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一個流しのメリット
一個流しをなぜやるのかを念のため、整理しておく
これは私が独自に考えたことである、コンサルに確認したかったが
何のことなのか意味が判らなかったらしく、回答はなかった
「トヨタ生産方式の生みの親といわれる大野耐一氏の著書によれば
生産工程全体の負荷を均一にするためと説明されている
当時の私はその事を知らず、副次的効果と考えていた
なぜなら、前工程では段取り時間の係る工程が多く、1個単位で
生産できない部品が多々あるからである
大野氏はその段取り改善を視野に入れた大規模な生産工程改革を
行ってでも顧客要求へのリアルな追従を実現すべきと考えたようで
ある」
通常のロット生産では、製品の切り替え毎に使う部品が違い、生産
タクト(ベルトコンベアの速さ)が変り、工程間の作業量が変化し、
アンバランスになる
このため、部品を入れ替えるため、今ラインの側にある部品を部品
倉庫に戻し、新しい部品をライン側に持ってくる
前の製品が生産ラインからなくなったら生産タクトを変える、それまでは
遅い方の生産タクトで流す
工程間の役割分担を変更する、例えば側板のビス止めを1工程から
2工程にする等を行い、出来るだけ工程間の作業量に差がないよう
にする
そこで生産方法を思い切って変更し、これらのロスが出ないようにする
ことを考えてみる
まず、この先生産する予定の5種類位の製品を1つのグループにする
そのグループの製品と生産量を例えばA50台、B100台、C100台、
D50台、E100台、F50台とすると、1グループはABBCCDEEFとなる
この1グループを一つの製品と考えるのである
するとどうなるか
まず生産時間が大幅に伸びる
今までは50台、100台単位だったが、450台生産(50グループ)する
ことになる、その間は部品をライン側から交換する必要はない
また生産タクトも同様である、5種類の平均値を450台分維持する
工程間バランスも同様である、450台分変更はない
更なるメリットとしてサプライヤへの部品注文の平準化ができることが
あげられる、今までは、a部品50個の次はb部品100個とやっていたのが
毎日aを10個、bを20個、・・・という調子で何日間か続くのである
小さな箱でラインに供給しやすくして納品してもらうとサプライヤも毎日同じ
作業ができ作業量が安定する、結果として改善が進み、コストダウンが
進む
これが、メリットである
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