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事業部制の弱点
企業が成長する過程で横組織と縦組織に変化する事がある
縦組織と言うのは、仕事別というような意味である、例えば営業
開発、生産、購買、物流、品質、経理、人事といった具合に組織を
作る、仕事内容は組織名と一致するという意味で考えやすい
また繋がりもイメージしやすい
製品の種類が幾つかある場合は、組織の中が製品で分割される
縦に対して横と考える、例えば乳製品だと、牛乳とチーズ、ヨーグルト
に部門を分けると言った具合である
分割対象となるのは営業、開発、生産、購買、物流、品質、経理
と言ったところである、人事や総務は分割しないケースが多い
経理の様に一括と分割で機能を分ける部門もある
しかし製品の中の特定の部分の比率が大きくなり、発言力が大きく
なると、分離したがる傾向が大きくなる
つまり、特定製品だけ別会社のように全ての機能を別に持つので
ある、これを徹底すると事業部制になる
大きな会社では商品一つでも売上高が多く何十人もの人が従事する
場合は事業部制にするケースが多い
いわゆる本社組織というものは必要である、会社として対外的に一つ
の考え方で接しなければならないものは本社組織になる
例えば、税務署への税金の申告とか、社員募集、コマーシャル等である
事業部制で別れていることで大きなロスを生んでいる仕事もある
改善内容が伝わらないため似たような事に別々の改善手段で臨み
重複したコストが発生する等は良くある事である
コミュニケーションも悪くなる、クレームが事業部内しか伝わらず、別の
製品では相変わらず不良を流し続けたというケースである
インターネットの普及で情報は巷にあふれているが必要な情報が伝わら
ないと感じる
携帯電話やインターネットは組織や年齢、役職や職業の壁を取り払える
力を持っている、掛るお金も大きい、一人だけでも通信量で月5000円
〜10000円、機器が3〜4年リースで月2〜3000円、また情報システム
もばかにならず、一人当たりで10000円位は掛っている
携帯でも別に発生し、月10000円程度掛り、更に個人用で各人が給料
から10000円払っていると考えると、情報量だけで一人月々30000円
位支払っていることになる
月30000円と言うのはリースで換算すると300万円の買い物に匹敵する
業務車両とか、工作機や、農業なら耕運機、店舗なら大型冷蔵ショーケース
が買える値段である
機械で月3万円稼ぐのも大変だが、情報量3万円で何を稼ぐのか
一人ではなく全員で、各々が稼がねばならないのである
10人の会社なら30万円を情報のためだけに稼がねばならない
ほとんどの会社では投資の元が取れていないと思う
縦割と横割りの各々の弊害を取り除ける可能性があるとすれば、情報
機器をうまく活用することと思うが、現実は逆に個人の中に情報が隠ぺいされ
滞りが発生する原因を作っていないか
社会人として情報を利用するのと、個人として利用するのとでは違う
動作は共通だが、目的や手段が違うのである
ハードはテレビ電話や持ち歩きできるパソコンや多機能携帯等、ほぼ揃った
ソフトもLINEや、即時翻訳等進歩してきている
しかし、利用技術やモラルといった人に近い部分は相変わらず、前世紀のまま
と感じる、わがままや、悪用や、だます、感情的に書きなぐる、サボる・・・
ありとあらゆる人間的なレベルの低さが情報社会にもそのままはびこっている
その事が、折角の良いものを使いにくくしている、本来の機能を阻害している
脳科学者の茂木健一郎氏によれば、2050年頃には、脳の記憶をコンピュータ
にそっくり移せる時代が来るとの事、体を放棄する人も出てくるという
最新技術で類人猿をコンピュータの中に住まわせるような愚かなことにならね
ば良いがと思う、せめてコンピュータに記憶を移す人は、単なる金持ちとかでなく
人格的に優秀な人であってほしいと願う
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