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リードタイムの考え方

リードタイムとは、商品を注文してから納品されるまでの日数をいう
時間でなく日数のようであるが、世知辛い昨今では時間でいう場合も多い
生産情報システムではリードタイムは一定で扱う事が多いが、現実は可変
である、特急納期とか急いで作ってとかいうのは日常茶飯事と言っていい
その内特急が普通になっていくのも良くある話、さばの読み合いという事態
も起こり、リードタイムは何日が正しいのか判らなくなっていく
注文したのに届かない場合、問い合わせたら配達の途中で行き先が判らず
返品になっていたとか、違うものが届いたといったことから、安全を見て長め
に設定する担当者もいる
生産する側では、通常納期というのを設定することがある
そしてその納期以外の場合は特急料金を貰ったり、遅延の罰則やお詫び
をするという決めごとを作り、お客の信頼を得ようとする
情報システムにリードタイムを入力する場合はこの通常納期を入れる
問題なのはそこである
情報システムは入力されたリードタイムを割り込んだり間に合わない注文情
報が発生すると遠慮なくエラーを出して、対象データを除外する
そこで人間の担当者が慌てる事になる
今まで自分が生産担当だった時は、1日遅れ位なら出来たらすぐ納品してもら
うとか、担当者をせかすことで対応していた
担当者も心得たもので言われる前に調整したりしていた
それが出来ずにエラーではじかれるので慌てるのである
そこでシステムのリードタイムを見直そうとして、ますます混乱していく
この問題はシステムに特急納期対応の機能がないと解決しないのである
データであるリードタイムが間違っているわけではないのだ
それもリードタイムを割り込んでしまう注文をいちいち人間に見せ、どう変え
るかシステムでは判断できないので人間が訂正してくださいという投げやりな
仕組みでは手間がかかり役に立たない
情報イステムが人間と同じように適当に判断して「これでいいかな?」と人間に
見せ、かつ、その内容が99%OKでないと役に立たないのである
人工知能なんて大仰なものではない、単なる仕事の知恵である
何度でもいおう
要するに特急納期を認めるシステムを作らない限り問題は解決しないのである
厳密には下請け業者の能力や特急の頻度、部品の特性といった判断しずらい
要因を全て解決しないと満足のいくものにならないと思うが、ある程度のレベル
で使う側も手を打たないといけないようである

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