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北海道旅行記
4.小樽、留萌、オロロンライン、旭温泉旅館
<まず小樽へ>
翌朝いつも通りに6時前に目が覚めてしまう
朝食は7時なので、中島公園を散歩した
私は普段も朝はパンとコーヒー位しか食べないので
旅の間も軽く済まそうと思った
ホテルに聞くと今日の宿である旭旅館までは車で3
時間程度で着いてしまうらしい
折角だから反対方向になるが小樽に行ってみる事に
した
走り始めて見ると札幌の街がどこまでいっても信号
だらけで、快適ロードに出られないので少々焦った
ようやく街道にでるとすぐに小樽に着いた

札幌の街は群馬県の都市とは比べ物にならない位広
くて人口も多い事が度々実感できた
とにかく、道が格子状に真っすぐに引かれていて、
どの道も同格なので目的の方向には抜け道や早い道
が無いのである、必ず同じ間隔で信号が有り、優先
道路というものもない
留萌までは高速で札幌の街を通れるとしても、最初
から予定よりも遅れてしまったので、早々に小樽を
出発した
この街だけでもゆっくりと一日かけるだけの良い街
と感じたが、有名な運河を見れたので良しとした
<地元のものを購入>
高速に乗る前に、ちょっとした小売店が並んでいる
場所が有ったので水とつまみを買おうと思い、折角
だから地元でしか売っていないものにしようと思っ
た、もろこし茶というのと鯖の皮を揚げたつまみを
売っていたので買ってみた


やっと北海道へ来たという実感が湧いてきた
正直いって味は特徴的でまずくは無いが一気に飲み
干すという感じではない、鮭の皮もいい味付けだが、
少しづつ食べるもので一気には食べられない
まあ、こんなものかなと思った
<高速で留萌>
高速道路は札幌の市街地を走っており、下道を行っ
たらものすごい時間がかかると思った
道はやがて旭川方面に向かう、少しづつ景色が変っ
てきて、遠くに丘の斜面が見え、真四角な畑がきれ
いに耕作されているのが、点在するようになった
家も三角屋根の個人住宅が中心になり、その横には
ドラム缶を寝かせて半分土に埋めたような形の多分
農家の物置だと思うが、セットの様に見えて来た
時間は十分あるが、この後海岸線に出て下道を10
0Km以上走らねばならない
どの位のペースで走れるのだろう、期待と不安が混
じる
こんなんで3時間で着くの?
<オロロンライン>
留萌に着いたが、街の北側がバイパスの様になって
おり中心街を通らずに海岸線に出てしまった
昨日から400Km以上走っており、できればガソ
リンを補給したかったが、少し走ったらスタンドが
あったので、留萌には寄らずに北上する事にした
海外線は通称オロロンラインと呼ばれており、北海
道でも指折りの景勝地とガイドブックに書いてあっ
た

いざ走り始めた内は、新潟の海に似た印象で、景色
がいい事はもちろんだが、北海道らしさを求めて来
た私の様なものにはやや不十分と感じた
暫く走ると道の駅があるので休憩する事にした
この道の駅はニシンの番屋と豪商の家を有料で開放
していた
昔はニシンが大量に取れ、ニシン長者がいたという
がその名残である
北原ミレイの歌で北狩挽歌の作詞者はここを舞台に
詩を書いた
札幌の中の島同様、一度は来てみたいと思っていた
場所の一つである

ここを過ぎたあたりから景色が変わってきた

海がありそのよこに草が生えた海岸線が有り、雪が
降った時の道幅を示す柱が一定間隔で道路の両脇に
並び、中央に2車線の道路が真っすぐに延びて、道
の右側には草原がずっと奥まで続く
所々、小高い丘あったり、短いトンネルを通ったり
するが、同じような景色が延々と続く
カーブだけでなく、アップダウンもほとんどなく、
交差する道も直角に真っすぐ数キロ延びているのが、
ちらっと見て判る
道の駅を出てから信号もない、交差点も信号をつけ
るほど車が通らない、まばらに民家がみえる
車の燃費計が15Km/リッターを指している
私の車は群馬県では9リッター/Km位である、メ
ーカー公表値も12Km/リッターぐらいだと思う
初めての経験に北海道のすごさがじわじわと感じて
来た
<苫前郷土資料館>
暫く走って疲れてきたのでちょうど良い苫前で休憩
する事にした
ここには郷土資料館というのがあり、昔の人達の暮
しに使用したものがあるらしい、立ち寄ってみる事
にした
中に入ると、入口の所には明治から昭和にかけての
農業や漁業等で使用した
私が子供の頃に見た記憶がある道具類が並んでいた
やかんや釜等の生活の道具もある
奥の方がアイヌ民族の歴史資料が有った
<入口>表通りでなく、一つ奥に入った所にある

<木彫り人形>高さは70cm位ある

<身長2m位の剥製>

<北方民族の分布>

<出土した土器>

<古代家屋の復元>

<昔の進化論を基にした絵>
最新の進化論では旧人は我々の祖先ではない事になっ
ており、15万年前に住んでいたのがアイヌの祖先だ
とするとアイヌは人類ではないという事になってしま
う、最新の学説の沿った説明に直すべきだろう

<旭温泉>
ナビが旭温泉方面に曲がるよう示したので曲がった
が、そうでなければ、ボケっとしていて通り過ぎて
しまったかもしれない
道を曲がってからはやや曲がりがある道が続き、群
馬のように木が生えてきていて、数件だが民家もあ
った、途中十字路もあり、止まれの標識もあった
5Km程で旭温泉旅館に着いた
昨日は代表的なビジネスホテルという感じだったが、
今日のは代表的な湯治客用旅館という感じである
部屋は和風で一応鍵がかかるという感じ、トイレと
洗面所は共同である
客は私の他に2組いた
旅館の周囲には何もないのであらかじめ2食を頼ん
でおいた
他にする事が無いので風呂に入った
風呂は茶色と珍しい黒のお湯だった
茶色の方は鉄分が含まれる温泉で、黒いのは塩分ら
しい
入ってみると肌がぬるぬるする
私のつたない知識ではアルカリ性なのかもしれない
黒い方がよりぬるぬる感が強かった
どちらも源泉の温度は低いので沸かしているとの事
温泉が売りの旅館らしく、内湯も外湯もきれいで新
しかった
外湯には廊下状になった温泉の中を歩けるような設
備もあり、旅館の周りだけ草木を丁寧に刈り込んで
あるため爽快な自然を満喫でき、良い風呂であった
夕食では普段は飲まない日本酒を頼んだが、2合の
とっくりが3合入るぐらい大きく、大分酔ってしま
った
相変わらず小雨が時々ちらつくような天気のため、
湿気っぽいが、暑くは無い
先週まで異常なくらい暑かったがようやく落ち着い
てきたとの事
群馬が40度位になる事があるといったら目を丸く
していた
冬はともかく夏はすごしやすい
以前にBSで世界の天気というのをやっていたが、
モスクワが30度となっていたことがある
内陸という事なのかもしれないが、北の方にある街
でも夏は結構暑くなるようである
温泉に一人でゆったり入るのは何時以来だろう
バイクで露天風呂に入る時はこんなにゆったりとい
う感じではない
一人旅というのも泊りがけでは一泊が一度きりであ
る、俺は何でここにいるのだろう
こういう気持ちになるのをノスタルジックとかいう
のか、そんなことを考えている内に酔っていたので
寝てしまった
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