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農業の採算
TPPが話題になり久しい、唐突な感じで管内閣から発表され、最初は総スカンという
感じだったが、徐々に参加した方がよさそうだということになっていった
話が農業から入ったからこうなったのだと思う
何か事をやろうとするとまず反対意見が大きく報道されるので、そう仕向けている
マスコミが今回は大きな害毒を流したと感じている
やろうというからには何かいい事が有るわけで、まずその考えが説明されるべきだろう
そうでないと今回の様に堂々巡りになる
TPPのように利害が大きなものは尚更である
反対の多い農業関係の言い分として、今でも海外に太刀打ちできないのにこれ以上
どうしろというのかというのがあると思う
日本は工夫と努力で高品質のものを安くタイムリーに作り、海外へ輸出する事で伸び
て来た国である、しかし農業だけは例外で、私が中学の時に既に価格競争で負けている
といわれてきた
国の保護政策についても賛否両論が当事者の農業従事者の間でも議論されてきた
国策として内製化率を80%以上にしなければいけないものがある
それを輸入できないと国が立ちいかないものである
戦争のなごりがまだ残り、今も隣の国同士で相争っている中では、当然の事と思う
弱みを見せるわけにはいかないのだ
第一が主食であり、塩であり、水であることに反対する人はいないだろう
それ以外をどうするか、これも国の政策が第一にあるべきである
どこの国でも全ての品目に政策決定の意思を入れている
全て海外に頼るというのも立派な政策である
政策で決めても思うように行かない品目もある、競争の激しいものや外国の政策を
交渉の道具として飲まざるを得ない品目である、自動車等が該当する
欧州では農産物は自国のモノを食べるように民間団体が活動している
長い歴史がそうさせているのを感じる
農業がこけると一番困るのは自分たちである事を良く判っているのだ
国が守ってくれないなら自分たちで守るしかない
だから高くても自国の野菜やくだものを買う、スーパーも一定量以上は外国製を置かない
外人の経営するその国独特の食べ物を販売する店は少ないが存在する
日本でも韓国製やインド食品の専門店があるがあんな感じである
売れれば何でも置くと言うのは日本のスーパー位ではないか
日本の農産物で唯一問題なのは価格であり、他は過剰な位ハイレベルだと思う
TPPを機会に農産物の在り方を考え直すチャンスなのではないか
品質やおいしさを今のままで価格を海外製品並みと言うのは消費者に問題があると思う
主張するだけは何をやってもOKで、何とかするのは自分ではないというのは、そろそろ
止めにするべきだ
農産物だけは最初からそれではハードルが高すぎて対応できる人がいない
問題の根が、労務費だけでなく、農協の体質や、卸業者、スーパーの意地汚さ、消費者の
馬鹿さにまで多岐にわたり、一筋縄ではいかないのである
特に消費者の馬鹿さ加減は先進国では最低と言っていいだろう
最初から赤字と判っていて仕事をする馬鹿はいない、それなりの勝算がなければ、農業の
ような先行投資型の商売は成立しないのである
必ず何年かで元が取れる商売であることを判るような仕組みづくりが第一歩と考える
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