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北海道旅行記

8.霧の高速道路、千歳航空、室蘭、豊浦、洞爺湖、
  八雲町、長万部

 <霧の高速道路>
  帯広のホテルで朝食を取り、今日の目的地である
  長万部に向かう
  実は先にフェリーの帰り便を決めてしまったため、
  この辺の予定はどうするか困っていた
  もう一度根室のあたりに戻り、海岸線を襟裳岬ま
  で走るのも魅力的である
  あと2日かけて苫小牧に着けばいいのでいろいろ
  な選択肢がある
  富良野も女性にとってはあこがれの街らしい
  旭川も大きな町で、いろいろ見所が有りそうだ
  悩んだ末に南北海道を選んだ
  ただし、函館の夜景と朝市を見るには、一日で帯
  広から函館まで行かなければならない
  予定を組んだ時点ではムリな計画に思えた
  すでに5日走った今では余裕で行ける距離である
  事が判る
  しまったと思ったが既に遅い、長万部では中途半
  端で夜景を見るにも朝市も難しい
  もっとも函館にも宿をあたったが2軒とも満室だ
  ったので長万部にしたのだがこうと判ればしつこ
  くあたるべきだったかも知れない
  とにかく高速に乗ろうと思い出発した
  高速に乗ってすぐに山道に入り、霧が発生した
  速度制限が70Kmになった、これでは下道と変
  わらない
  更に室蘭の辺りで高速道路の工事をしているらしい
  結果的に函館を目指さなくて良かったかもしれない
  高速道路は下りに入りやがて視界が開けて来たが、
  もし晴れていたら絶景だったに違いない
  霧の合間から見える景色が山の谷側だったり、遠
  くに山が見えたりした
  また、少し下った所では、牧場らしきものが見えて
  いた、北海道特有の山沿いの形式が見られたのでは
  と思うとちょっと残念だった
  
 <千歳航空>
  道はやがて札幌と苫小牧方面の分岐点になり、苫小
  牧方面を選んだ
  途中の千歳航空入口で渋滞していた、年に一度の航
  空ショーがあると帯広のテレビで言っていた
  こういうのに立ち寄っていると時間がいくらあって
  も足りない、通過するしかなった
  初日に苫小牧の市街地を走り、大きな町である事は
  判ったので、本日は迂回し、最終日に市内見物をす
  る予定である
  街を通り過ぎたあたりで海岸通りが近いようなので
  高速を降りて、海岸通りを走る事にした
  例の工事がどの辺から始まるのかが田舎者には地名
  の検討がつかず判らない
  海岸通りは比較的信号が多く、交通量も多かった、
  それでも群馬県のガラ空き状態位である
  これを不満に感じるのだから、感覚的には北海道人
  になれたのかもしれない

 <豊浦>
  白老(しらおい)のあたりで降りて、国道36号線
  で室蘭を目指す
  手前に豊浦という道の駅があったので休憩で立ち寄
  った売店でホタテを揚げたものを売っている
  おいしそうなので注文したが名前がホタテフライ級
  となっている
  変な名前だなと思ったら、豊浦はボクシングの内藤
  大助氏の故郷で、コラボ商品との事
  そう思って食べると更に一味おいしく感じられた


 <室蘭>
  室蘭について何を見るか、ガイドブックにはチキウ
  岬というのが有名らしい
  とりあえずそこを目指す、上から眺められれば、作
  戦も立てやすい
  小高い山の頂上がチキウ岬だった、地球という意味
  なのか不明だった
<毒まんじゅうを売っている店>


<チキウ岬も紹介に使用される写真>

<霧にかすんで室蘭の街が見える>

  展望台からは海が良く見えた、多少モヤっていたが
  見晴らしが良ければ本州が見えるに違いない
  しかし、函館方面も良く見えなかった
  しかし、反対側は山の中腹を雲がゆっくりと移動し、
  その先に室蘭工業地帯が見え、しかもその先に巨大
  な陸橋が湾をまたいでいるではないか
  陸橋のこちら側はループになっており、正に絶景で
  ある、あわててカメラのシャッターを切った
  一通り岬を見てから、駐車場売店の「毒まんじゅう」
  を見た
  日持ちが良さそうなら買おうと思ったが、普通のまん
  じゅうだった
  痛んでしまい本当の毒まんじゅうになったのではシャ
  レにならない
  今回は買うのを止めた
  坂を下りると11時半なので、食事をする事にした
  かねてからガイドブックにあったカレーラーメンの発
  祥の地がここらしい
  店は街の中心地にあったが店の前に皆、路駐している
  ので、自分もやった
  群馬では当たり前の光景だが、北海道では周囲の店舗
  が迷惑らしいが、それでも、自分の家の前でなければ
  OKらしい、この辺はおおらかである

  カレーラーメンは読んだ如くであった、しかし、麺の
  コシを残す工夫や、汁とカレーとの調和等、細かい工
  夫が感じられた
  それっぽいものは群馬にもあるが、ラーメンにうるさ
  い北海道らしく良い味であった
  腹ごしらえをして、先ほど見えた工業地帯と橋を見に
  行った
  ちょうど橋の下あたりから工業地帯を見るとよいロケ
  ーションのようである
  橋の近くに道の駅が有り、そこの2階に登れるように
  なっていた

  橋の上は道路工事をやっていて、片側交互通行だった
  橋の片交というのは珍しい、待っている間に窓を空け
  工業地帯や街並み、湾の様子を写真に撮った
<橋の上から見た室蘭工業地帯>
 これの夜景も素晴らしいとの事

  橋の上に展望台でもあるといいのにと思ったが、そう
  すると橋の強度を上げなければならないだろうし、渋
  滞するかもしれない
  名残惜しいが室蘭を後にした、それ程大きな町ではな
  いが、昔の名残と新しい産業が同居し、活気のある良
  い町だと思った

 <洞爺湖>
  地図で見ると洞爺湖が近くである
  ホテルは高いが良いホテルが多いらしい、こっちに泊
  ればよかったかなと後悔した
  洞爺湖の展望台を目指したが、入口が急でしかも狭い
  ので自分の車では厳しいかもしれないと思い止めた
  サロマ湖の展望台もそうだが、山の頂上に行くまでが
  結構急なようである
  湖の周囲を4分の1位走った、そこから函館方面への
  道が出ている
  トンネルをくぐり、数キロで海岸通りに出た、今度は
  国道37号線である
  先ほどの室蘭までの道よりも信号が少なく、海岸通り
  は真っすぐである
  多少海岸より奥に入った時に勾配がきつくなったり、
  カーブがあったりするが一部である
  この奥はニセコパノラマラインというのがあるらしい
  が、今回はバイクではないのでパスした
  それよりも長万部の先に八雲町というのがあって、ア
  イヌの資料館があるらしい、寄ってみる事にした
  途中長万部の町を通ったが、失礼ながら寂れた町とい
  う感じだった
  長万部観光センターも寄った、明日の朝早くでは営業
  していない可能性が高いためである

  手ごろなクッキーのお土産があったのでバイク仲間用
  に購入した
  カニが有名らしいがもしかすると夕飯に出るかもしれ
  ない、食べるのはよした

 <八雲>
  八雲のアイヌ資料館では、熊の彫り物の歴史をやって
  いた
  この地に住んでいた人が熊の木彫りを冬の仕事の無い
  時の収入源として始めたらしい
  奥にアイヌの資料館もあり、知りたかった事が2つ判
  り収穫だった



 <長万部>
  再び30Kmほど戻り長万部に着いた

  旅館は温泉は源泉かけ流しで良い風呂だったが周囲に
  なにもない
  少し歩いてみたが海まで2Km位あるのだろうか、車
  ではあっという間だったがなかなか着かない
  途中のコンビニでジュースを買って海を見ずに引き返
  した
  温泉はここにしか湧かないのかもしれないが、この辺
  が今一歩という感じである
  旅館も和室で当り前だが何もない、持ってきた雑誌を
  読んで時間を過ごした
  町は北海道らしくなく国道だけは真っすぐだが、町内
  は変な風に道路が曲がって何本かある
  どの店も活気が無い、あちこちに廃屋がある
  国道わきのドライブインに寄った、ガイドブックに出
  ていた店だが、トイレの位置が店の奥で、その途中に
  大きな食堂だったらしい跡がある
  室蘭から函館までの間に距離が有り、その間に観光バ
  スが立ち寄れる場所が無いのかもしれない、少なくと
  も八雲町までは無かった
  店に置いてある土産物がまばらであり、隙間があいて
  いるせいかもしれない
  もうすぐ閉店する様な寂しさがある
  元気に思えたのはコンビニだけで旅館も含め町全体に
  活気が無い、旅館のパンフレットに昔の活気があった
  頃の漁港や鉄道の事が書いてあったが、新しい活力源
  を見つけられていないと思った
  紋別や斜里がここよりずっと小さいのに機能的にまと
  まっており、活気があったのとは対照的である
  冬の過ごし易さや、大都市が近くにある立地条件、総
  合的には有利なはずなのにと思ったが、考えて見ると
  もっと条件がいいはずの群馬の各都市でも、住宅街で
  は、空き家が増え、ゴーストタウン化している
  人口構成も年寄り中心で先が見えない街がほとんどで
  ある、むしろ長万部が日本の平均値で、紋別や斜里が
  優秀なのかもしれない
  自販機で買ったビールを飲みながら、そんな事を取り
  とめもなく考えていた
  夕食は案の定、毛ガニを中心にすえた料理だった、私
  は毛ガニは食べた事が無かった
  女将さんが丁寧に教えてくれた、言われた通りにみそ
  までしっかりいただいたが、うまいものだと思った
  ズワイガニと違い、毛が痛いので今まで食べられなか
  ったのである
  北海道でないと出来ない経験をしていると感じた
  今日は酒は地酒でなく普通のビールにした、北海道で
  札幌ビール本来の味を楽しみたいなら
サッポロクラ
  ッシックだそうである、今日でクラッシックは3回目
  だが
味は良く判らない
  食事は自分一人だけで個室である、酒を飲んでもつま
  らないので早々に寝た


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