反面、このやり方はスピードが遅い、「何か」は判るが行動に起こせる人が
いるのか、具体的に何をやるのか、ベクトル合わせは逆に現場ではやりづら
いと思う
何年もコンサルタントに付き合ってきて、ぼんやりと判ってきたのは、品質に
関しての新しいやり方としてこの現場でやるのでないとだめだといっているら
しい事だった
私ならこうして10分で説明できる事を、下手なコンサルタントでは10年かか
っても満足に説明できない
これで商売として成り立つのだから理解できない
(体で覚えさせるというのが向こうの言い分だが)
コンサルタントに高いお金を払って得られた貴重な知恵と思っている
・現場には事実と接しながら考えられる喜びがある
 改善結果、対策効果も肌で感じられる
・通念が邪魔をして事実を見落とす事がある
・現場には意外な原因が潜んでいる
 推理小説で主人公が犯人というのがあったが、あんなのはざらにある
 正に事実は小説より奇なりである
・対策を打ってなんぼと考えれば、品質部門はいらない

私はこの考え方を現場品質と呼んでいる
現場は品質だけでなくいろいろな捉え方があるのだが、最重点の一つには
違いない

次へ