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憲法9条の考え方

安保法制について強硬に反対する意見がある
なぜそこまでして反対するのか、憲法9条についても同様である
そもそも憲法9条は日本人が決めたものではないという
占領下においてアメリカが強制的に決めたのだという
だから直すべきというのは間違っている
正しいものは誰が決めようが正しい
しかし本当に正しいのか、まずそこから入るべきではないか
アメリカは日本から武力を取り上げるべきだと判断した
第二次大戦が終わった瞬間はそれは妥当な判断だったのかもし
れない、その好例が現在の北朝鮮や中東の戦争中の諸国である
彼らがもし降伏したならば、戦った国はもう一度軍事国家になって
欲しくないと、再度戦いたくないと思うに違いない
しかしそれは戦勝国の思いであって、負けた国の国民の思う事な
のだろうか
判りやすい例で言えば喧嘩をした2人の人ではどうあるべきなのだ
ろうか、負けた方に「もう喧嘩はするな」、「おまえは二度と喧嘩し
ないと約束しろ」、そう言われ負けた方が約束したのである
以後ボクシングジムに通うのに「これは喧嘩の準備ではない」といち
いち釈明し、友人同士の喧嘩もただ傍観し、周りから意気地なし扱い
されても全く抵抗せずに70年間生きて来た
これが日本の姿である、その間に大切な帽子(北方領土)や靴(沖縄)
をいじめっこに取られ、今また服のボタンや靴下を取られようとして
いるのに70年前の約束があるからと全く抵抗しないでいる
やるのは「ロシちゃんがいじめた〜」と声高に叫ぶだけ
周囲からはその帽子はあきらめろといわれ、今ではロシちゃんの帽子
というふうに世間的な評価になっている(世界地図の扱い)
それでは70年前の約束を破棄して喧嘩をするぞと宣言したらどうな
るのか
日本のいや日本人の実力を世界は知っている、この力を武力に向け
たら、恐ろしい事になる、その事を一番知らないのは日本人ではないか
戦争に負けボロボロになった状態からわずか20年で世界第二位の
経済大国になった国である
F1に参戦すれば、一位になる、それも2回もなった
車だけでなくさまざまな分野で世界一のジャンルを持っている
ノーベル賞受賞者も恐ろしい勢いで増えている
世界中に日本企業の子会社があり、どの国と競争しても負けない
技術力がある、それでいて武力だけは振るわない
経済支援や難民支援もずっとやってきた
白人の国にはこんな国はない、民族としても白人以上に優秀な民族かも
しれない
こんな国がもし戦争をやりたいと言い出したら・・・
これが世界の見る一般的な評価ではないか
そして70年前の事が思い出される、負けはしたがあの精神力は未だに
外人の目には脅威に映っているのに違いない
このまま負け犬のままでいてほしい、痛切な思いではないかと思う
この推論が合っていると仮定すると、日本の被害者であった国がヒステ
リックになるのはもっともと思う
日本には今のまま負け犬根性を持ちつづけてほしい
武力でサムライ魂を持たれたらえらいことになる
これは外人だけでなく日本人の戦争反対論者もそう思っているのに違い
ない、自分が戦争に行くのは嫌だという腰ぬけだけが戦争反対を唱えて
いるわけではないのだ
我々は敵を知るよりまずおのれを知るべきと思う
しかし、国際評価が日本の戦争参加絶対反対としても、我々日本人に
とって「ロシちゃんにいじめられたぁ」状態があるべき姿なのか
絶対に違うと私は思う
私だけでなく、サムライ魂を持つ人には耐えられない、死ぬより辛いこと
ではないか
かといって刀を抜かずに、ただ口汚くののしったり、裏から手をまわして
領土を広げたり、同じ手段でやり合うのも、これまたサムライ魂に反する
そんな奴らとやりあうのはいやだ、ではどうするのか
政治家の中の何人かは新しい、武力抜きでの喧嘩のやり方を身につけ
国際社会の中で互角以上に渡り合いたい、一度は軍国主義に流れ失敗
したが、今度こそ強い国家を作りたいと思っているらしい
一歩間違えばまた馬鹿な国家になるが、それでもやらずにいじめられっ子
でいるべきではないと考えているように思える、私は賛成である
TPPで友利大臣が徹夜でアメリカと議論した
けんかや武力を振りまわさず、自分の優位性を笠に着ることなく戦った
アメリカのように、日本もやれる人がいることを示してくれた
結果がどうというのではない、正々堂々だけでなく、駆け引きもやれる
強さを見せた良い例と思う、それに引き換えオリンピックは身内どおしで
馬鹿丸出しの失態を行い情ないと言わざるを得ない
オリンピックを招致するためのプレゼンまではなかなか良かっただけに無
様さが目立つ
しかし、こうした経験をみんなで共有しながら強くなってゆく
それでいいのではないか
憲法9条反対論者はこんな風に前向きに考えられないのだろうか
すくなくとも平和とはこの例の様ないじめ対策から考えるべきではないか
国家対国家の問題は一見複雑なようだが、私には非常に幼稚な馬鹿げた
問題に見えてならない
要するに喧嘩の強い奴と弱い奴が取ったり取られたりをしないで済む方法を
弱い奴が考え、強い奴が手を出せないようなルールを考えだせるか否かに
成否がかかっている
アメリカの様に強い奴が腕力に物をいわせ無理やり喧嘩をさせないなら、
最初からルールなんかいらない
弱い奴が強い奴を従わせなければいけないから難しいのである
だからといってムリだと諦めてはいけない
諦めるわけにはいかないのである、諦めたら憲法9条になる
どうやったらロシアが北方四島を武力や経済力で脅かさずに返す気になるか
それを考えるのが新しい憲法を作る人の使命である
昔の中国の春秋戦国時代のしたたかな軍師の様に戦わないで勝てる人が
大勢いる国になれないか
まずそういった状態になってそれから憲法九条を改定するなら、強くて
したたかで、周囲の好戦的な国家を従わせ、なおかつ平和な国家を維持でき
るのではないか

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