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四国巡礼旅

2.出発
  朝3時半に起き、前日に揃えておいた荷物を積み込み
  身支度を整えた
  天気予報では3日目に午後雨の可能性があるが他は
  晴れ乃至曇りであり上々の天気である
  気温を考え薄手のライダーウェアにした
  朝のうちだけはカッパを着てしのぐ作戦である
  ズボンはジ−パンの上からユニクロの暖かいズボンを
  重ね着した、気温によって3種類の着方ができるのと
  かさばらないので今の時期には良い
  札所で長い階段を登る可能性があるので、現地では
  ジーパンだけで過ごしたいし、運動で暑くなるので丁度
  いいはずである
  靴はズック靴にした、走行距離を考えるとキチンとし
  たライダ−シューズがいいのだが階段がもたない
  5月も中旬になるとあたりは4時でも明るい
  猫と女房も起きて来たがすぐ寝てしまった
  出発は4時をちょっと過ぎたあたりでほぼ予定通りだった
  高速に乗り最初に考えるのは給油所である、圏央道に
  はないので、その前か東名に乗ってからになる
  東名のってから何キロで給油出来るか判らなかったが
  おそらく東名なのですぐにあるだろうと思い、約200Km
  を無給油で走る事にした
  案の定、東名に乗ってから30Km位でSAで給油できた
  名古屋までの距離を聞くと250Kmだという
  次は浜松を過ぎたあたりの給油になる
  ハイウェイで無料で置いてあるMAPを確認した
  バイクの航続距離が300Km位なので神経質にならざる
  を得ない
  こんなところに神経を使わされるのは高級車らしくないと
  思う、いろいろな事情があってこの航続距離にせざるを
  得なかったのは判るがメーカーに苦情を言いたいことの
  一つである、航続距離は実燃費で400〜500Km位でな
  いと高速道路や林道を走る気にならない
  幸い燃費は下道より良く、25Km/ℓ位だということが判
  った、計算すると375Km走れる、これならまずまずである
  燃料計は100Kmで5つあるマークが4つになり、250Km
  でマークが2つになる、燃料を入れて見ると10リットル
  入る、まだ5ℓ残っている事になる
  200Km走った辺りで燃料補給していけば問題なさそう
  である、浜松をちょっと過ぎたあたりで給油し、大阪まで
  の距離を聞くと250Kmとのこと
  あれ?!と思ったのはその時である
  たしか大阪から徳島まで150Km位ではなかったか
  そうすると800Km位でついてしまう
  予定していた1200Kmから見ると随分短い
  自分のミスだったと気がついた

  しかし、大阪は以前に来た時渋滞に巻き込まれえらい
  目に会った
  名古屋の市街を走る高速道は整備中なので名神を利用
  するようにガイドしていた
  逆に名神も混まないか
  油断はできないと思った
  名古屋は名神を通り、いわば一番外回りで通過した
  幸い、混雑はしていなかった、ほんとは湾岸通りを通って
  見たかった
  関ヶ原を越え、京都を過ぎたあたりで3回目の給油をした
  計算では次の給油は徳島で良い筈である
  大阪も一番外側の名神から中国道へ抜けるルートを通り
  そんなに混雑しないで抜けられそうだった
  やれやれと思い、油断してしまい曲がり口を過ぎてしまった
  予定では神鉄有馬線というのに乗る予定だったので、仕方
  なく、高速を降り一般道で少し走って、有料道路に乗った
  こういうときナビは頼りになる
  バイクでは日光が当たると、極端に見えづらくなるので、
  曲がり口を見逃してしまったのだが、一般道では最短で
  有料道路に復帰できた
  しばらく、本州を走り、トンネルを抜けると、いよいよ大き
  な橋に出た
  橋を越えた所にPAがあり、観覧車もある、そこからなら
  鳴門の渦潮や、遠く神戸、大阪の街も見えるのかもしれ
  ない、今回は巡礼旅であり、欲望は出来るだけ抑えるの
  も修業の一環と思いがまんした
  そのかわり、南のPAで休憩したが、こちらも良い景色だ
  った
  淡路島を過ぎ、徳島県には1時頃に着いた
  折角なのでホテルでなく1番札所に行き、明日の準備を
  整えることにした
  ご朱印帳、納札等一通りの購入をし、作法通り、般若
  心経を唱え、本堂、太子堂とお参りし、例によって一
  通りの写真にとり、最後にご朱印を戴く
  今回は御影は無料でいただけるようである
  また四国別格霊場20番巡りも今回一緒に行う予定
  である、四国88ヶ所を合わせ108ヶ所となり除夜の
  鐘の様に煩悩を祓う意味もあるらしい
  しかし、ご朱印帳も納札も別格1番に行かなければ
  無いらしい、別格1番は5番の先なので、2番から5番
  までお参りし、それから別格1番を目指すことにした
  幸い、道は狭いが空いていて、良いペースで走れた
  また、高速道路と並行して各札所があり、判りやすかった
  3番を過ぎたあたりに道の駅があったので、立ち寄り
  遅いお昼を食べた、うどんにしてみたが、関東と違い
  麺に全くコシがない、話に聞いてはいたが、これはこれで
  うまかった、汁がダシが効いていてうまいのである
  次の日に別の道の駅でうどんを頼んでみたら、今度は
  コシがある、硬くは無いがもっちりとした太麺で関東の
  麺に近い、両方とも時間は2時頃で遅かったが、最初の
  道の駅では客は少なかったが、次の道の駅では満席
  である、やはり関西の人もコシがあるうどんの方が好み
  になってきたのだろうか
  この先香川県を巡る時、本場の讃岐うどんはどうなのか
  確認してみるつもりである
  群馬県にも丸亀うどんが進出してきているが味は関東風
  にしているのか興味深い
  別格1番は細くて判りずらい道を延々と登る、なぜ判り
  ずらいかというと、私のナビは途中まで歩き遍路用の
  道を示したため、そちらに向かったら途中で車用に
  変更して別の道を示したからである
  携帯して散歩道のナビ機能もついているのが自慢の
  ナビなのが、今回は災いした
  とちゅうから車が一台やっと通れる細い一本道になる
  対向車が来たらどちらかがすれ違い出来る所まで
  バックしなければならない
  ようやく古びた門の所に来た、車が2台止まっている
  そこから階段がずっと上まで続き先が見えない
  途中に階段に腰掛け休んでいる人が見える
  えらい所に来たと思った

  参拝道具一式の入ったリュックを出し、背中に背負って
  出発した、こんな時杖が欲しいと思う
  200段程登った所に第2の門があり、なんと横に駐車
  場があった、早く言ってよと思った
  更にもうひと頑張り階段を登り、ようやく境内に出て、
  目の前が本堂だった
  階段を上がってすぐでは大きすぎて写真に入りきらない
  ここだけではないが山沿いのお寺によくあるパターン
  である

  納経所は少し離れた所にあり、車も置いてある
  なんとそこにも駐車場が有り、一般車も停められるよ
  うになっている
  まあ、階段を登るくらい、歩き遍路の人達から見たら
  ないようなものである
  そう考え悔むのはよした
  ここで専用のご朱印と納札を買った、私が数珠を持って
  いないのをみて勧めてくれたが、今回は止した
  できれば高野山で買いたいのである
  また、冗談半分で階段がきつかったといったら、恐縮し
  なんとカルピスを出してくれた
  あの一杯のおいしかったこと、なによりのご馳走だった
  時間が4時を回ったので今日はホテルに向かう事にした
  ナビは電話番号を入れるとすぐに案内を開始してくれる
  巡礼旅の場合は必須アイテムである
  ホテルへは25Kmの距離を約1時間かかった、徳島の
  駅前なのでいわば徳島県で一番の繁華街の中心になる
  やはり混んでいた
<ホテルへ行く歩道橋から徳島駅を見る>

  ちょっと宿を後悔したが、本来今日札所巡りをしない訳
  だったのでやむを得ない
  ホテルからは事前に言われていたが、ホテル内にバイ
  クの駐車場は無いので、近くのバイク専用駐車場に停
  め、200m程歩いてホテルに入った
  料金は安いが、一人旅では充分な設備で風呂も大き
  な温泉の湧く風呂が部屋とは別にあり、気持ちが
  良い風呂だった、食事は頼んでなかったので、結局
  コンビニでビールと寿司とつまみを買って部屋で食べた
  疲れを気にして、酒をたらふく飲む気分ではなかった
  明日も、何箇所も回り、階段も沢山あると思う
  早めに寝た

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