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仕事で性格が変る
この間後輩に20年ぶりに会った
懐かしくて、仕事中にもかかわらず少し付き合わせてしまった
後輩は私の言った言葉を大事にしていてくれた
「性格は変えられないが、行動は変える事が出来る」、この言葉に勇気づけられた
そうである
そういえばそんな事を言った覚えがある、どういう場面だったか忘れた
その後輩はまじめな性格でで付き詰めて考え込んでしまう所があった
仕事がうまくいかず悩んでいたのを、そんなに悩まずに開き直って自分の出来る範
囲でいいから一生懸命やれ、とそんな事をアドバイスしたのではないかと思う
彼は恐らく今でも自分の素の性格は変っていないと思っているのではないか
しばらくぶりにあって、大きく成長した部分が明確に感じられたが、まじめな人柄や
やや ぼくとつ に自分の意見を言う所は面影が残っていた
彼には大成でなくていいから、このまま地道に成長を続け、成熟といえる人生を送
って欲しいと願っている、性格は今のままでいいと思う
しかし、私は性格が変ってしまったであろう人達を何人か知っている
どうすれば性格を変える事が出来るのだろうか
仕事をしている人にとっては一般的に一日で最も時間を使うのは仕事の時間と思う
また最も真剣に過ごすのも仕事ではないか
仕事をしている間ずっととまでは言わないが、特定の時間だけは集中しないと、出来
ない作業があるのではないかと思う
例えば大工さんならば、釘を打ったり、カンナを使う瞬間だけは絶対によそ見はしな
いといった具合である
仕事を進める上で人と商談をしたり、打ち合わせをする場合も特定のノウハウが発生
する商売がある
交渉事を必要とする場合である
だから、そういう人と話をすると、なんとなく商売の匂いを感じる時がある
私の叔父に警察官がいた、子供の頃に何回か話をした事がある
時々鋭い視線を投げかけられ、なんとなく怖かった
まさか甥っ子のしかも子供を悪人と思って相手をするはずもなく、本人は無意識なの
だと思うが、話が佳境に入ると視線が厳しくなるのである
また私に対してさえも隙を見せないように身構えるそぶりがあった
大工や建築関係の人は、外仕事のため日焼けしており、肉体労働を維持するためか
少し太った感じの人が多く、独特の威圧感を感じるのは私だけではあるまい
日焼けした顔いろが脂ぎって、目が鋭く光る、冗談を言った途端に、細い目に変り、
人のいいおじさんになるのだが、真剣に話をしている時は凄味がある
生産管理関係でも同じようでいて特徴を感じる事がある
購買部門は部品メーカーと常に交渉し、なめられないように気を使っているため、
時々仲間内との話し合いでも交渉術の片鱗を見せる事がある
販売計画担当者も、営業経験のある人が多く、お客相手にうまく立ち回るテクニック
を工場に対して使う事がある
また技術部門にいた人は事前に話の展開を読んで資料を準備してくることがある
理詰めで仕事をしているため、先の方まで展開を考えてしまうのだろう
こういった人達と麻雀や囲碁等をやると、仕事別の独特の癖が出て、勝ち負けとは
別にほほえましく感じる事がある
私は性格は簡単には変えられないと思っていたが、仕事を真剣にやることで、結構
変えられるのではないかと思いなおした
ただし、自分の望む方向に変えられるとは限らない、むしろ逆の方向であったり、
思いもかけない部分であったりすると思うが
それがその人の性格の一部となり、その人らしさに年季が加わるというか、らしさに
なる反面、思考の偏りとなり、やがて晩年になって頑固じじいになっていく
昔はしょうもないと じいさん連中をみていたが、自分がその年に近づくと、まあ
いいかと思っている、ずうずうしくなったものである
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