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生産ライン形態と製品の大きさ

私のいた会社は部品を下請け会社に注文し、集めた部品を使って製品の組み立てを行い
販売する会社だった
いわゆる組立業に属する
生産ラインがあり、幾つかの工程もあった、こう書くとごくごく普通の会社と思う
私もそう思って疑わなかった
しかし、全く別の業界や会社を目にする機会が増えるに従い、自社の生産方式の難しさと
いうものが判ってきた
一言でいうと製品の大きさが中途半端に大きいのである
例えば船や住宅のように大きければ、専用設備やクレーンを使うしかないと誰もが思う
また小さければ人が手で運ぶ事を真っ先に考える
重さが10Kg〜100Kg位だとどうなるか
人が運ぶには重すぎる、専用設備では融通が利かないと思ってしまうのである
結論としてフォークリフトとトラックやパレットを多用する事になる
生産ラインの側には常にパレットが山積みされる、生産ラインが長くなる
パレットが置ききれないからである
そして小ロット生産の波がやってみた、やってみたが生産効率が落ちた
製品の大きさと販売数には相関があるのだろうか
確かに船や飛行機は同じものが何万台も売れたのは聞いた事が無い
住宅は何万件も作られるのだろうが、全く同じ品物という事はなさそうである
第一、生産ラインで流れ作業という話は聞かない
おそらく量産対象の大きさの限界というのは車位の大きさから下なのではないか
そしてある大きさから下になると、無人化が最終形態になるが、その中間の大きさは、
究極は最終製品は注文生産的だが、基本製品は大量生産の形に落ち着くのではないかと
思っている
中間の一番下というのが、人間が楽に運搬できるか否かではないかと思っている
これは理論的根拠はない、いろいろな生産ラインを見て来た私の感想である
所詮会社とは人でできた組織である、製造会社が自社製品の販売を拡大し、より儲けようと
したときに、人間の力では運べない大きさの製品は量産は出来るが、無人化ができない
大量生産しようと思ってもお客がそんなに同じものを買ってくれない
かといって注文生産では高すぎて買ってくれない
だから、儲からないと知りつつ人海戦術でできるだけ大量生産をし、かつ少量生産もするという
自己矛盾を抱え込むことになる
私の感想を補完してくれる理論なり法則はあるのだろうか
トヨタ式の一個流しは一見少量生産の極め付けに見えるが、実は大量生産の手法である事は
ここまで私のHPにお付き合いいただいた方にはもはや自明の理であろう
確かに究極の考え方かもしれないが、私の天の邪鬼の虫がうずいて仕方がない
バリエーションはもっとあり、企業の製品特性によって振れ幅を変えられるし、変えないと儲から
ないと思う
ではどういう振れ幅があるのか、生産管理のパラメータは一応の候補であろう
すなわち、生産効率、製品の大きさ、材料鮮度、業界シェア・・・である
まだ自分の中で理論的にこういう関係だと極められないでいる
私の研究テーマである

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