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部品未納の影響が判らないとは

製番管理方式の利点は製品から部品あるいはその逆の
追跡が容易なことである
現場ではよくあることだが、「この生産ロットだけはお客が
うるさいから納期厳守で」とか、「このロットは初物だから
品質検査はいつもとは別に行う」といったニーズがある
また、大震災の影響でAという部品が入ってこないが、
いまある在庫でどの生産計画まで生産できるか
部品Bの3月15日分に品質不具合が見つかったが、どの
製品に使われたか
といった捜査依頼も多々ある
これら製番管理方式では当たり前に出来ていたことが
MRPでは情報として存在しないため出来ないのである
これは、在庫を優先的に使用し、納品された順番に使用
する仕組みのため計画変更等で本来は生産順番で注文されて
いた部品の使用順序が違ってしまい、かつそれで問題が
おきないように最初から情報として持たなくてもいいことに
なっているからである
どうしても知りたい場合は該当する生産まで現在から遡って部品
の使用順序を計算しなければならない
それも当該部品だけでなく製品にいきつくまでの全構成部品を
調べる必要があるのである
これは人間業ではムリなため検索システムを作らねばならない
これが複雑で膨大な量の情報検索の仕組みであることは想像
つくと思う
筆者は作った経験があるが、利用者が多すぎてコンピュータが
能力オーバーでパンクした
その都度でなく、MRP計算の際に一緒に計算し、情報として
部品の注文個々に持っている仕組みもある

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