TOP 自分の思い 邪馬台国 バイク 瓢箪 霊場巡り 囲碁と将棋 CAD/CAM 生産管理 海外の思い出 索引

生産計画を立てる階層

生産計画は工場では最上位となる製品、顧客からの注文を受け付ける商品名
で立案するというのが一般的であるが、これに異を唱える仕組みが一時期流行
した
ザ.ゴールという本をご存じだろうか
厚さが3センチ位ある立派な本でそれこそネコも杓子も5000円もするこの本を
読んだものである
要約すると生産工程の中で最も遅い工程を中心に生産計画を組まないと、各工
程に在庫が発生する、効率面でも全体最適でないというものである
子供がロープで電車ごっこをしている例などで説明し、それなりに判らせようと
努力しているのだが、私が説明すれば上の2行で終わりである
5000円も払って損したと思った

ネック工程
しかし、生産計画を組む上で前頁で説明した負荷計算のループが起きない等の
メリットがあるのも事実である
応用として、生産計画は商品名で立案し、負荷計算はネック行程を中心に行うと
言った方法が考えられる
反面欠点として、上下両方向の工程展開が必要なこと、またネック工程が商品に
よって異なるケースでは適用が難しいことなどがあり、技術的には困難点がある
事も理解したうえで活用すべきである
全行程、全部品に渡り負荷計算を行う事は当時のコンピュータでは能力不足で
あったが、スーパーコンピュータの廉価版が普及するに伴い、可能な範囲で購入
出来るようになり、それと呼応してこの計算を行うシステムが販売されたと記憶
している
このシステムはMRPシステムよりも更にダイナミックで一歩複雑であった、従って
必要とするデータ量は膨大である事も普及阻害要因であった
コンピュータが更に早くなった現在、あのシステムはどうなってしまったのだろう
生産計画担当者は常にこの応用を念頭に置いておくべきと思う
部分的に適用するなら非常に有効である

生産計画目次