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北海道旅行記

6.サロマ湖、網走、知床、カムイワッカ湯の滝、
  
斜里の夜、ねぷた祭り
 <サロマ湖>
  紋別からちょっと行った所にサロマ湖はある

<上の地図の海と湖の境目の細い所に行ってみた>
 右がサロマ湖、左がオホーツク海

<展望台からさっき言った所を見た>

  私はこういう海と湖の境が細く伸びている場
  所にあこがれがある

  浜名湖もそうだし、福島県の相馬市の北にも
  ある、
ちょっと雰囲気が違うが天の橋立もそ
  うだ
  
湾の両側がせり出している場所で一方からも
  う一方を見てみたい

  千葉の富津岬の様な突き出した場所もいい
  とても魅力的に感じるのである
  北海道に来たらサロマ湖の端にいってみよう
  と思っていた

  先端の高台からオホーツク海とサロマ湖の両
  方が映っている写真を
摂り、感動した
  どうやら湖が徐々に埋まって浅くなってしま
  う様で、漁船が通れるように底を掘っていた

  外洋に出る船もサロマ湖の湖に停泊している
  ようだった

  驚いたのは、ここに来るまで民家がほとんど
  なかったのに、この細い帯の様な土地に
民家
  が密集していることだった

  ここが景勝地というのは判る、しかし生活は
  どうしているのだろう

  船は半年間流氷に閉じ込められて身動きとれ
  ないのである

  どんな商売をしているのだろう
  あこがれと、疑問が交差した
  更にサロマ湖を見渡せる展望台があるという
  のでぐるっと戻っていってみた

  途中から未舗装になり走りづらかったが、バ
  イクでダートを走るのは
嫌いではない
  車だったが久しぶりにダートを走り、楽しか
  った

  頂上近くに狭い駐車場が有り、そこから5分
  程急な斜面を登り展望台に着いた

  まさに大きなサロマ湖が一望できる場所だっ
  た、少しもやがかかっていたが
先ほど自分
  がいた場所が確認できた

  この景色を私は一生忘れないだろうと思った

 <網走>
  海岸から少し離れ、能取湖、網走湖を迂回し
  ながら走り、網走の町に着いた



  町に入る前に刑務所への標識が有ったが、刑
  務所なら群馬県にもある
今回はパスして道
  の駅に立ち寄った

  結構評判のいい道の駅らしくコンテストで上
  位とか書いてあった

  売店でいわゆる網走グッズを売っていた、会
  社の友人たちに買っていく事にした

  まとめて網走刑務所と表に大きく書いてある
  帽子を買おうとしたが5個しかない

  帽子をかぶらない人もいるので手ぬぐいとハ
  ンドタオルも買った

  お菓子は7月では北海道はともかく群馬では
  傷まないか心配だったが

  他にお土産に出来そうなものが無い、生キャ
  ラメルも溶けてしまわないか心配だが
仕方な
  いので1個づつ買った、どちらも「網走から
  戻りました」という商品名である


 <知床>
  今夜は斜里に泊る予定なのだが、通り越して
  知床に向かった

  この辺は立ち寄りたいスポットがたくさんあ
  るのだが、自分でルートを選択できなかった

  やむを得ず中心的な位置にある斜里を宿泊地
  にして、現地に着いてから考えようと思って
  いた

<斜里に行く途中の直線道路>

<その道を斜里を越えて反対側から見た>

  できれば今日の内に全長25Kmの直線道路
  というのを見て、カムイワッカの滝に行き

  知床横断道路を通り、羅臼を見たかったが、
  そうするとまた羅臼から50Km位
もどらね
  ばならない、しまったと思ったが仕方が無い

  明日は摩周湖を見たいのである、無理は出来
  ないのでやむを得ず羅臼には行かない事にし
  た、
羅臼のあたりから北方4島を見たかった
  のだが、曇っていたし、自分の無計画が悪い
  のである

  
 <カムイワッカ湯の滝>
  斜里町の25Kmの直線道路を見たついでに、
  ストーンサークルのかんばんが有ったので立ち
  寄った

<ストーンサークル>B級スポットかも
  でも貴重な遺跡だと思う



  イギリスのものを模したのを群馬県の天文台で
  見た事があるが、大きさは同程度であり、石が
  はっきりを残っていて、こちらも立派な遺跡と
  思った

  イギリスの物は方位を示すように思えたが、斜
  里のは住居跡に思えた

  最近になって竪穴式住居にも柱があったことが
  判り、私の子供の頃に授業で習った家よりも、
  遥かに進歩していたらしい
  このストーンサークルが住居跡だとすると縄文人
  は今の我々の様な木造の住居に住んでいた事に
  なる、狩りをして移動しながら暮していたと思
  われていた事が覆される事になる
  別のページに邪馬台国に対する自説を書いたが
  アイヌについても我々の想定外の文明が古くか
  らあったのではないか、そんな事を道々考えさ
  せられる遺跡だった
  その後海岸にそって快適な道が続く、急な斜面
  のため直線でなく緩やかなくねくね道だった

  ずっと食事できる所が無いが時間は12時に近
  づいて来る、道沿いに眼下に漁港が有り、見晴
  らしの良いレストランが有った
  これを逃すと次に食べられるか判らないと思っ
  たので店に入った
  年配の女性2人で経営していた
  カレーとコーヒーを頼んだ、ずっと北海道らし
  いものを食べて過ごそうと思っていたので少し
  がっかりした、不味いわけではないのだが、損
  したような気分になる
  オシンコシんの滝の先に少し走ったらウトロの
  漁港があったのでしまったと思った

  オシンコシンの滝を見て、道を聞いた、お前も
  かという顔をされた

  手前の知床5湖までは観光バスが出ているという
  こちらは知床5湖はどうでもいいのだ、そした
  ら詳しい地図をくれた

  よほど質問する人が多いのだろう
  再び車で10Kmほど走ると知床5湖との別れ
  道に出た、そこからはダートが20Kmほど

  く、嫌だったがここまで来たら行くしかない、
  今回の旅の目的地ビック3の一つなのだから

  みるみる車がほこりにまみれて汚れて行く
  前を行く車の砂ぼこりの中へ突っ込むのだから
  たまらない

  ダートの20Kmで車がやられないか心配だっ
  たがやむを得ない

  無理をしない様に運転して無事を祈るしかない
  途中で鹿に遭遇したが知床では珍しい風景では
  ないようだ


  目指すカムイワッカ湯の滝はついてみると、あっ
  けない場所だった



  道が下りながらカーブしており、手前に車が何台
  か止まっている

  カーブの中央が橋になっており、渡る川が目指
  す川だった

  カーブの橋を渡った所に小さな駐車場が有った
  のでそこに停め、ズボンを脱ぎ
海水パンツをは
  き、上は半そでシャツに着かえた

  念のためカメラと携帯と鍵は腰にポシェットを
  つけて、入れた

  橋の横に登り口が有り、ゴムのかかとに引っ掛
  けのあるスリッパで登る

  用意万端である
   バイクでなく車にしたのは、この着替えると言う行為
   がバイクでは他人に丸見えになるからである
   また着替えて濡れた
荷物もどう乾かすのかバイクで
   は自身が無い

  見ると小さな子供が父親に手を引かれて降りて
  くる

  滝は生温かく、岩場は比較的引っかかりがあっ
  て登りやすかったが、なにしろ
お湯が勢いよく
  落ちてくる所を登るのでひやひやである

  湯の滝に着いて滝をしばらく見ている内になに
  も入らなくてもいいかという気になった

  人が絵に入らない様に写真を撮って、降りた
  想像していたのと少し違っていたが、まあこん
  なもんかと納得した

  帰りも舗装に出るまでひやひやしたが、なんと
  か無事に脱出し、来た道を斜里まで引き返した


 <斜里>
  斜里のホテルは駅の目の前にあった
  電話で予約したホテルと名前が違ったので少し
  うろうろしたが
リニューアルしてグループ名
  を変えたらしい

  値段も従来は7000円位だったのが1000
  0円位になった

  他には小さな旅館しかないので、まあ仕方が無
  いかといった所

  斜里は小さな町で、長さは2Kmほどだが、幅
  は数100mといったところか

  家並みはまばらで、港も小さい
  しかし、北海道の他の町同様道路が直線で構成
  され、洗練された景観がある

  また大都市と違い、駅周辺に必要十分な施設が
  揃っており、旅人には
少ない時間で用がたせて
  便利である

  なにより好感が持てるのは、空き家や、寂れた
  店が見当たらない事である

  町全体が活気がある
  そこへ持ってきて、今日はねぷた祭りが有ると
  いう事

  町の人の話では青森の弘前と姉妹都市になって
  おり、弘前ねぷたをこの町でもやるらしい

  弘前ねぷたは静かでさみしいというのがその方
  の不満点だったが、なかなかどうして
初めて見
  る私には充分賑やかな祭りだった

  5時頃見て時間をつぶしてから酒を飲もうと思
  ったが、行列が始まるのが7時頃らしい

  順番を逆にするしかない
  例によってホテルで紹介してもらった店に行っ
  たら、行列の通る通りに面しており
今日は予
  約でいっぱいとのこと

  少し通りから外れた店に行ったら開店する30
  分前だが入れてくれた

  店の料理が始まるまでビールを飲みながら待た
  せてもらう事になった

  昼間はお蕎麦を中心にやっているらしく、メニ
  ューには蕎麦が上の方に並んでいた

  昨日と同様、店のお勧めをいただく、蛸の網焼
  きだった

  田舎者は食べた事は無い、新鮮な蛸はうまい
  店の御主人にねぷたの事、摩周湖の事、アイヌ
  の事等を教わりながら楽しく飲んだ、この日も
  幸せな一日だった

 <ねぷた祭り>
  旅館に帰ろうしたら どんどん と太鼓の音に
  混じって 
う〜 う〜 という独特の祭り囃子
  が聞こえる

  フラフラしながら大通りにねぷたなるものを見
  に行った


  通りには大勢の人が両側に詰めかけ、50m程
  の所ににねぷたの行列の先頭が見える

  この後ろに大太鼓が幾つか通る、大太鼓には上
  に3人、
下にも3人の
長い鞭の様なばちを持っ
  た若者がいて、リズムに合わせて叩いていた

  掛け声は独特でありのんびりといているがしか
  し力強い

  何時間も声を出し続けるので、こんな感じでも
  相当大変だろうなと思った

  これがねぷたか、幸いホテルの前も通りそうで
  ある

  先回りして自分の部屋からビールを飲みながら
  近づいてくるのを
待った
  その内眠くなってきた
  薄眼を空けてねぷたを遠くに見ながら徐々に面
  倒くさくなってきて近くに来る前に
寝てしまっ
  た


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