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書道の趣味
(2020年5月作成)
札所巡りを最初は健康のために始めて、いつの間にか
人並に般若心経を写経するようになり、ざっと数百枚は
書いたろうか、写経したものを納めるいわゆる納経を
行ったがそれでもまだ2〜300枚手元にある
さすがにこれ以上書いても需給バランスが崩れて石油
価格の様になるので一旦休止することにした
すると今まで寝る前に一枚のペースで書いていたので
時間が余り退屈になった
何か写経の替わりに書いてみようと思い立った
比較的短い漢字の文章に漢詩があるが、さすがに意味
が判らない
私の好きな中国の古典哲学や思想を探したら、兵法三
十六計というのがあった
しかし短いといっても写経用紙で3〜4枚位の量がある
逆にそれを利用して巻物をつくってはどうかと思いついた
もっと細長い和紙はないかと思い障子紙を100円ショッ
プで買ってみた
<最初に障子紙に書いてみた>字ががにじむので大きな文字で書くしかない

他にそれらしい物を売っている所を思いつかなかったの
である
いざ書いてみると、字がニジンでしまう、墨を少しつけ、
すばやく筆を動かして見たり、墨汁を更に墨で擦ってどろ
どろにして、書いてみたりしたが、書きずらい事おびただ
しい
<同じく障子紙>漢文のみを書いてみた

写経用紙のようなあまりニジマない和紙があるはずだと
思い、書道用品店を訪ねた
写経を気分よく行うため、古物屋さんや、書道店を探した
ことがあったので、川越で一店、近くの新町町(高崎市の
新町と呼んでいるが新という名前の町なのか新町という
名前の町なのか良く判らない従って町から市に昇格する
と新町市になるのか新市になるのか?なぜこんなことに
こだわるかと言うと私の町も「玉村町」と言うのである)で
も一店あった
両方訪ねて見たがぴったりの商品は都合の良い事に近
くの新町にあった
何種類もあったのでその中で色合いが茶色っぽい古風
な雰囲気の紙を一枚購入し試してみた
値段が300円前後と手ごろなのも購入動機である
長さは一巻で兵法三十六計なら数回書けそうなくらい長い
書いてみるとほぼ写経の要領でやれそうなことが判った
私の場合写経はなぞり書きをしているが、そのためには
下にお手本を置き、用紙の上から透かして文字が見える
事が必要である
写経用紙よりは透明度は落ちるが、手元を明るくすれば
何とかなりそうである
欠点といえば、大量生産の障子紙と違い、約1m毎に用
紙を貼り合わせてあり、その場所では透けて見えないこと
である、行間で言えば半分位なのでその場所だけずらし
て書くことにした
何回か書いてみて、なかなか気分が乗ってきたので、もう
少し長い文章に挑戦することにした
やはり巻物風にした時に似合う位長い文章がいい
それとは別に、兵法三十六計は扇子に書く事を思いついた
これは、たまたま通っていた囲碁クラブで優勝し、景品に
扇子を貰ったのだが、どうせならありきたりの扇子でなく、
白い扇子に兵法三十六計を書いて置き、それを見ながら
囲碁の次の一手を考えるのが良いのではないかと思った
のである
<扇子に書いた>表に18計、裏に18計で丁度収まる

長い文章を書いていると途中で辛くなってくる
それを我慢して続けられる程私は忍耐強くない、気分転換
の意味もあった
長い文章として、老子を書いてみた、老子は全部で81編
あり、大きくは道経と徳経に分かれているが、内容ははっき
りと区分出来ない、竹に書かれているものがつないでいた
紐が腐ってなくなり、ばらばらの状態で発見されたのを文献
や内容のつながりから推測して現在知られる体系にしたの
で、本来の順序がどうだったのか確証はないらしい
また後世になって追加された編もあるらしい
引用された内容が後世の事を言っているものが一部にある
らしい
<老子>2巻に分けて書いたこんな感じになり雰囲気がある


<全81章で38章からが徳経である>文章は所々で韻を踏んでおり、美しい
雰囲気が伝わる様に、自分なりに段落を入れたが原文はびっしり詰まっているらしい

老子を書き上げ、次に孫子の兵法を書いた
孫子の兵法は全部で13編に分かれており、更に編によっ
ては何章かに分かれている
孫子も内容は諸説あり、孫子自身も2名の候補がいる
現在に残っているのは有名な魏の曹操が書いた孫子の解
説書で最も信頼されている、これさえも日本では魏志倭人
伝で有名な卑弥呼の時代の作品なのである
解説本により使われている漢字が異なったり、翻訳の内容
が異なるのは老子と同様である
内容の真偽を研究するのが今回の目的ではないのでたまた
まNETで見つかった文章を使用し、?となっている漢字は
書店で見つけた翻訳本の漢字を使用するなどして、書きす
すめた
<孫子の兵法>

<孫子の兵法>和訳分を書いてみた

こうして兵法三十六計、孫子の兵法、老子を作った
単に紙に書いてあるだけの状況からもう少し体裁にこだわ
りたくなった
書店に行き物色した所、掛け軸を見つけた
たまたま有った中で一番小さい物を買った
その後、栃木にツーリングに行った際に、通りがけに書店
のかんばんを見つけたので立ち寄ってみた
どちらかと言えば絵画の道具を中心に売っている店だった
そこで、もっと小さい絵葉書用の掛け軸を売っていた
巻紙もあったので比べて見ると丁度良いサイズなので購入
し、早速掛け軸の中央からハサミで切り、巻紙の両端に張り
付けた
昔風の巻物が出来上がった
さすがに老子や孫子を何回も書く気にはなれないが、比較的
もっともらしい出来栄えなので気に行っている
現在は友人にシャレで贈呈しようと思い、宮本武蔵の五輪書
に挑戦している
五輪書は名前の通り、地、水、火、風、空の5巻で構成されて
おり現在残っているのは、全て書き写した物だけである
各々で少しづつ内容が異なっており、現物がどうだったのか
正確な事は不明らしい
これもNETで簡単に検索できた
NETで検索できるという事は、ワープロで打ち込んだ人がいる
ということである、しかも昔の言い回しや昔の漢字をわざわざ
使用するのである
私にはどう読むのかさえ判らない漢字もある
大変な苦労があったに違いないが、昔書き写した人も大変だが
現代に古典を蘇らせる努力も大変である
今はその両方の苦労をした人に感謝しながら書いている
孫子の文章同様、所々?となっていたり、苦労がしのばれる
私の友人は若い時に剣道をやっていて、身長は180cm、体重
は90kg程度の巨漢である、学生時代には稽古用に通常より
2倍位大きい木刀を持っていた
重心バランスを真剣の刀と同じにしてあると言っていたが、彼が
この木刀を振るとビュっと鋭い音がして、恐ろしいと思った事が
ある、話に聞けば宮本武蔵も巨漢だったという、昔の人は平均
身長が男で150cm、女で140cm位だったという
そこへ私の友人のようなのがいたら、大男と思える
武蔵の五輪書を持つのに相応しいと思ったのである
私も友人ももはや武蔵よりも長生きをしている
武蔵は老境で何を思いこの書を書いたのだろうか
今は地の巻を書き終わり、水の巻を書いている
武蔵に思いをはせながら書くのもまた一興と思っている
友人に渡せば何を酔狂なと笑いながら一読だけならしてくれるだ
ろう、それでいい
<宮本武蔵五輪書>地の巻、冒頭に序文があるが地の巻の最初に入れた
現物もそうなっていると推測している
こうして並べて見ると初期の頃より若干腕が上ったように感じる、何事も習練である


和歌で使う短冊の練習用を売っていたので書いてみた
縦はA4サイズに入りきらず切れてしまった
これも書道の練習にはよさそう

その後、字を書くのにもあきて来たので少し休止していた
ある時囲碁クラブの先輩からこれを知っているかとホワイトボード
にくねくねとした字を書いてくれた、変体仮名というらしい
戦争前までは結構書ける人がいたらしい、ネットで調べたら一覧
表が出て来た
勉強しようと思ったがなかなか身に付かない、読めるようになれば
古文書等も読めるため、また知識が広がる幅が出来るのだが、
どうも覚えるのが億劫なのである、歳のせいも多少はあると思う
そこで次に墨で絵を描いてみようと思ったが、これもなかなか進ま
ない、ある時鳥獣戯画思い到った
早速NETや図書館で資料を読みあさり、いくつか画像を入手した
一巻模写してみたが、比較的容易に書ける
およそ1m位の紙に復刻版と称する絵を描いてみたが、2時間程度
で書けた
孫に見せたら、持っていかれて消えた
もうちょっと他の人にも見せびらかしたかったのだが、やむを得ない
資料の中に鳥獣戯画の囲碁を打っている絵があり、これを日本棋院
で扇子に模写して売っているのを偶然見つけ、これは良いとばかり
に、書いてみた
<鳥獣戯画の模写に挑戦>
比較的線の数が少ないので時間的には早く書ける
しかし、西洋画のように鉛筆で下書きをデッサンしてから書くのでなく
最初からぶっつけ本番なので、ちょっとでもミスすればそのまま残って
しまう
お世辞にもうまいとは言えないが、雰囲気は出ているので良しとし、
囲碁クラブで見せびらかしているが、リクエストは来ないので、あまり
うまいとは評価されていないようである


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