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戦略・戦法・戦術

将棋に限らず戦いには大きく３つのやり方がある

戦術は、手段や手順に置き換えられる
局面をより有利に導くための一連の指し手や、先人が研究を重ねた
定跡などがこれにあたる
その種類は非常に多く、また定跡のように以前は主流であったが、
研究の結果よりよい定跡が発見され、廃れていくものもある
また相手との相関で成立する手順もあり、形勢利あらずとみれば、
相手が避けるのも道理であり、影に隠れて表面化しない手順もある

戦法は、その一局における一貫した考え方を形にしたものである
例えば、振り飛車戦法とは飛車を相手の飛車角の利き筋に持っていき
勢力を拮抗させることで序盤の局面を安定させ、その間に相手よりも
より堅固な囲いに王様を囲う事でトータルの優位性を築こうとするのが、
そもそもの発想である
戦術よりもより大きな視点でやり方を考えているといえる

戦略は、一局でなく将棋の外側での考え方、やり方を示す
例えば、友人と楽しく将棋を指すには友人に今より飛車一枚位強く
なって欲しいとする
そこで、毎回テーマを決めて友人に攻めさせてわざと攻めずに受けに
徹することを繰り返すことで棋力上達を図るといった一局毎の勝負を
度外視し、長期的に大きな利益を得ようとする
一つの戦法に拘りその戦法の専門家になるとか
攻め一辺倒の将棋に拘る等も戦略といえる

将棋の上達のためには、戦略、戦法、戦術の３つを常に意識し、
持つようにする必要がある
どれか一つでも欠けると努力の割に上達しない結果となる


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