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ムダムリムラ

生産の現場ではムダをいかに省くかということが徹底的に議論される
ムダとは一体どういう事なのか、インターネットで調べてみた
産業能率大学の上野陽一先生の定義を引用させていただくと、ムダを
定義する前にまず能率について説明しなければならない
 ●能率とは,「無理もなく無駄もなくいずれにも片よらぬことである」。
  「すべてのものがその持ち前を百パーセントに発揮すること。
  その持ち前を発見し,課題を明らかにすることが科学的態度である
  目的と手段との間にある程度のユトリをとることが大切である。
  「能率」とは,「標準に従うこと」である。
  無論その標準は実際に達し得らるるものでなけれいばならない。
  標準通りに作業した時、目的達成という。
  数式で表すと下記の様になる
  目的=手段          能率が良い(標準通りに作業した)
  目的<手段=ムダ      目的より手段の方が能力が有る
  目的>手段=ムリ      目的を達成する能力が無いのにやっている
  ムリ+ムダ=ムラ      ムダとムリを繰り返す
    だから順番はムダムリムラでなくてはいけない

例:50人乗りのバス
  標準        =定員50名
  能率がよい=50名乗った
  ムダ      =40名乗った
  ムリ      =60名乗った
  ムラ      =ムダとムリを交互に繰り返す
これを基本として考えると、作業のムダを考えるにはまずその作業の標準
がなければならない
標準通りの手順、時間、量で作業できない場合はムダかムリの何れかである
ムダ取りとせよといわれ、やみくもに見つけようとするのではなく、まず作業標
準のある作業と無い作業を分ける所から始めたらどうなるか
改善の対象程、標準が無い事に気づくはずである
そして標準を作ろうとして、何をよりどころとすればいいのかが判らない事に
気づく、新しい技術で業界初の商品のため、2回に一回しか良品ができない、
毎回やる毎に作業時間が違う、一品一様で同じものが二度とない等々
結論的にいえばムダとは同じ作業を繰り返し行い、作業時間がほとんど同じ
になった作業にのみ適用する考え方だといえる
そしてムダを取るとは、同じ時間でやっている作業を、より短い時間で行うよう
に変更することである、なおかつムダ取り後も、一定の作業時間になっていな
ければならない
これ以外の作業で強引にムダ取りを行うとその場しのぎで、再発したり、
似たような作業全てに同じ対策をとるのに膨大な時間がかかったりする


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