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ライディングポジション

私が若い頃はライディングポジションはほぼ決まっていた
ハンドルとシート、ステップの位置が3角形になっていて、3点への体重が
均等に掛るのが最も良いとされていた
それには白バイ警官の経験談も入っていて、長時間で疲れないのは
これしかないというものであった
そこへアメリカの映画でチョッパーなるものが映りだされてから様相が
変った、やたらとハンドルを長くして、体を後ろにのけぞらせるのが流行り
出したのである
極端なのが危険である事は言われないでも判ったが、少しぐらいならハン
ドルを変更してもいいではないかと思ったが、警察はひたすら止めた
違法改造は厳しく止められた
その後バイクに乗らなくなってしばらくして規制が緩くなったのか、後ろに
反りかえって乗るタイプのバイクが販売されたのには驚いた
どうやらアメリカの某メーカー(1社しかないのだが)が日本に圧力をかけた
らしい、例によって外圧には極端に弱い警察は、あれだけ日本国内で騒い
だのにかたくなに拒んできた規制緩和をあっさり認めてしまったらしい
今はメーカーが量産として登録したものは変なライディングポジションでも
OKになった
そうして自由になって改めて思うのは、冒頭の3点支持型のポジションが
長距離走行では最も疲れないという事実である
だからロングツアラーを自称するバイクはほぼそのポジションで落ち着いて
いる、ハーレーだけがやや反りかえったポジションだが、アメリカの真っす
ぐな道を優先し、コーナーでの扱いやすさを多少犠牲にするとああなるのか
なとも思う
チョッパー型は長時間乗ると腰が痛くなる
レーサーレプリカ型は手や肩が痛くなる
トライアル型はシートが狭く尻が痛くなる
ちょっとの動きで手や足、尻にかかる体重を微妙に移動できるポジションは
3点指示型になる
それなのにバイク乗りは恐らく判っていて最適なポジションを放棄して、
見た目が楽そうだったり、早そうだったり、軽快そうなポジションを選んだの
である
私も希望した時期があった、自分のCB350がもうちょっとハンドルが後ろ
だったらと思いながら走っていた
ステップをエンジンの前のガードに付ける改造も流行った事がある
ターミネーター2で主人公をガソリンタンクにのせてシュワちゃんがハーレー
で走るしーんがあるがあのバイクがステップをガードにつけていた
自分もよっぽどやろうと思ったがおかねが無くて出来なかった
万一親に見つかろうものなら即座に取り上げられたかもしれない
それも怖かった
今、スクーターで望んでいたポジションに近い形で乗っているが、やはりずっと
その形は尻が痛い、時々やって町中では3点指示というのが理想と思う
ちょっとだけならそっくりかえるポジションも結構いける、背もたれがあれば
もっと良い、しかし操作が忙しい場所では3点指示が良い
見た目と気分と機能でポジションが変化する
時代はオートマバイクの販売ラッシュである、チョッパー改造騒動から30年
たってやっと当時の不満を解消できるバイクを作れる技術が整った
オートマなら足の位置はどこでもブレーキや変速に支障が無い操作系が作れる
いろいろなポジションに変化できるバイクを今なら作れると思う
どこかのメーカーで出してくれないかなあ
スクーターでは一見出来そうなのだが、足を3点指示できそうな所に移動すると
膝を大きく曲げなければならない、もっとステップを低くしてくれないとダメだ
あるいはシートを高くしないと足元との距離が短くなってしまう
でもそれだと足付きが良くないと言って嫌われる
ステップがある分幅広の障害物があることになり足が着きにくいのである
ヤマハのマジェスティが一時期足がつかないとさんざん言われていた
ライバルメーカーのバイクが足を下ろす部分をえぐっていたから比較されたのだ
と思う
恐らく足付きが良いというのは安全性の面からポジションの自由度より優先する
と思う
一案だが速度が10Kmより低くなったらダンパーが抜けて車高が低くなる
というのはどうだろう

整理すると、
・足付きが良い事、私は身長180cmあるがそれでもつま先立ちのバイクはある
 横幅がある程度スリムであることとシートの高さが低い事、足付き部分がえぐれ
 ている事
・アメリカンの様にそっくりかえるポジションがとれる
・町中では3点指示のネイキッドのポジションが良い
・峠道等ではガソリンタンクに腹がくっつく様なポジションもいい
 その場合でも足は窮屈でない方が良い
・上記のポジションが自由にとれる、一旦止めてシートやハンドル、ステップ位置を
 動かす事が出来るのでも出来ないよりははるかにいい


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