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仙人になりたい
(記 2023年10月)
紀元前1000年から前200年頃の中国は周という国が
徐々に衰退し、ついには7つの国に分かれて覇権を争う
ようになった。この時代を春秋戦国時代と言う
この時代は同時に思想家が大勢排出し、諸子百家と言
われる多数の人達が活躍した時代でもあった
私の好きな思想家は老荘思想で有名な老子である
有名になろうとせず、ひっそりと深山幽谷で悠久の時を
生きるような考え方は特に晩年になった今では憧れに
近い
どこまで本当か判らないが、老子が生きていた時代には
仙人と呼ばれる人達がいたらしい
仙人は3種類居り、上級仙人は深山幽谷に住み霞を食べ
て生きており、めったに人と会わず、神に近い存在である
中級仙人は里の近くの山中に住み、時折人里に降りてき
て人に教えをたれ、着物や食料などを得て、再び山に消
える、半分人間、半分神のような存在である
下級仙人は、壮年期には将軍や国の高官を務めた貴人
が晩年に国を離れ知り合いのいない国でひっそりと門番
等をしてその日の糧を稼ぎながら過ごす
周囲の人からは一体何者なのだろうといぶかれながら、
悠然と過ごしている
正に老子の理想とする人物像の様な暮らしぶりである
下級仙人なら私でもなれそうだ
もっとも壮年期には偉くないし、若い頃から薄給なのだし
そんなに大勢の知り合いがいるわけでもなく、貴人でもな
いので最初から下級仙人の様なものだと気が付いた
だから、もうちょっとおとなしくバイクなど乗らずに盆栽でも
いじりながら、温厚にその日暮らしが出来れば下級仙人と
いえるのかもしれない
ただし、仙人と言うからには、他の人と話をした時にタダも
のではないという雰囲気がないといけない
だからこそ、過去に名を成した貴人でないといけないのだ
ろう、私では時既に遅し、今さらどうしようもない
しかたないから、できるだけ読書でもしてそれっぽくなれる
ように頑張って見るかと思い、孫子の兵法や兵法三十六計
等を読んでいる、こうして文章も書いている
囲碁をやっているので、頭は白髪だが、幸い言う事はさほど
ボケていない
若い時に体をいじめるような重労働をやっていないので腰も
曲がっていない
雰囲気だけは下級仙人らしくなってきた
もうちょっと食欲が落ちてきたら、山へ行って霞でも食べて
見ようか
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