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オートバイメーカーの特徴
年取ってから比較的自由にオートバイメーカーを選べるようになって、
結果として自分が好ましいと思えるバイクのメーカーが偏っていることに気が付いた
別のページで私がバイクでやりたい事は日帰りのロングツーリングであると書いた
それに適したバイクは色々なメーカーが出しているにも関わらず、どうにも偏る
ロングツーリングという用途以外の要因とバイクメーカーの特徴に相関があるのかもしれないと思い、自分が感じているバイクメーカーの特徴を書いてみた
あくまでも私の主観であり一般的な見解とは異なる、思い違いもあるかも知れない
友人のバイクに乗せて貰ったり、人から聞いた話、バイク雑誌の記事等から出来上がった私のバイクメーカーへの固定観念的特徴である
これを読んでいる方達が共感してくれるか、反論するかは別として時には雑誌の提灯記事とは違う視点を目にするのも有りかと思う
1.国内4大メーカーの総合的特徴
なんでも作っている総合メーカーである、時には外国の特徴的バイクとよく似たタイプのバイクを作ったりする
50ccから2000ccまでこれだけ幅広くエンジンタイプを持つメーカーは海外には見られない
良い点は
壊れない、安い(日本では)、たくさん出回っている、高回転まで回る
悪い点は
癖が無いため飽きる、どれに乗っても同じ、4大メーカーで同じようなバイクを出しており、細かい所で争って損をしている
若者向きが全てで玄人受けする作りこみが無い
またこれはメーカーの責任ではないが、大排気量車は逆輸入になる
2.ホンダ
世界一販売台数が多い事にプライドを持っており、それが個々のバイクに感じる、つまり汎用性を重視し、誰でも良いと感じるようなバイクを作る、また信頼性は高い
2サイクルも作ったが、性能とは全く違う理由で4サイクルへのこだわりを感じる、それが環境規制で現在優位にある理由だが、昭和20〜30年代に4サ
イクルにこだわった理由が環境だとすれば正に社運を賭けて世の中の趨勢に抵抗した訳であり、男を感じるのは私だけではあるまい
結果としてスーパーカブという燃費、耐久性、タフさ抜群のバイクを開発して他社を圧倒した
スーパーカブは発売からほとんど姿を変えず、いまだに業務車ナンバーワンである、こんな商品はどの業界にも存在しない
またバイクではないがCVCCという画期的なエンジンを開発出来たのはすばらしいと思っている
馬力規制のような自主規制について指導的立場にあると自負している、一言で言えば優等生である
その気になれば世界中のどんなバイクでもそっくりに作れ、また性能や信頼性をどこよりも良く出来る力がある
しかしトップの苦悩も同時に感じる、日本は販売が尻すぼみであるが、対抗策を出せないでいる、それは業界の盟主を自負するホンダにとって耐えがたい屈辱に違いない
私は現在フォルツァに乗っているが、スカイウェイブより良く出来ている
乗りやすいし燃費も良い、不満点が少ない
しかし、何か面白くない、また乗りたいと思う気持ちがスカイウェイブより少なく感じる
子供の頃、優等生よりもむしろ出来の悪い奴の方が親友と呼べる付き合いが出来た、あんな感じである
ホンダのバイクは優秀な道具だが、一緒に旅する仲間にはならないと感じる、細かい所で無茶ができないのがそう感じる一因かもしれない
例えば120Km以上出そうとすると前部シールドが風の抵抗に負けて傾いてしまう、フォルツァでそのスピードで巡航することが無茶なのは判る
だから傾くのである、判っているがじゃあスピードメーターに160まで目盛りがあるのはなんなのといいたくなる
ハンドルを握っている時は何ともないが、手を離すとグラグラ揺れ出すもしかしてタイヤが曲がって付いているのかな、事故車か?
走っていてハンドルから手を離すなと怒られそうである
判っているが気づいてしまうと妙に怖い
一つ一つ細かい所だし、理由も判る、無茶をする方が悪い、想定外の乗り方をする奴が悪い、その通りだ
そんな感じが優等生なのである、昔のカワサキみたいにある条件でスピードを出すとエンジンの部品が破損するなんてのは困るが、もうちょっとかわいくすねてくれるならOKといったところか
逆にダメだと思ったら出来ちゃったみたいなのもかわいい
スーパーカブはそんな馬鹿なというくらいタフだから人気があるのである
ホンダだけでなく他のメーカーも昔みたいに部分的に過剰品質で場所によりバラツキがある製品作りから、壊れるときは一斉に壊れるような一律な品質を作れるまでに技術が上ったのかもしれない
ホンダが業界の盟主でありどこよりも品質についても安定していることの証なのであろう
自分でどうしてほしいのか判らなくなったのでこの辺で止める
3.ヤマハ
私が若い頃最初に乗ったバイクがヤマハHS1である
スリムで高性能、若者を虜にするわくわく感を現在のヤマハにも感じる
4〜5年前にマジェスティを150Km程試し乗りしたことがあるが、HS1と共通するわくわく感を感じ、楽しい時間を過ごせた
町の中でもくねくね道でもとにかくひらひらとやりたくなる
バイクを楽しい乗りものと感じたいのならヤマハが一番である
反面、たんたんと走るとか、バイクに乗っている事を意識しないで没我の状態になるとかいう事が出来ない
小さい子供の相手をしているように楽しいのだが、遊び疲れるとでも言おうか、私は長距離を乗る気になれない
あるいはドラッグスターやFJR1300のようにロングツーリングが快適なバイクがあるのかも知れないが・・・
4.スズキ
新発売のバイクに乗って、もっとこうなって欲しいと思っていると、マイナーチェンジでサポートされている
補われる部分が私が望むものに比較的近いのがスズキのバイクを選ぶ理由かもしれない
例えばロングツーリングでは風除けが欲しいと思うと風除けが付くバイクが発売される、もっと大きい風除けならなお良いと思うと大きな風除けにマイナーチェンジされる
可変になって欲しいと思うと次のモデルで対応する
後席の足の置き場や、シートの太ももがあたる部分の削りこみ等、実際乗って感じる欠点を着実に直していく
少なくともスカイウェイブではそんな感じがした
要望を出す人が私に近いニーズの人が多く、なおかつその意見を着実に製品に反映できるアフターサービス網があるのだろう
私が勤めた会社にもアフターサービス部門はあったが、開発部門に反映し、次期製品で実現できていなかった
実はユーザーニーズを反映するのは相当に難しいのである
バイク自体の特徴は一口に言って野暮ったい
音や走行している時の気分等々が田舎の親父と話をしているような気分になる、自分も相当に田舎者だがお前ほどではないと言いたくなる位どこか野暮ったい
スタイル、加速する時の もさもさ とした感じ、カーブを曲がるときのだらっとした感じに共通するものを感じる
でもそれが過激でないことに繋がり、長距離では長所になるのである
スタイルが野暮ったい事は、収納スペースが多い事に繋がり、スタイル優先で実用性無視の他社バイクよりも機能面で気に入っている
同じような傾向をBMWにも感じる、機能優先でスタイルはボテっとした感じになる点が似ている
もっとも乗り心地に関してはGT380やジュベル200、スカイウェイブのみの感想であり、当社自慢のハヤブサやスポーツバイクでは異なるのかもしれないが・・・
特にハヤブサは優先させた機能がスピードであったということなのかも知れない、バイクで実測300Kmを超えると言う事の怖さは、高速道路で横風が
当たる中で走り続けると判る、100Kmでは対して強いと感じない風が追いこしのため110Km?に上げたとたんに何倍にも感じる(おまわりさん ごめん
なさい)
300Kmというのはたとえ瞬間であっても私には絶対に出せないスピードである、たとえそよ風でも台風の様に感じるに違いない
それを出せるようにするということは、どんな技術が必要なのか、私には想像さえできない
ともあれ結果としてのハヤブサを見てみると、ずんぐりしていて300Kmという数字との違和感を感じる
どんなに高性能でも形は野暮ったい、スズキらしいと感じる
私が比較的自由にバイクを選べるようになって、選んだバイクがスズキが多いのは感性が相通じるのもが多いせいである
4.カワサキ
昔は「男カワサキ」というフレーズがあった
一口に言うと乗りずらい、荒っぽい、独特の癖があり、それが簡単につかめない、カワサキのバイクはやわな奴には乗れないという意味である
男カワサキを代表するバイクにMACHVとKZ1000がある
私程度の腕では乗りこなすまでに腕を骨折とか、頬に長い傷跡とか、いやいやそうなっても乗りこなせないかもしれない
もちろん乗りこなしている女性も大勢いるが、一歩間違うとお嫁にいけない体になるという意味で男のバイクと言われるのであろう
しかしNinjyaが出たあたりから品質が良くなり、性能面、特に最高速で一歩リードするようになり、乗りずらさが影を潜めたように思う
スピード=信頼感+乗りやすさであることはバイクを乗った人なら皆納得するだろう、Ninjyaあたりからやっとそんな感じになってきた
むしろ高速やロングツーリングでは他社より乗りやすいと言われるようになった、その原因はカワサキは専用コースを自社内に持たず、近くのサーキットを借りてテストするため、持っていくのに一般道を走るためと言われた
つまりそこでテストライダーから乗りやすさの改善提案が出されるためと聞いた事がある
例えば後席の横にゴム紐の引っ掛けフックがあり、使わない時は収納出来る、あるいは、後ろに乗った人がつかまる場所が適切等・・・である
カワサキ車を冬に乗る人はバイクが好きで好きでたまらない人ばかりである
寡黙でとっつきにくい感じだが、バイクについて話し始めると熱くなるといったタイプが多い、正に人を選ぶのがカワサキのバイクと思う
私も何時かはカワサキと思わないではないが、今までの記事を見てお判りの様に「やわ」の代表であるため、カワサキには乗れそうにない
カワサキのバイクが乗りやすくなって、カワサキから硬派が逃げていき、代りに一般的な普通のバイク乗りが増えるのはメーカーにとってのジレンマではないかと推察する
バイクは乗りやすさが優先というのは私の考えだが、そうかな?と疑問を投げかけるバイク、それがカワサキである
5.海外メーカー全般について感じる事
一時期の日本車の勢いはそれまでの海外メーカーに価格と性能で圧倒的差
があったため、名だたるメーカーが倒産した
近年になり復活したメーカーはエンジン構成を出来るだけ減らしながら、車種
のバリエーションを増やす戦略をとっている
従ってエンジンの性格がそのメーカーの性格となるケースも感じる
6.ハーレーダビットソン
歴史の古いメーカーだが、Vツインから抜け出せない、また高性能を目指した
いがこれまたVツインのため目指せないジレンマを感じる
一度乗ってみたいプレミア性を感じるが、私の様に金の無い人間には無縁の
バイクである
気持ちの良いバイクについて、結論的な意見を持っている
日本製バイクメーカーがアメリカンモデルを作っているが、どうも違うらしい
それにしても判らないのは、あの値段である、なぜあんなに高いのか
思えば一番安いXL883でも900ccあるのである
あの位の値段はするのかもしれないが熱狂的フアンがいるため、中古車の
値段が下がらないのが私の悩みである
一時は故障するバイクの代名詞のように言われた時期があったが最近は
日本製部品を使用してつまらない故障が少なくなった様である(友人談)
7.BMW
理論的に最善を求め、具体化する
そのバイクは乗れば納得し、熱烈なファンになる
もちろん直す所などない、その時点での技術の最善を尽くしている
技術が進歩するにつれて、より最善なバイクが出てくる
私の様な理屈屋にとってBMWは最高のバイクである
ハーレーと違い、なぜBMWが値段が高いのかは理解できる
しかしその裏返しがそのまま弱点でもある
本来バイクと言うのは理屈で割りきれない乗りものなのである
冬に登山をするようなもので、なぜそんなあほなことをするのかと問うても
理由なんかないのがバイクに乗るという行動である
より良くを求めるなら車にすればいい
長距離を疲れずに走る事が出来るBMWのバイクは最高だ、しかし車なら
より疲れないはずだ
その辺が自分の中での矛盾である
そういう意味で「バイク」で旅するならお金さえ考えなければBMWのバイク
は第一候補である
8.モトグッチィ
縦置きVツインはハーレー、BMWと並ぶ伝統的レイアウトである
クランクシャフトが重く大きいためなのか、慣性モーメントでエンジンの回転
数が変るとぐらっと傾く、これが走行中に発生するのだから恐ろしい
友人でカルフォルニアツーリングというバイクでカーブを曲がろうとしてこけ
た人がいた、昔のバイク程くせが強いらしい
しかし、最近のモデルは若干改善されたらしい、乗りやすくなったと雑誌の
インプレッションで書いてあった
自分にはあの横に張り出したエンジンが気になって仕方がない
多分心配する事は無いのだと思うが、膝があたってやけどするようでとても
乗る気になれない
そういう意味ではハーレーを筆頭とするVツインのマフラーも同様であり乗る
気にならないのだが・・・
乗り味ではハーレーやBMWよりも鼓動感があると評判である
また中古車の値段がハーレー程ではないが高い、外車はしょうが無いのか
9.トライアンフ
雑誌記事を見る限り最近特に元気である
次々と新モデルを発表している
オートバイの持つ根源的な楽しさを先頭に立ってリードしてきたメーカーの
自負を感じる
最近は3気筒に力を入れており、独自性を出そうとしている
特にロケットVは新しいバイクのジャンルを切り開いたかもしれない
私は個人的には縦置きでエンジンを45度傾けたレイアウトが低重心でかつ
大排気量マルチを作る理想と考えている
しかしどこのメーカーも手を出そうとしない、何か問題があるのか
世界的にもロケットVだけである、これで6気筒にすれば良かったのにと思う
10.ロイヤルエンフィールド
昔はイギリスに本社があり、インドは子会社であった
いつの間にか本社が倒産し、インドの子会社が残った
50年前の古いバイクを未だに作っており、50年前のバイクに新車で乗りたけ
れば買いである
確か400ccで8馬力程度だったと思う
ヤマハSR400より、元祖シングルという意味ではこちらの方が上である
値段もそんなに高くない、SRと同じ位だったと思う
この会社には更にレアものが存在する
ロイヤルエンフィールドロビンである、日本性のディーゼルエンジンを搭載した
世界で唯一の軽油で走るバイクである
出た当時は雑誌にも紹介されたが、もう10年以上たち話題から消えて久しい
ガソリンスタンドで軽油の場所に行き、スタンドマンの目がキョトンとするのが
楽しいと書いてあったが、それだけのために購入すのはあほらしい
ただ存在し続けて欲しいと願うのは私だけではあるまいが、私は乗らない
11.ウラル
ロシアのメーカーでBMW R75のコピーを作っている、第2次大戦の頃から
進化していない、その意味でロイヤルエンフィールドといい勝負である
このメーカーはサイドカーつきバイクを100万円で売っている
バイクが古いので性能面で見るものは無いが、とにかく安いので人気がある
サイドカーに乗ってみたいなら選択肢の一つである
ただし、乗った事のある人の話だと暑さに弱いらしい、重い車体を750ccとは
いえ昔の小出力のエンジンで引っ張るためらしい
でもいいじゃない、ゆっくり休みながら旅すればいいんだから
日本車みたいな事をウラルに要求すべきではないのである
人にバイクが合わせるのでなく、バイクに人が合わせるのである
12.ドウカティ
Lツインという90度Vツインエンジンを中心に展開している
エンジンの振動は90度にする事で不快な振動だけが解消するとの事らしい
これでレーサーを作る、威勢のいいバイクが持ち味である
イタリアのメーカーらしく過激なバイクが多く、私が乗りたいと思うツアラーも
かなりスポーティであり、乗る気になれない
なぜロイヤルエンフィールドやウラルの次なのか、ドウカティファンは怒るか
もしれない、私の好みの順番なのである
売れているバイクが私の好みではない、御了承願いたい
13.他
他にも7000ccのエンジンを積んだボスホスや、悪路のレース用バイクから
デザインを作りこんだKTM、スクータに特化した台湾のメーカーなどがある
が良く判らないのであてずっぽうな意見は控える
乗った事のないバイクは偏見の目で見ている可能性が高い
一見似ているようでもバイクの性格が大きく異なる場合がある
外国製のバイクで私が乗った事があるのはBMW K100LT だけである
他は高くて買えないというのが本音である
だから偏見の中でも特にひがみ根性で見ているのでファンの方は気分を
悪くされたかもしれないが、反論はしないでね
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