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材料の特質
 
大規模設備
 製品の基となる材料には鋼材等の資材と、完成品として売っている
 部品がある
 機械製品等では全ての部品を自社で作るという事はほとんどない
 本体部分は自社で作るが他は外注し、組み立てるといった形態が
 多い、車産業はその代表的な例である
 業界によっては本体組立を他社に依存するケースもある
 こうなると製造業と言うより物流業や商社に近いのかもしれない
 最近の例では電動オートバイがある、企画、設計は日本だが、生産
 は台湾で行っているらしい
 ガソリン車のようにエンジンと言うコア技術が要らないため、アイデア
 やデザインの要因が高いとのことである
 ここで問題になるのはたかが部品といえども必要な技術や生産設備
 は結構大きなものが必要なケースがあることである
 代表的なのは半導体製品であろう
 単にコストダウンのためというより、精密な加工が既に人間の限界を
 超えているため、非常に複雑な作業が必要になり、大規模になるら
 しい、ほこりの類をシャットアウトする必要がある事も拍車をかけている
 大規模設備の弱点は大量の顧客と注文を必要とすることである
 注文する側も制約を受ける事になる
 中間に卸問屋の様な組織が介在する事もある、その場合は仲介料
 の分割高になる
 顧客の側と部品メーカーの側どちらも自社より大きな会社で、その
 言い分をある程度呑まねばならない場合、生産形態に大きな制約を
 受ける事になる

自社設備
 生産形態を決定づける最大の要因かもしれないのが、自社の設備
 制約である
 例えば暖気運転が必要と言うだけでも、稼働率悪化の要因となる
 また、段取り変えが多いとまとめ生産をして回数を減らさないと効率が
 悪化する
 どんな設備でも段取り変えというのは生産形態の制約要因である
 大きくて早い設備一台より、小さくて遅い設備2台の方が場合によって
 は効率が良い事がある
 顧客の要求に俊敏に対応しつつ在庫を少なくしようとすると、まとめ
 数量は少ない方が良い

季節性(食品等)
 売れる時期が季節に大きく左右される商品がある、というよりそうでない
 商品の方が少ないかもしれない
 そうすると生産設備が専用では売れない時期に遊びが出る事になる
 かといって汎用にしてもにたような製品では売れる時期も一致し、遊び
 になる事に変わりはない
 むしろ遊びを容認し、別の製品の生産に人間だけ移動して対応する
 という方法もある
 一般論として、間違いなく売れる製品を暇な時に連続生産し、忙しい
 時に多品種生産に切り替えて、品切れにならないようにこまめに対応
 するという方法もいわれるが、どうもうまくいかないようである
 会社側の売りたいという思いで作っても、思ったように売れない
 忙しい時が短すぎてとても対応できない
 在庫にしておけない(クリスマスのケーキ等)
 世の中には見込生産せざるを得ない商品も多数あるようである
 

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