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本質と口論
「女と言い争いしても勝てねぇ」
昔の西部劇映画で出て来た、口下手な西部のガンマンが一人旅立つ時のセリフである
たしかジョンウエインだったかな
不言実行という言葉もある
良いと思う事をひたすらやりとおす、そこまでしなくてもたまには違ったっていいじゃないか、そんな声を無視して武骨を通す
そんな時にこのセリフが似合うのだと思う
その時その時でもっと良いやり方があると思える事は多い
それでもあえてやらないことも必要ではないかと思う
例えば、バブルの時代に株や投資、土地の購入をしない会社は結構あった
本来の自分の本分を貫くといったところか
しかしそれをつまらない意地を貼ってもしょうがないとして、波に乗って土地を購入した
会社も多かった、経営を少しでも楽にするための方策の一つと思われた
それがうまくいく会社が多くなり、徐々に広がり、手を出さない会社は馬鹿の様に言われ
始めた矢先にバブルははじけた
もちろん手を出さない会社まで余波は広がり、日本全体が文字通り風船が萎んだように
不景気になった
バイクでツーリングしていると、山沿いの土地に未だにその名残を見る事がある
その時その時の最善を求め、常に柔軟に変化するのと、武骨に一直線に正しいと思う
道を突き進むのと、どちらがいいのか
どちらの考え方もあると思う
しかし、人間国宝とか伝統工芸というのは既に儲けの手段としては時代に取り残されて
しまったのだと思う、そこまでして一徹を貫くのはいけない
企業の本質は健全経営であることは今も昔も変わらない、あくまで需要と儲けを意識して
活動すべきと思う
時代を見据えて大きく舵を取りながら目先の良さには迎合しない
これがありたい姿と思う、だから「今何をするべきか」という議論には耳は貸しても、
自分のやる事は変えない、今は我慢して将来に備える思想は一徹でなければならない
ジョンウェインにあこがれているわけでなく、企業の姿としてそう思うのである
女性には失礼だが口論ではかなわない、テレビの討論番組でも男性議員が女性議員に
やられている場面をたびたび目にする
その場では納得してしまう事をうまくいわれると反論できない
しかし、だからといってその通りにするのが正しいのか、答えは否である
将来のどの時点での最善を求めて考えを述べているのか、どの程度の良さを求めているのか、あるべき論でなく、現実論なのか、その土台が違っていては話にならない
だから日本の将来を左右するような大問題は討論するべきではないと思う
その場その場の言い争いに勝った方が正しいとは限らない、もっというと民主主義の
原則である多数決で決めるべきでも無いと思う
その場その場の短い時間で最善の策が出来る訳が無い、文殊の知恵は事前の熟慮
があって初めて可能になる
例えば消費税のような問題は、嫌だという意見が多数を占めるからといって止めるべき
では無い事は一目瞭然である
それを消費者を代表してとか、国民の声を反映するとか言って反対するのは、既に根
拠が間違っている
まず節税あるべきというのももっともに聞こえるが、節税した程度では収まらない状況
にある事は皆判っているはずである
私程度でもこの程度には言える事をなぜ議論するのか、国民にきちんと説明しなけれ
ばいけないのか
国民に説明したからと言って消費税を止める理由にはならないことは判り切っている
我々国民は確かに愚かな政治の犠牲者であり、消費税はそのつけであるのは間違い
ないが、だから税金を納めなくてもいいというのは間違っている、理不尽だが納めなけ
ればならない
どこかの国の様に暴動を起こしても事態は改善しない
本質を冷静に分析し、将来まで含めて、解決の行動にまで結びつけるには議論の前
に熟慮が必要と思う
その結論である解決策をまず数人の判っている人が作る必要がある
日本国憲法の様に国民全員の意見を戦わせない方が良いものが出来る事があること
を知るべきである
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