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成功体験への埋没
名言というのがある
有名な人が歴史的瞬間に言った一言とか、逆に失敗した時とか
一言で表現した含蓄のある言葉である
これを聞いてなるほどと思い、以後その事を信条に生きて来たと
いう人がいる
例えば苦しい時の考え方や乗りきり方などは良いと思う
しかしどんなに良い考え方でも繰り返してはならないシーンがある
それは戦争や勝負や試合である
一度勝っても次も同じやり方や考え方で行くと、痛いしっぺ返しを
喰う時がある
なぜなら戦いには相手がいて、あなたと同じくらい負けたくない、
勝ちたいと思っているからである
戦力の全体を10とすると、それをどのように使っても、相手が同じ
戦力を持っていれば裏をかくやり方というものが存在する
例えば右側面をたたく作戦では反対側の戦力は落とさざるを得ない
そこを狙われれば弱いのは当然である
奇襲攻撃は時期がばれればかわすのは容易である
ミッドウェー海戦で日本軍が負けたのは、真珠湾攻撃と同じ戦法を
取ったからだという事は良く言われる
アメリカ軍は次は同じ失敗はしないと思って準備して待ち構えてい
る所へ同じ戦法で行けば餌食になるに決まっている
戦上手は常に奇策を用いて戦闘に勝つのである
孫子の兵法に「兵は奇道なり」というのがあるが正にその事をいっ
ている
そんな事は当然判っているはずの戦争のプロ集団でさえ、間違いを
犯す、そんな麻薬の様な味が勝利体験にはあるという事だろう
我々社会人も相手がいる場合と仕事や売り上げの様な事物が対象
の場合を混同しないようにしなければならない
改善活動のように横組織に広げていくべきものと、販売のシェア争い
や株の売買のように柳の下にどじょうがもう一匹いるとは限らない場
合を切り分けるべきである
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