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新免許制度案

※この記事は2020年3月20日に書いた、コロナウィルス
 真っ盛りの時である

私は週に1〜2度のペースで草木ダムのバイクのたまり場に
行っている
会社を辞め、警備員になって10年程務めたが、最近は警備
員も辞め、暇になった、毎日が日曜日である
週の内2日は囲碁クラブに行っている
2日位は孫のおもりである
後はやる事が無いので最近は図書館に行っている、無料なの
で本を買わずに済むし、安上がりである
しかし週に3日図書館には行く気にならない
だから天気の良い日はバイクに乗るとか、畑いじりをする事
になる、畑といっても庭の一角の猫の額程度の場所なのだが、
冬でも堆肥を入れたり草むしりをしたり、結構やる事はある
バイクも草木ダムまでは往復70〜80Km位で片道1時間半
位である、ちょっとした散歩気分で行っている
草木ダムにはすっかり顔なじみになった常連が何人かいる
1時間ほど楽しくだべってかえって来る
ここ何日かはコロナウィルスの関係で図書館も囲碁も皆休み
である
バイクは基本的に乗っている時は一人であり、休憩も屋外の
ベンチなのでほぼウィルス感染の危険はない
結果として最近はほぼ2日に一回バイクに乗っている
他のメンバーも同様らしい、昔は冬にはほとんど居なかった
が最近は9〜10時頃になると4〜5人が集まる
今回の様な騒ぎがおきると、バイクが趣味で良かったとつく
づく思う
この楽しいメンバーが乗るバイクに最近ブームが起きている
今までは比較的大型バイクが多かったのだが、最近は125
ccが多いのである
理由を聞くと、125ccは任意保険が車とセットで出来るから
らしい、1万円程度の上乗せで入れるらしい、しかも何台登
録しても値段が変らないようである
乗るのは一人だし、どれかにしか乗れないからというのが理
由らしい、保険会社の加入者を増やすため競争しているのだ
ろうが、なかなか合理的な考え方である
保険会社というと頭の固いイメージがあるが、最近はテレビ
CMのNET損保とかいうのがシエアを伸ばしているらしい
腰の重い保険会社も尻に火が付いて来たらしい
その125ccバイクだがなぜ人気なのかというと、昔の日本製
バイクをそのまま中国で生産しているらしい、キャブ式で形状
も私が若いころ見たままである
値段が10〜20万円程度で日本製の中古車よりも安い
昔乗ったバイクなので年寄りライダーにはむしろ懐かしいのと
へたなクラッシックバイクと違い一応新車なのが魅力である
その代り部品等の故障時の保証が無いらしい
まあその辺は私もそうだがいじり慣れているのでそれ程気にし
ない人が多い
燃費は125ccだがキャブなのでそれほど良くないという人が
多い
30〜40Km/ℓぐらいの様である、一方日本製のキャブでなく
FIのバイクに乗る人もいるが、特にスーパーカブ125は燃費
が良く70Km/ℓくらい持つと言っていた、反面価格は20万円
以上する
人によっては125以下のバイクを数台持っている人もいるら
しい
維持費が大型に比べ安いので初期費用さえ何とかなれば持
つのは苦にならないのだろう
メンバーの間で話題になるのは原付免許のバカバカしさであ
る、制限速度30Kmは今の4輪車中心時代では危険である
外国の様に普通免許で125ccまで乗れるようにし、制限速
度を車と同じにすべきという意見が多い
125ccはバイクの免許さえ持っていれば、問題ないのでバイ
ク乗りにとっては250ccと同じく根強い人気がある
高速に乗らないのであれば、これで充分なのである
むしろ山のタイトな道や荒れた林道は小さいバイクは楽しい
メンバーにとって心配なのは排ガス規制で125ccも乗れなく
なるのではないかという事
メンバーにとっては趣味だが、まだまだ日本でもバイクの需要
は多い
細かい道を小さな荷物を積んで器用に飛び回る人は大勢いる
このような商売の人はお金が無いから軽自動車に乗らないの
ではなく、バイクの方が効率的だからバイクに乗るのである
環境に対する取り組みが他の業界では刻刻と進んでいるのに
対し、バイク業界は大きく後れを取っていると感じる
メーカーは2サイクルのバイクを作らなくなってから久しいが、
その後台湾のメーカーが電動バイクを売って好評との話は聞い
たが、日本のメーカーは相変わらず似たようなバイクを販売して
いる、モーターショーでも環境対応の製品は展示用車両だけで、
販売する気のないモデルばかりである
後10年か20年で車業界は、燃料を燃やすタイプの自動車は
販売させないと欧州のどこかの国の首相が発言していた
ハイブリットも対象である
バイクも早急に対応をとるべきと考える
そのためには、まず車両の規定が50年前のままの今の法律か
ら改訂しないと作りたくても作れない状態にある
今時、30Km制限で車と一緒に走り、それでいて「危険だから」
交差点では歩行者と一緒に2回に分けて渡りなさいなんて法律
は世界中どこをみても日本だけである
これを改定出来ない国会議員はそれだけで世界の恥である
そこで提案に入る
まず、現行の問題点、留意点等を列挙すると
・排気量の区分が細かすぎる、海外の区分とも合わない
・何度も言うが最小排気量の区分が時代遅れである
・安全だけでなく、環境にも適応しなければならない時代である
・バイクがちまたにあふれた時からの問題である騒音対策が
 法律的にあいまいで未だに暴走族がうるさい
・新時代に望まれる規定とは別に、旧来からのバイクも新規定
 で乗れるべきである
・日本はバイク生産で世界一なのにリーダーシップを取る自覚が
 無い、まず法規から範を示すという自負を持つべきである
 従って新規定は海外でも順守したくなるような、合理的、革新的
 内容であることが望まれる

以上を条件として、私の意見をまとめると
免許の種類を現行のごちゃごちゃした分類から2種類に変更する
第一種類は20馬力以下とする
  制限として、
  1.普通免許で乗れる
  2.高速道路は走れない、有料道路は制限速度60Kmの
    場所は走る事が出来る
  3.車検はないが、一年に一度程度定期点検をする
  4.制限速度は60Km以下、車と同じ制限速度で走る
    交差点も車と同じように曲がれる、現行の50ccの曲
    がり方はかえって危険なので廃止する
  5.排気量でなく馬力が20馬力以下としたのは、排気ガ
    ス規制を車と同じ条件とするためである
  6.排気ガスの低いエンジンを開発するのに余計な条件
    を加えるべきではない、それがバイクをだめにする
    つまり軽自動車並みの排気ガスで走れないバイクは
    税金を加算する
  7.税金にはその他に騒音に応じた税金を設ける
    つまり、取得税、環境税、騒音税の3種類を払わねば
    ならない
    取得税は現行の50ccと同程度とする
    環境税は、旧車等環境規制をクリアできないバイクは
    その程度に応じて加算される、この計測は毎年定期
    点検の際に、再検査する、定期点検をしない場合は
    前年の2割増し程度の税金が適用されるほっておけば
    排ガスがひどくなる事が予想されるので妥当と思う
    騒音税は、違法改造等に対する対策である
    一斉取り締まり等でその都度測定され、定期点検時と
    違っていた場合はその年度の最初にさかのぼって追
    徴金が請求される
    例えば、静かな車として、プリウス等その年度で最も静
    かな車を基準として、騒音の倍数分税金を増やす
    プリウスがマフラーから1m離れた場所で騒音が50
    dBとしたら、60dBのバイクはその10倍うるさい事に
    なる
    そこで基本税を1000円とし、60dBのバイクは10倍
    の10,000円を毎年支払う、もちろん静かなマフラー
    に変えたら、その証明書を持参することで、さかのぼっ
    て税金は免除される
    逆に上記の様に取り締まりでうるさくなっていたら、4月
    にさかのぼって追徴される
    暴走族等の車は100倍位うるさいので毎年10万円払
    う事になる
    騒音は比較的簡単に測定できるので、条件を3000
    回転から5000回転に上げた時というようにその場で
    確認できるようにきめておけば、一斉取り締まりや白
    バイのような大きな装備が持ちづらい現場でも測定が
    可能である
    要するに世間がうるさいと感じたら徹底的に罰を与え
    る事で世論を納得させるという事
    おそらくバイクよりは車の違法改造の方が台数が多い
    結果になると思うが、当然4輪車も容赦しない
第2種類は20馬力以上のバイク(2輪で走る車)とする
    最低でも20馬力位ないと高速道路で危険である
    これはバイクに乗った事のある人なら全員賛成するだ
    ろう、こんな事さえ机上の空論で決められたのが現在
    の法律なのである(現行は126cc以上、おそらくその
    根拠はバイクが高速道路の制限速度が80Km以下だ
    からである、しかし制限速度が100Kmに変更されて
    からもう20年経つ)
   ・車検は車と同じく、新車は最初の一回は3年、後は2
    年に一度
   ・高速道路を走れる、基本的にバイクだからと言って制
    限される場所はない
   ・免許は当初は中型免許以上とする、後に大型免許と
    改称する、現行の大型2輪免許は廃止する
   ・3輪のトライクと側車付きバイク免許もこの大型免許に
    併合する
    従ってヘルメットはかぶらないと違法とする
    現行の制度は明らかに矛盾しているがこの際に是正
    する、トライクはノーヘルでOKで側車はヘルメットを被
    らないと違反なんて100年古い
   ・20馬力以上あっても、高速道路を100Km以上で走
    れないバイクは違法改造車扱いとし、税を加算し、な
    おかつ高速道路は走ってはいけない
    車の例でいえばトラクターのようなものは一般道以外
    は走れない
   ・税金は小型車と同じく取得税、環境税、騒音税の他、
    違法改造税の4種類とする
    違法改造の基準は、投影面積、高さ、ブレーキ性能、
    加速性能、故障率、巡航最高速度等多岐にわたり、
    得点制として、一定得点を満足しない場合は正規メー
    カーの純正車といえども対象となる
    また、総合得点が一定数を超えていたら高速道路は
    走れない
    例えば私が以前に乗っていたジュベルのように雨の時
    に極端にブレーキ性能が悪化し、危険なバイクは違法
    改造車になる
    この基準ではいわゆるトレールでブロックパターンタイ
    ヤを履いたバイクは全部失格で税金の課税対象にな
    る、スーパーモタードにするしかない
    また一部トライクや側車の様に、バイクと言えない幅を
    取る場合は自動車並みの税金を支払うのが当然で
    ある
    レーサーレプリカのように回転半径が極端に大きく何
    回も切り返しが必要なものも危険性という意味でメー
    カー純正であっても違法改造の対象となる
    同様に乗車姿勢が窮屈で、ステップに長時間足をか
    けていられず、走行中にブレーキから足を離して乗り
    たくなるようなバイクも対象となる、このような場合はそ
    の程度を数値化する手法が必要となるが・・・
    ようするに安全に走れない、又は安全に走る姿勢を維
    持できないバイクは違法とするのである
    ただし、ダメと言って乗ってはいけないのではなく程度
    に応じて税金を取る、これが法治国家の自由というも
    のではないか、税金が高いか安いかは国会の専門委
    員会でも作って毎年改定すれば良い
上記提案に到った考察
  原付バイクは既に50年以上危険な状態で放置され、バイ
  クの区分は50cc、90cc、125cc、250cc、400cc、
  750cc以上の6種類に区分され、車検、制限速度、2人
  乗り、高速道路、ナンバーの色、免許発行の管轄部署の
  いずれかが違うという非常にややこしい状況にある、
  その割に上記の危険車両に近いバイクが放任されていた
  り、環境等必要な処置が無かったり、ひどい状況にある
  この事が結果として、バイク離れやバイクは危険という偏
  見に近い評価につながっていると思う
  まるで無法地帯である、このままでは日本のバイクメー
  カーは倒産を待つばかりである、我々バイク乗りも肩身の
  狭い思いを強いられている
  一部のアホの為に、バイク乗り全員がアホ呼ばわりされ
  るの我慢している状況にある
  打開の一歩として最も効果的なのは法規制である
  前例がないという理由だけで改善を拒み続けて来た、バ
  イク担当役人諸氏や国会議員の皆さんの中で一肌脱ごう
  という人はいないのか
  私の案の様に従来の常識に縛られない全く新しい管理が
  現在と未来のバイクには必要である
  排気量でなく馬力としたのは言うまでもなく、電気自動車
  等環境規制に対応している
  この方式に変更することで、10KWHのモーターは何ccな
  のかといったくだらない議論をしなくてすむ
  つまり、この定義をきちんとしないとバイクメーカーは電動
  バイクを作りたくても作れないのである
  従来のガソリンエンジンの場合は、環境を考えると125
  ccでは排ガス規制を通過できそうにない、燃焼室の効率
  が悪いのである、完全燃焼させやすい排気量は300〜
  500ccの間くらいらしい、テレビの番組で車メーカーの
  開発者が話していた、実際今の車は3000cc以上の場
  合はV6等に多気筒化している
  また高速道路は大型トラックの追い越しを見れば明らか
  なように、ゆっくり追い越すのはかえって危険である
  かといってずっとゆっくり走っているのが安全かというと
  全体最適でなく、本人だけが安全かもしれないが、周囲は
  皆危険に巻き込まれている
  昔、警察がライトは上向きで走るのが安全と発表し、
  ひんしゅくを買い、意見を訂正しないままうやむやにする
  ニュースがあったが、あの発想が現在の法規制の基本
  原則なのである
  無人の荒野をだた一人走っているかのごとき非常識で
  現在の複雑な交通状況を解決できる訳が無いのである
  後手後手に回る、お役所気質では今後も多くは期待でき
  ない、幸い、アメリカの大手バイクメーカーのひと押しで
  高速道路のバイクの規制は40年間の停滞の後、やっと
  車並みになったが、とても将来を見据えたといえるような
  ものではない
  大惨事が起きる前にせめて法規制から是正されればよ
  いがと願っている
  小さなバイクこそが今こそ是正されるべきである
  一気に私の案にせよとは言わないが、せめて電動バイク
  の基準と原付バイクを是正するため、原付を125cc以下
  とし、環境基準を満足させるのと、電動バイクを125cc
  以下と以上に分ける基準だけは急務と思うのだが・・・

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