TOP 自分の思い 邪馬台国 バイク 瓢箪 霊場巡り 囲碁と将棋 CAD/CAM 生産管理 海外の思い出 索引

生命の目的

ある日蟻をじっと見ていてふと疑問に思った
なぜこんな苦労をして生きようとしているのか
子孫を残すためだろう、今まではそこまでしか考えなかった
しかし、子孫を残してどうする
そもそも地球にはいろいろな生命がいるが、皆子孫を残す
ため必死になっている、その結果、我々人類もいる
そうして地球にはびこって一体何になる?
環境破壊が進み、人類はこのままでは滅びるのではないか
といわれているが、仮に滅んだ結果はどうなる
別の生命がはびこるだけではないか
生命は何のために繁栄しようとし、子孫を残そうとするのか
神の意思というつもりはない、そこに逃げ込んだらこの議論
は終わる
生命は存続する事に意義が有ると勝手に思い込んでいるが
生命自身はそれだけで良いのかもしれない、ただ黙々と
余計な事は考えず、ひたすら生存競争をしながら生き抜く
食えるものがあれば何でも食ってみるに違いない
これを第三者というか地球を外から眺めてみたら、どうなるか
眺めている自分が生命体なので非常に危険に感じる
例えば地球に降りた瞬間にバクテリアや細菌など目に見え
ないレベルの生命が私にとりつき、食べられないか挑戦する
に違いない
うまくいけば一番乗りで体内で繁殖するチャンスである
次に目に見えるレベルの生命体が襲いかかる、狙いは同じく
食糧であろう
最後に大型の肉食獣が恐る恐る食べられないか探りにくるに
違いない
つまり地球という星は生命体にとっては非常に危険な星である
逆に生命体でなければ、喰われる危険性が極端に低下し、単
に酸化するとか、海の波に浸食されるといった程度の危険しか
ない、地球というのは比較的おだやかな星と思う
他の星のように何百度もあったり、酸性の海だったり、凍って
しまったりする事は無い
つまり地球が無事でいるためには、他の生命体を寄せ付けない
機能が必要で有ると言えるのではないか
この事は我々が宇宙を旅して他の惑星に行った場合にもあて
はまる
もしその星に生命がいれば、非常に危険である
まず最初に未知のウイルスや細菌による病気を恐れなければ
ならない
全く生命が住んでいない人間の住める星などという事はあり得
ないのである
襲ってくるという意味で動物を中心に考えがちだが植物だって
曲者である
目に見えるレベルの植物でなく見えないレベルの植物の方が
危険である事は同様である
危険である事の本来の理由は分析が出来ない事かもしれない
単に水素が何パーセントとかいう問題でない事は明白である
その組み合わせが問題なのだ
一見すると新種のたんぱく質だがそいつが我々にどのような
影響を与えるのか判るまでは近づくことさえ出来ない
コロンブスがアメリカ大陸を発見し、梅毒をヨーロッパに持ち込
んだように、気が付いた時は取り返しのつかない状態になって
いる事は充分にあり得る
タバコの様に喜んで取り込んだ結果、ひどいことになったものも
ある、一度経験した失敗を繰り返さないためにはどうすれば良
いか、人類は全く反省していないように思える
その証拠に月に着陸してしまった
あそこには生命がいないと仮定して行動しているのが怖い
もしいたら既に手遅れである、だいたいが危険が目に見えるは
ずがないのである
すぐに結果が出ると決めてかかっているのが怖い
すぐなんていうのはたかだか人間だけの時間の尺度でしかない
のである
生命の一つの機能が他の惑星からの生命体の排除であるらしき
事はわかった
逆に侵略の手段である可能性は無いのだろうか
生命が進化し、いつか人類の様に他の星へ出て行こうとする生
命を生みだす事が進化の目的とすれば、他の星へ我々が行った
結果がどうなるかを類推しなければならない
人類はその星に住もうとするのでなく、相互に交流し、どこか別の
場所一か所に集中し、巨大な住み家を作ろうとするに違いない
地球で大都市が発展し、更に人口が増え続けているのを見ると
理由は判らないが、同じような結果が宇宙でも起こると思えてな
らない
何故かと言われても困る、人はなぜ都会に集中して住みたがる
のか、便利だからか、食料はその周囲から調達しているのであ
るから、他の人の犠牲の上でないと都会には住めない
それなのに都会に住みたがる理由を考えた人を私は知らない
同じことが宇宙で起こった場合、その現象は宇宙の行く末と逆行
していることになる
ビックバン宇宙論によれば何百億年か後には、星は全て燃え尽
きて、宇宙は物質とエネルギーが均一に分布する、何も起きない
空間になっていくといわれている
生命によってその事が逆転して物質とエネルギーの集中が起き
ればそれこそが生命の存続する意義なのではないかと思うのである

TOP