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スズキ スカイウェイブ250
ビッグスクーターとして、ホンダ、ヤマハに続き、スズキ自動車が
発売した250ccスクーター
特徴1(初期型の場合で当時の他社スクーターと比較)として、
・大きく長い車体で、動きはのろのろだが反面安定性がある

ロングツーリングでゆったり走るのに向いている
当時の雑誌インプレでスタートが特にもたもたすると書いてあった
乗ってみればそんなことはない、他社スクーターやマニュアル車
に比べてということであるが遅いどころか、むしろシフトロスがない
ため普通のバイクより早く、グループツーリングでは仲間から嫌わ
れ、一番後ろを走らされた
・サスペンションが1本のモノショックと呼ぶトレールやレーシング
用バイク等に採用されているショックの吸収が大きいサスを使用
ガタガタ道等で突き上げが少なく乗り心地が良い
・タイヤ径が他社が12インチであるのに対して13インチを使用
路面のでこぼこに対し上下動が少ない
・シート下トランクが比較的4角形で荷物が入れやすい
・後席のシートが大きく二人乗りした場合、最も楽
・風除けが大きい、ただしこの当時ではマジェスティの方が上
特徴2(一般的なバイクと比較して)
・風除け、トランクが標準装備、特に足の先や手の指の先、首の
寒さに弱い3箇所に全て直接風があたらなくなった最初のバイク
と定義しても良い、BMWのRTやHONDAGOLDWINGさえつま先や
手の先には直接風があたる
・オートマチック、Vベルトなので4輪車とは異なるがノークラである
・4サイクル単気筒でトルク重視型のエンジンである
車体が重く、Vベルトなので高回転型の馬力重視ではむしろ非力
に感じるため已むを得ず中回転域重視になったと思われるが
それが良い
オートバイ業界は不思議な業界である
馬力が大きい方がバイクを速く走らせられるという、レーサーが
サーキットでのたまうセリフがいまだにまかり通っている
馬力が少ないという、ただこの一点だけでスクーターが売れないと
未だに拘っているすごい人が開発者の中にいるらしい
ホンダが20馬力、ヤマハが21馬力なのに対し、23馬力であった
しかしそれでも普通のバイクから見れば十分トルク重視なのだが・・
・ついでだが、トルク重視のため燃費が良い(28〜35Km/ℓ)
また航続距離も約400Kmと長い、ロングツーリングモデルには重要
・ステップがボードのため運転姿勢が殿様乗りと普通乗りを自由に選べる
オートマなためクラッチの代わりに後ろブレーキとし、ギヤチェンジがない
ため足が自由に動かせる
・後席シートが人が長時間乗れるように作ってある
これからみればほとんどのバイクの後席シートは飾りである
5分も座れば尻が痛くなる、とても女の子など乗せられるものではない
後ろに女房を乗せて、何回か走ったがBMWK100LTより楽との印象であった
・ボディをプラスチックのカバーで覆ってある、このため
・バイクの機械的美しさが隠される半面、安全性が高まる
・エンジンの熱が伝わってこない
・物入れがあちこち作れる、オーディオやナビもつけられる
驚くなかれそれまでのバイクには全く考慮されていないのである
友人に地図を見ながら運転したいと言ったら、変人扱いされた
ことがある、地図をクリップで留めておくことさえ考慮されて
いないのである
・バイクを知らない人や偏見を持った人にも受け入れられるようになった
・周辺装備が充実、速度計、タコメーターだけでなく、ガソリン残量計や
最近では温度計、オーディオがついた機種もある
車では標準装備だがバイクではこの程度でも豪華といえる
特徴3(欠点)
・悪路に弱い、アメリカン並み
・追い越しへの切りかえがVベルトのためできない
最近のCVT方式で改善された
バイクの長所は瞬発力(追い越し)とすり抜けができることと考える小生には
必須機能(おまわりさんごめんなさい)
・重心が後ろ寄りのため2人乗りだと特にフラフラする
ヤマハのT−MAXやスズキのスカイウェイブ650では重心位置が改善された
というが、もともと殿様乗りするため、後ろ寄りのほうが個人的には合っている
2人乗りの際に何か安全性を高める工夫があればいいのにと思う
・ステップが低く、カーブでこする
・乗車姿勢が殿様乗りになり、長距離では尻が痛い
普通乗りも特徴2で出来ると書いたが、車体が安定しないため乗りずらい
ニーグリップ出来ないというのは最初はとても不安に感じた
足を前のボードに置いて少し突っ張るようにすると安定した
このため普通の乗り方はあまりしなくなってしまった
これは私だけかもしれない、普通乗りでうまく安定させられる乗り方があるの
だろうか
・坂道での停止時にブレーキを握ると手が離せない、離すと後ろに下がってしまう
(スカイウェイブにはサイドブレーキモデルがあった、後に標準となる)
・スカイウェイブ初期型のみ後席の人の足を着く場所が載せづらい
特に私の女房は足が短・・・・ (おーこわ)
次の型から改善された
・風除けの大きさが微妙、背伸びすると短く、背を縮めるとガラスのふちが
視界の境目になる
最近ではシールドを調整する機能が高級機種ではやりだした
・高速で100Km以上だと極端に燃費が低下する(35Km→25Km)
現在乗っているスカイウェイブ400だとむしろ良くなるが、普段が28Km/ℓ程度
と少し悪くなるので価値判断は微妙
・同じく高速で横風に弱く、100Km以上だと怖い
ただし、高速を長時間走って疲れないバイクは、スカイウェイブ以上だと
数種類しかない(全車種の5%以下と思う)
大抵のバイクは風が直接あたり、うっかりハンドルから手を離せないし、前傾
姿勢でごめんなさいしたままである、1時間も走ればいやになるし疲れる
<悲しい別れ>
私がなぜSKYWAVEを手放したのか
悩みに悩み、迷った挙句に30年ぶりに手にしたバイクがSKYWAVEである
このバイクで群馬県内だけでなく北関東、新潟、長野、富山、福島、宮城と近県を
走りまわった、一年で約三万キロ乗った、毎週500Km位走っていた計算になる
通勤には一切使わなかったので、休日は相当な時間をバイクの上で過ごした事になる
若い頃に考えた理想的なバイクであり、体にもなじみ、多少の欠点はあるが、他の
バイクで総合力でこれを上回るバイクは無く、車検もないので一生乗ろうかなと
思っていた、しかし、今の乗り方だといつかは乗れない日が来るのかなと漠然と
思っていた
二年目の冬、犬吠崎へ行ってみようと思い、朝四時頃出発した、柏市のあたりで
どうも変な音がする、調べてみると、なんと後輪のゴムが少し変色している
タイヤがすり減って中の生地が見えてしまったのである
やむを得ずそこから引き返した、タイヤをいたわる様にそっと走った
なんとか無事に群馬に入り、自宅まで後2Kmという所でついにパーーンと音を立てて
タイヤがバーストした、押してみたが抵抗が大きくとても押して帰れそうにない
泣く様な思いでそのまま自宅まで乗って帰った
次の日バイクショップに連絡して取りに来てもらった
考えて見ると、自宅のすぐ近くまで帰ってこれたのは非常に運がいいが、しかしあと少し
でバーストしたのは最後のご奉公といったバイクの思いを感じた
実はそれ以外にもベルトやメーター、ライト等の故障が続き、そろそろ買い換えるかな
と思っていた矢先だった
辛いが別れる事にした、バイクの方から私の愛情が薄らぐのを感じてさよならをした
そんな風にも思えたのである
今でもあの時の悲しい気持ちを思い出す事がある、バイクに申し訳ない事をした
もっと大事にメンテしてあげればよかった、そう反省している
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