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北海道旅行記

5.道道106号線、稚内、宗谷岬、エサヌカ線、
紋別の夜
 <道道106号線>
  旭温泉から再び海岸通りに出て国道222号線を北上
  する
  30Km程で天塩町に出る

  ここは信号もあり国道の他にも平行に走る道路があり
  網目状に道路が走っていて、民家も多く、集落という
  感じの町である、店もあった、こんな当り前ことしか
  言いようが無い
  暫くすると、国道が内陸に向かい、代りに海岸線を走
  るのは道道106号線になる
  私は当然海岸線を選択する
  この道が昨日のオロロンラインに輪をかけた単調な道
  であった
  車のナビが「この先40Kmみちなりです」と寝ぼけ
  た事を言う
  40Kmと言えば群馬なら前橋から桐生を越えて隣の
  県の足利まで行ってしまう
  せめて沖に利尻島でも見えてくれればと思ったが、相
  変わらず数キロ先までしか見えない
  こんな道が60Km続き、ようやくノシャップ岬のか
  んばんが見えて来た
  ノシャップ岬は漢字では野寒布と書くのでノサップと
  発音していたが間違いだったようだ
  ここで数枚写真を撮ったが、やはり最北端に時間をか
  けるべきだろうと思い名残惜しいが30分程で後にし
  た、2番は悲しい

 <稚内>
  岬に沿って走るとすぐに稚内の町に出た
  国道が町の中心部を走っており、信号で止まるのがえ
  らく煩わしい
  さっきまでノンストップで走っていたのでギャップが
  大きいのである

  ここでお昼を食べようと思っていたのだが、まだ10
  時ごろなので宗谷岬まで行く事にした
  稚内の中心地を抜けてもしばらく混雑した状態だった
  道路工事をやっていて、しばらくまたされたが、それ
  を異常に感じるほど道道106号線は衝撃が強かった
  だから稚内に良い印象を持てなかったのだと思う

 <宗谷岬>
  ついに宗谷岬に着いた
  ここが今回の旅の三大目的地の一つである
  日本人たるもの自国の最北と最南端を知らずしてどう
  する
  残念ながら北方領土には渡れないので、最東端は無理
  かもしれないが、願うのは当然である
  ここにあるのは何でも最北端である、それが愉快だ
  まず最北端の駐車場に車を止め、最北端のトイレに行
  き、最北端の土産物屋に飛び込んだ
<利尻昆布を買った最北端のお土産屋>

<日本最北端のトイレ>

  とりあえず買わずに、北から2番目の店に入る、こち
  らは若者向きのアクセサリー類を売っている
  最北端の自販機でコーラを買い、外人を捕まえて自分
  の入った最北端の碑の記念写真を撮ってもらい、お返
  しに最北端にいる外人の写真を撮ってあげた


  忘れない内にと最北端の神社におまいりし、お土産を
  買う前に腹ごしらえをすることにした

  後で知ったのだが、ここを過ぎると後は50Km位南
  に走らないと食べられる所が無い
  幸い、海鮮丼で雑誌に載るくらい有名な店が有った、
  値段も手ごろで1000円だったのでそこで食べる事
  にした、中に入ると数人の人が酒を飲みながら魚やう
  に、貝等を焼いたものをうまそうに食べていた
  海鮮丼も雑誌に載るだけあってうまかった

<宗谷岬の後ろにある丘からの眺め>

  腹ごしらえが出来たので、お土産を買う事にした
  腹が減っている時と、満腹の時では気分が違う
  無意識のうちに食料優先の買い物になる
  自分の気持ちをコントロールするというのは意識しな
  いと出来ないのである
  お土産のメインとして利尻昆布を選んだ、生菓子類は
  車でこの後も何日も走るので痛まないか心配である
  チョコレートもいいものほど溶けやすい、買うなら乾
  燥物か食べ物以外を中心にして、食べ物はありきたり
  のクッキーのような物にしようと思っていた
  そう考えると利尻昆布は知名度も考え、良い選択と思
  った
  アクセサリーを売っている店では安いものを大量に購
  入し、職場の人にやろうと思ったが
  500円くらいというとキーホルダーしかない
  しかたないので、熊出没注意の帽子を2個買った
  本当は30個位買いたかったのだ
  帽子は100円ショップで売っているような安ものに
  ワッペンを貼っただけのものである
  店の御主人さん、薄利多売の商品もおかないと中国人
  や私の様な人間相手に大きな損をしているかもしれな
  いよと心の中でつぶやきながら、岬を後にした

 <
エサヌカ線>
  宗谷岬を過ぎて暫くすると小高い丘を越えるワインデ
  イングに出る
  車なので感慨もなく過ぎたが、バイクだったら暫くぶ
  りのくねくね道に喜んだかもしれない
  そこを過ぎると再び単調な海岸線に出る
  まだ多少民家や店らしきものが見える
  暫くしてエサヌカ線の標識が有った
  名前の由来は判らないが、道道ではなく農道のような
  ものらしい
  とにかく真っすぐで、両端には農地しかない
<エサヌカ線>

<エサヌカ線>同じ道をセンターラインで摂ったもの
 この方がえげつなさが伝わると思う

  電信柱も道道106号線にあった道端を示す標識さえ
  ない、写真を撮るときれいな二等辺三角形が出来る
  10Km程走って再び国道と合流した
  この辺にはクッチャロ湖という比較的大きな湖がある
  が、その湖を迂回する形で海側を走る道であった
  今日の宿泊予定の紋別までまだ100Km以上あるの
  で湖には寄らなかった
  所々に道の駅やカムイ岬という見晴らしの良い場所が
  有り、紋別まで快適なドライブが続く


  昨日と同様午後3時頃に着いてしまった
  たしか宗谷岬を出たのが11時30分頃で、紋別まで
  200Kmと出ていたような気がするが・・・
  別段スピード違反をするようなことはなかったはずだ
  が・・・
  そこで紋別の見所は何かガイドブックで探してみると
  海中水族館というのが有った

  2時間あればちょうどいいので行ってみた
  水族館としては小さいが、水族館までの道が電気自動
  車で送迎するくらい長かったり、途中の景色が絶景だ
  ったりで飽きのこない場所である
  平日の4時頃入場するのは私くらいかと思ったら、中
  国人の一行が入ってきた、結構高い比率で中国や韓国
  からくるらしい
  ここだけでなくあちこちで4ヶ国語で書いてあった
  すなわち中国語、台湾語、韓国語、英語である
  冬季は流氷が押し寄せ、漁が全くできなくなるとの事
  逆に流氷を観光資源にしているとの事である
  後で行く長万部と逆にデメリットを活かした工夫をし
  て街が活気が有った、小さくても頑張れと声援を送り
  たくなる街であった

 <
紋別の夜
  ホテルは紋別港に接してあり、他にも密集して数件あ
  った、
岡の斜面にあり、すぐ隣の横丁が飲み屋街だっ
  た、ここでも道は出来る限り真っすぐを貫いていた

  ホテルのフロントでお勧めを聞くと、即座に地図が出
  てきて、3ヶ所程丸がついた

  旅人から毎回似たような要望を聞いているのだと思う
  今回はお勧めに従い、和風の店で飲む事とした
  飲むを言っても私は大酒のみでなく、日本酒ならば2
  〜3合も飲めば、いい気分になる方である

  別のページでも書いたが日本酒は若い頃の無茶がたた
  って飲めないのである

  もう若くは無いし、ビールでも2〜3本といったとこ
  ろか
食事も量が減った、味も昔ほど敏感でなくなった
  ように思う

  だから、うまいものを少しだけいろいろ味わいたいと
  思っていた

  結果的に高くつくが、まあいいじゃないか
  そんな事を思いながら、ご主人と世間話をしながら楽
  しく過ごした

  いくらかかったのか覚えていない、札幌でもそうだった
  贅沢だなあ、幸せだなあ、そういったら御主人も賛成
  してくれた


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