ゲリラ戦よりも有利な戦い方
アメリカがテロ組織に対し、戦いを挑み続けている事は、一見すると
正しい行動の様に取れる
しかし、いっこうに事態が好転しないのはなぜなのか
戦力的には圧倒的にアメリカが有利なのは間違いない
実はアメリカも独立戦争の時に、イギリス軍に対しテロとは違うが、
勝利した方法が似ているのである
当時アメリカは戦力ではイギリスに歯が立たない、やすやすと上陸さ
れてしまう
アメリカの戦力は、カウボーイ達と彼らが持参したオオカミ退治用の
ライフル銃だけだったといわれている
そんな彼らがなぜ勝てたのか、イギリス軍が隊列を組んでアメリカの
大平原を進軍してくるのを、岩陰に隠れて、遠方から狙撃したのである
イギリス軍はあちこちから打ってくる敵のどこを攻撃していいかも判ら
ないまま、敗走せざるを得なかったと聞いている
劣勢の側が取る戦法は今も昔もゲリラ戦と相場が決まっている
日本軍も真珠湾のように奇襲攻撃をするのはいいが、ミッドウェーの
ように敵に覚られ、正面攻撃になってはいけないのである
正々堂々と言うのは優勢の側が主張し、味方を鼓舞するための戦略
であり、劣勢の側が主張する事ではない
劣勢の側は、敵に的を絞らせないように戦力を分散し、常に敵の本陣
のみを攻撃するようにする、攻撃は奇襲でなければならない
正面に対峙するのはおとりである
今もテロ攻撃は続けられ、アメリカは脅威に晒されているが、国民は
強いのかマヒしているのかあまり脅威について怯えるそぶりが無い
むしろ、戦うべきという意見が相変わらず多い
悪く言えば好戦的、良く言えば精神力の強い国民だと思う
日本ならとっくにテロに屈していると思う
それは領土問題への対応を見れば明らかである
戦略のプロはゲリラ戦やテロに対する戦い方を知っているのだろうか
孫子の兵法を見ても、ゲリラ側に立った記述は見られるが、強者の側
での記述は少ないように見受けられる
結論的に言えば「兵は詭道なり」ということか
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